はじめに 祝!Java 25 リリース 先日(2025年9月16日),Java 25 がリリースされたことは,Java を愛する皆々様ならご存知のことかと思います。 特に,このバージョンはJava 21 に続く 2 年ぶりの長期サポート(LTS;Long-Term Support)版であり,企業利用においても安心して使えるバージョンとして今後の普及が見込まれています。 前バージョンとの比較や注目の点に関しては,Qiita の方に良い記事がありましたので,そちらをご参照ください。Java の言語仕様と JVM の仕組みは公開されている ところで,Java のあらゆる言語仕様やJava 仮想マシン(JVM) の仕組みは,JEP(JDK Enhancement Proposal)や JSR(Java Specification Request)などの提案を通じて議論され,最終的に Ope

元・Java専門記者がLog4j 2脆弱性に見た「複雑性と魔神のかけら」 Javaの歴史とバザールの矛盾(1/6 ページ)Javaのライブラリ「ApacheLog4j 2」に深刻な脆弱性が発見されたことは記憶に新しい。1カ月以上経過した現在も、注意喚起や新たな情報提供が続いている。問題は完全に収束したとはいえない。 今回の記事の主題は脆弱性対策ではない。「Javaの歴史的経緯と、今回騒ぎになっている脆弱性の話を、うまく1本の記事にしてください」という編集部のオファーに応じて書いたものだ。記事の半分は「元・Java専門記者のナイショ話」である。現実の情報システムへの対処が必要な方は、まず下記ページから最新情報をチェックしていただきたい。IPA ApacheLog4j の脆弱性対策について(CVE-2021-44228) ApacheLog4j 2公式ページLog4j 2で今回問題

マイクロソフトが無償でJavaの長期サポートを提供へ、「MicrosoftBuild of OpenJDK」をリリース マイクロソフトは同社独自のOpenJDKディストリビューションとなる「MicrosoftBuild of OpenJDK」のプレビューリリースを発表しました。 Say hello toMicrosoftBuild of #OpenJDK! New Long-Term Support distribution of @OpenJDK for your @Java workloads, in the #Cloud and everywhere else! Visit https://t.co/VPM63V5M2H to learn more. pic.twitter.com/8MBIFu1PF5 —Java atMicrosoft (@JavaAtMicrosof

はじめに 10連休のひまなときにこつこつコンバートを行い、 自作のJava製Androidアプリ(約300ファイル)をフルKotlin化しました。 ↓Kotlin100%の図 ちょうど10連休明けに行われたGoogle I/O 2019ではKolinファーストが表明されJavaからKotlinへ変換する機会が増えそうなのでつまづいたこととその回避方法をまとめます。 環境はAndroidStudio 3.4です。 変換方法 すべて手作業で行うのが確実ですがAndroidStudioに変換コマンドが用意されています。 「メニュー > Code > ConvertJava File toKotlin File」 ショートカットは「Shift + Option + Command + k」です。Kotlin変換コマンドの注意点 コメント 地味にコメントが変換を妨げる事がありました。 コメン

すでにJava12はRampdownフェーズに入り、機能がほぼ確定しており、順調に行けば3月19日にリリースされます。->されました。 ということで、Java12に入る機能をJEP、API、その他にわけてまとめます。 JDK 12Early-AccessBuilds JEP まずは大きな機能をまとめたJEPベースの変更 http://openjdk.java.net/projects/jdk/12/ 全部で8個のJEPが入ってます。ふつうのJavaプログラマに影響ありそうなのは上の3つとDefault CDSですかね。残念ながらRaw String Literalsはドロップされました。 189: Shenandoah: A Low-Pause-Time Garbage Collector (Experimental) 230: Microbenchmark Suite 325: Sw

JDK11 ea18から、javacしないでもJavaファイルを実行できるようになりました。 あと、Windowsバイナリはzipファイルで提供されるようになっています。tarコマンドが提供されたとはいえ、エクスプローラーから解凍できるzipファイルになるのは ありがたい。 JDK 11Early-AccessBuilds JEP330が取り込まれたことにより、ソースファイルがひとつのJavaプログラムは、javac不要でjavaコマンドで実行できるようになります。 JEP 330: Launch Single-File Source-Code ProgramsWindowsのコマンドプロンプトだと こんな感じ。 C:\Users\naoki\java>more Hello.java public class Main { public static void main(String
日本オラクルが今後のJavaのリリースモデルと公式バイナリについてあらためてJava Day Tokyoで説明。オラクルによる公式バイナリの無償提供はOpenJDKベース 日本オラクルは5月18日に都内でイベント「Java Day Tokyo 2018」を開催。午後に行われたセッション「Java SE の新しいリリースモデル」で、あらためて今後のJavaのリリースモデルと配布について説明を行いました。 説明の基本的な内容は、以前の記事「来月にはJava 10が登場し、9月にはJava 11が登場予定。新しいリリースモデルを採用した今後のJava、入手方法やサポート期間はこう変わる(OpenJDKに関する追記あり) - Publickey」と変わっていません。本記事はセッションの内容を基に、現時点でのステータスをあらためて確認するものです。Javaは6カ月ごとのタイムベースのリリースへ

Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article?JavaのサポートについてのまとめJavaのライセンスやサポート状況について混乱が発生しているように思います。Javaのサポートを各団体がどのように行なっているかをまとめてみます。 知っておいてほしいのは、Javaの実装やサポートはOracle JDKかOpenJDKの二択、ではなくAdoptOpenJDKやAzul Zulu、Corretteなど多くの選択肢があるということです。 ここでサポートはバグやセキュリティに対応したパッチがリリースされることを表しています。Javaのリリースサイクル これまで、Javaは3年ごとを目標に結

※注 当初「2018年にJavaを利用している人は全員理解すべきことを説明してみる」として公開した記事ですが、2019年になっても有用性が変わりませんのでタイトルを改変して公開します。 最新ニュース(2019/4/16) www.orangeitems.com 新元号対応のJava SE Development Kit 8u211から、ライセンスが変わり、無償利用は「開発・個人のみ」に変わっています! >>Javaのこの記事が衝撃的 新野淳一さんのとても分かりやすいJavaの将来についての記事を読みました。 www.publickey1.jp これは、大変なことになります。断定します。 劇的に変更されるJavaのサポートポリシー 世の中にはサーバーサイドがOracleJava SE 8で動いているたくさんのWEBアプリケーションが存在しています。OracleJava 7が2015年4

控訴審でOracleがGoogleに勝利Oracleが、Googleに対してここ8年間に渡ってJavaをめぐり約1兆円以上の損害賠償を求めている裁判が行われているのをご存じでしょうか。かの有名なAndroidは一部、JavaAPIが利用されているのですが、その中で著作権侵害があったとの訴えです。 米国時間で2018/3/27にOracleがGoogleに勝利したというニュースが舞い込みました。 jp.techcrunch.com 火曜日(米国時間3/27)に連邦控訴裁がこの訴訟に新しい命を吹き込み、GoogleがOracleのJavaAPIsを使ってモバイルオペレーティングシステムAndroidを作ったことは著作権法の侵犯にあたる、と裁定した。 とはいえ、経緯を知らない人にとっては何のことやらわからない記事だと思いますので、短時間で理解できるようにまとめてみたいと思います。 賠償金額

Java 10が本日付で正式リリース。ローカル変数の型推論、ガベージコレクタが入れ替え可能、不揮発性メモリ対応など。Java 9は早くもサポート期間終了 昨年9月に登場したJava 9から、Javaは6カ月ごとのタイムベースによるアップデートサイクルが採用されました。そしてその最初のワンサイクルが経過し、今日3月20日付けでJava 9の次のメジャーバージョンアップとなるJava 10が登場する予定です。 おそらくJava 10の正式な発表は米国時間の3月20日、日本時間では休日となる明日の午前中あたりになると思われます。Java 10の新機能:ローカル変数の型推論、ガベージコレクタが入れ替え可能などJava 9では、通称「Project Jigsaw」と呼ばれるJavaのモジュール化機能が入り、Javaに対する大きな変更が行われました。しかし今回のJava 10では、それほど大きな機

NTTは、Webシステムを開発するためのアプリケーションフレームワーク「Macchinetta(マキネッタ)フレームワーク」をGitHub上で公開した。Macchinettaフレームワークは、Java言語向けのオープンソースソフトウェアのアプリケーションフレームワーク「Spring」を中心に、Webシステムの開発において必要となる共通機能の提供と、アプリケーションの基本的な実装手法等をドキュメントとして整備したもの。NTTグループにおいて広く標準的に活用されており、豊富なベストプラクティスに基づいて作成されているという。 OSSの組み合わせによる共通機能の提供においては、様々なユースケースを想定した動作検証を行い、OSSのアプリケーションフレームワークであるSpringを中心にOSSスタック推奨モデルとして定義しているという。MacchinettaフレームワークのOSSスタック推奨モデ

米オラクルは2018年1月30日(米国時間)、Javaの開発・実行環境「Java Platform, Standard Edition(Java SE)」の商用向け更新版を公式ダウンロードサイトで提供するのは2019年1月までだと公式ブログで発表した。無償サポートは打ち切りになり、商用で更新版を使い続けるには有償サポートを受けるしかなくなる。 この決定に対し、自治体関係者らの間に不安が広がっている。Java実行環境(JRE)を使う自治体の電子入札システムなどが情報セキュリティを理由に使えなくなる恐れがあるためだ。セキュリティポリシーに抵触 特に影響が大きいとみられるのが日本建設情報総合センター(JACIC)が提供する「電子入札コアシステム」だ。 自治体はJACICのコアシステムをカスタマイズして利用している。コアシステムはJREを使っており、同システムを利用する全ての自治体が影響を受ける

学習や動作確認に使用できるJShellとは 「JShell」とは、Java 9で提供される新たなツールの1つです。JShellを使えば、コードをjavaコマンドでコンパイルし、その後、javaコマンドで実行するという手順を行わなくても、実行結果が確認できます。 このような環境をREPL(Read-eval-print loop)と呼びます。JShellは、Java 9のSDKから標準で利用できるREPL環境です。 [Note]さまざまなREPL REPL環境について他の言語も含めて体験してみたい方は、さまざまな言語でREPL環境を提供しているWebサービス、「repl.it」を利用してみてください。 これまでJavaを学習したい場合にはJava SEをインストールし、EclipseやNetBeans、またはIntelliJ IDEAなどのIDE環境をそろえるのが普通でした。他の言語での開発

自プロダクトにKotlin導入するために個人的にやった学習方法の紹介です。(LT用資料も兼ねてます) 【Android】Kotlin導入するためにやったこと(説得編)の続きになります。 はじめに あくまで個人的にやった内容なので、このやり方が必ずしもベストというわけではないです。 学習の流れ I/O '17のKeynoteを見てモチベを高めるKotlin入門までの助走読本を読む 公式リファレンスをざっと読むJava toKotlinを試すKotlin toJavaを試すKotlinを書いてみる I/O '17のKeynoteを見てモチベを高める まずはGoogle I/OのKeynoteを見てモチベを高める。 (引用) https://youtu.be/Y2VF8tmLFHw?t=1h27m25sKotlin入門までの助走読本(PDF) を読む これを読むだけでKotlinの

9月の頭くらいに、Javaのリリースモデルが6ヶ月ごとの短期リリースになるということが発表されてました。 で、「へぇ〜」みたいな感じで見てたのですけど、JavaOneでの話を聞くと、これ結構大変なのかも、ということになってそうなので、ちょっとまとめてみます。 追記:2018年05月の状況をQiitaでまとめています。 [Javaのサポートについてのまとめ2018 - Qiita](https://qiita.com/nowokay/items/edb5c5df4dbfc4a99ffb)Javaの新しいリリースモデル 公式情報はこちらにまとめられています。(10/4にアップデートされてます) http://www.oracle.com/technetwork/jp/java/eol-135779-ja.html ざっくり言えば、6ヶ月ごとに機能リリースを行い、3ヶ月ごとにメンテナンス/セキ

Kotlin がAndroid の公式言語になることがGoole I/O 2017 で発表されました。これからKotlin を始めるJava プログラマが多くなると思うので、本投稿ではJava プログラマがKotlin でつまづきがちなところについて説明します。本投稿は単独で理解できるように書いていますが、↓の連載の第二弾です。Kotlin の基礎的な構文は理解していることを前提としているので、Kotlin の基礎については "Javaとほぼ同じところ" を御覧下さい。Javaとほぼ同じところ 新しい考え方が必要でつまづきがちなところ ←この投稿で扱う内容Kotlinならではの便利なこと 新しい考え方が必要でつまづきがちなところ 新しい概念を学ぶときには、何ができるのかだけでなく、どうしてそうなっているのかがわからないとそれをうまく使いこなすことができません。本節で

Kotlin がAndroid の公式言語になることがGoole I/O 2017 で発表されました。Java プログラマがKotlin を始めることがこれから多くなると思うので、Kotlin をスムーズに始められるように次の 3 点についてまとめます。Javaとほぼ同じところ 新しい考え方が必要でつまづきがちなところKotlinならではの便利なこと すべてを一つの投稿にすると長くなるので連載形式とし、本投稿では最初の「Javaと同じところ」について説明します。Kotlinって何?本題の前に、Kotlin について簡単に説明します。 まずは↓のAndroid のコードを見て下さい。これはAndroid Studio が生成するテンプレートのKotlin 版です。Android アプリ開発者であれば、初見でも概ね何をしているのかわかると思います。 class Ma

ブログ記事の転載です。Java9リリースが2017年7月に迫ってきたということで、Java9で新しく出来るようになることをサンプルコードと一緒に紹介していきます。 なお、すべてリリース前の情報ですので、 実際にリリースされるJava9では異なる場合があるので注意してください。Java10リリースが迫ってきましたね、リンク貼っておきます。Java 10新機能まとめ 目次 JShell 不変List/Set/Map用のファクトリメソッド Interface内のprivateメソッド モジュールシステム ProcessAPIの改善 try-with-resourceの改善 CompletableFutureAPIの改善 リアクティブストリーム 匿名クラスでのダイアモンド演算子 Optionalクラスの改善 StreamAPIの改善 @Deprecatedアノテーションの強化 HTT

「Java SE 9」がいよいよ7月リリース。櫻庭祐一氏と吉田真也氏に注目ポイント、移行時の留意点を聞いた 「Java SE 9」の正式リリースが2017年7月に迫った。新機能の導入でさらに進化するJava SE 9の注目ポイントなどについて、Java Championの櫻庭祐一氏とOpenJDKコミッターの吉田真也氏に聞いた。 “待ちに待った”Java SE 9リリース 2017年7月、いよいよJava SEの最新版となる「Java SE 9」がリリースされる予定だ。「Project Jigsaw」や「JShell」などの新機能が追加されるJava SE 9の登場により、Java開発はどう変わる可能性があるのか?Java Championの櫻庭祐一氏と、OpenJDKにおいてJShellのコミッターを務める吉田真也氏に話を聞いた。 ──Java SE 9のリリースが7月に迫りました。今

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