MinisforumやNIPOGIといった「格安パソコン」を適当に買ってあれこれ調べていたら、中華ミニPCにやたら詳しくなってしまった。noteにも「このブランドのパソコンは実は中国の云々で」といった記事がいくつもある。けど、どこかで偶然知ったことや検索結果を並べているだけだったりで正しい情報はほとんどなく、Redditなどをみても網羅的、体系的にまとまった情報はみつからなかった。 ので、この記事では「たくさんある中華ミニPCはどこが作ってるの?」を中心にまとめてみる。きっと、これまでの似たような記事同様、何度も修正が入るだろう(※ 関係者の方からのご指摘も歓迎しております)。 まず、日本に限らず 世界中で売られている中華ミニPCを「作っている」のは次の5社だ。 DTET(Dongguan Tuofuton ElectronicTechnology|东莞市拓孚顿电子科技有限公司) CY

*5月19日に最新の情報を追記しました この記事では、たった一枚の自撮り写真から大騒動に発展している中国のネットを通じて見えてくる、中国社会の構造と特徴について解説しています。 騒動のあらまし:なぜ自撮り写真が炎上したのか騒動のきっかけは中国SNS(小红书)に投稿された一枚の写真でした。 この写真の投稿者は黄杨钿甜という、2017年にデビューした若手女優です。彼女は2025年5月11日、彼女の18歳の誕生日にこの自撮り写真を投稿しました。そして今やこの投稿から中国全土の大騒動に発展しています。なぜたった一枚の写真がここまで炎上したのでしょうか。 起点は、この写真に写っている母の物だとされたイヤリングでした。このイヤリングはグラフ (GRAFF)の2013年モデルに酷似しており、発売当初の価格は230万元(約4600万円)、中古でも115万元(約2300万円)という価値のものです。 黄杨钿甜

3年にわたる中国のゼロコロナ政策が終了し、少しずつではあるが日本からの出張、旅行も再開している。ただし、コロナ禍前からデジタル化が進んでいた中国は、「鎖国」している間に感染症対策の文脈でオンライン化・実名制度が徹底され、中国の電話番号と銀行口座、決済アプリなしには身動きが取れない「デジタル・ガラパゴス」になっていた。渡航者は相当の準備と知識、あるいはリアルタイムで助けてくれる人が必要だ。ビザ免除の一時停止によって、そもそも渡航自体も簡単ではないが……。 ビザ免除措置停止で渡航のハードル上がる中国への渡航はプラチナチケット化している。航空券もコロナ禍前に比べると高いし、ビザ免除措置が停止され入国には必ずビザが必要となり、取得までが一苦労なのだ。観光ビザの手数料は8000円かかるし、個人申請する際はオンラインで諸々の書類に記入して「申請予約」を取るが、現在だと最短で3週間後にしか予約できない。

中国の消費市場で存在感を増すZ世代中国では、一般的に1995~2009年生まれの若者をZ世代と言う。テンセントテクノロジー傘下の研究機関が公表したレポート「Z世代消費力白書2019」によると、中国のZ世代の人口は2億6,000万人超で、総人口の約19%を占める。そのうち、95後(1995~1999年生まれ)が38%、00後(2000~2004年生まれ)が32%、05後(2005~2009年生まれ)が30%を占める。 1995年は「Windows95」が登場し、パソコンの普及が始まった年で、これ以降に生まれたZ世代は、日々の生活においてデジタル技術を活用している世代である(表1参照)。スマートフォンを巧みに使って情報を収集し、主なコミュニケーションはSNSで行っている。デジタル技術を活用した情報収集により、幅広い分野に対し興味や関心を有している。

友人が「AppleMusicでチャイニーズ・シューゲイザーというリストをレコメンドされて気になったんだけど、見失ってしまった」というので手動で作ってみた。中国では欧米と同じくドリーム・ポップがシューゲイザーの隣り合った場所にあって、ローカルではドリーム・ポップの勢力が強い。シーン・ローカルで相互に影響を与えあったバンドと、初期からグローバルの影響下にあったバンドでは明確に音像がかわる。完全な偏見だが、ドリーム・ポップはローカル、MyBloody Valentine直系のシューゲイズはグローバル、と言っていいのではないか。 しかし、黎明期のローカルを支えたThe White Tulipsがインディー・レーベル・生煎唱片を、そして生煎唱片が新世代のバンドを世界へ送り出している。そこにはあきらかな世代のつながりと洗練がみえる。 初期の中国インディー・シーンはサラ・レコードから影響をうけた手
習近平政権が抹消した「幻の講演」ロシアがウクライナに侵攻して、まもなく3ヵ月を迎えるが、中国にもウクライナ兵士並みの勇気を持ち合わせた外交官がいるものだ。 高玉生(こう・ぎょくせい)元駐ウクライナ中国大使、74歳である。 まずは簡単に略歴を紹介する。高氏は、国共内戦中の1947年に、首都・北京を取り巻く河北省で生まれた。青年時代の文化大革命の混乱を経て、1975年から1979年まで、天津市で中学教師をやっていた。 1979年、31歳にして、北京大学経済学部の大学院に入る。1982年に中国国際問題研究所に入所。1984年にロシアンスクールの外交官となり、4年間、3等秘書官及び2等秘書官としてモスクワの中国大使館勤務。1992年から再び4年間、1等書記官及び参事官として、モスクワの中国大使館に勤務した。その後、2000年から3年間、駐トルクメニスタンの中国大使を務めた。 続いて、2005年11

【はじめに】中国。人口14億人を超えるこの超巨大な国家の片隅で、今、小さなコミュニティが僅かに揺れている。そのコミュニティの名は、”コアゲーマー”。2021年7月以降オンライン要素を含む新作ゲームが一本も販売許可を得られていない状況は今なお続いており、関連企業は既に1万社以上が倒産したと言われている。ビデオゲームに対する法的規制はより一層の厳しさを増しており、未成年のゲームプレイ時間から歴史的表現の修正に至るまで監視の目も実に多種多様だ。巨大市場となった中国を取り巻くビデオゲーム産業の現状に、海外メディアも連日のようにニュースを報道する。時には政治家の視点から、時には投資家の視点から、そして時にはクリエイターの視点から。 しかし、当然と言えば当然のことなのかもしれないが。これほどまでに世界中から注目を集めていながら、一番身近な視点からこれらのニュースが語られることは、稀だ。……”ゲーマー

Apple のiPhone やMac で試用される AX チップ、M1 チップ、Android スマートフォンの多くが試用している Snapdragon、その他さまざまなシーンで採用されている Arm アーキテクチャを持つ ARM ホールディングス。そのライセンス権利を独占的に与えられた中国合弁企業が乗っ取られ、権利を奪ったまま独立を宣言してしまったことをSemiAnalysisが伝えている。 簡単に説明すると、Arm の中国における権利をもった会社のCEO が背任行為を行っており、Arm は解任しようとしたが中国の制度上の問題で失敗し、CEO は中国における顧客、売上を奪って独自製品を開発するまでの力を持つに至り、独立したという状態になるようだ。 詳細に経緯を説明していくと、下記のようになる。 Arm はもともとイギリスの企業だったが、2016年に日本のソフトバンクに買収された。

2016年までに、グローバル各国でショートムービーサービスが勃興し、Douyin(中国版TikTok)の原型が出来上がりつつあった。当時の状況はこちらのnoteを。 2016年前半の中国インターネットはライブストリーミングに最も花を咲かせていたが、動画も依然としてホットだった。バイトダンスが既に成功させていたニュースアプリToutiao内でも、動画の視聴時間が伸びていた。バイトダンスはこの領域に足を踏み入れることに決める。 一番良いものを模倣するNetflixやHuluのような長編ビデオプラットフォームはBAT(Baidu/Alibaba/Tencent)が既に大金を注ぎ込んでいて、勝ち目がない領域だったため、バイトダンスは短編、中編の動画領域に注目する。 とはいえ、中国のショートムービー領域も既に先駆者たちがいたことは前回のnoteの通りだ。Meipai、Xiao Ka Xiu、Miao

1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。 前の記事:黄身なしゆでたまごを作って白身に感謝したい >ライターwiki 界隈いちの中華食材スーパー 街は相変わらずの雰囲気 街頭で配られている新聞も、こんなの そのスーパーは、北口から歩いてすぐのビルのなかにあります。 「友誼商店」というのがそれ ビルの入り口 看板に、「4F中国食品 友誼商店」とありますね。 界隈には中国食材を買えるお店がちらほらありますが、規模がいちばん大きいのは間違いなくここでしょう。雑居ビルの4階ということで、知らないと入るのになかなか勇気がいる雰囲気ですが。 ちなみにその下に「友誼食府」という表示もあり、以前はなかったものなので、これがフードコートのことだと思う。それぞれ「ゆうぎしょうてん」「ゆうぎしょくふ」と読むよ

「ふえるわかめちゃん」や「ノンオイル青じそドレッシング」などヒット商品を生んできた理研ビタミンが危機 Photo:Diamond 「ふえるわかめちゃん」や「ノンオイル青じそドレッシング」などのヒット商品を生んできた東証1部の「理研ビタミン」が不正会計問題で上場廃止の危機に直面している。安定した収益力を誇る時価総額1000億円弱の企業が突然陥った危機の要因を分析すると「中国リスク」の恐ろしさが浮かび上がってくる。多くの日本企業にとっても無縁ではいられない重要な問題だ。(東京経済東京支社情報部 井出豪彦)中国子会社の架空取引で 監理銘柄に指定 理研ビタミンは10月15日、東証の監理銘柄(確認中)に指定されるとともに「10月28日までに第1四半期(4-6月)の四半期報告書を関東財務局に提出できなかった場合は上場廃止が確定」とのリリースを開示。市場関係者の間では「そこまで深刻な状況だったとは」と

中国ではロリータ・ファッションが空前の大ブーム。一般女性にとってだけでなく、“中国版コミケ” 「上海Comicup」における出展数の3分の1をロリータブランドが占めるなど、オタク層にとっても身近なファッションアイテムです。 日本の影響を受けながらも、独自の発展を遂げている中国ロリータ・ファッションは、リーズナブルな価格に加えて、百花繚乱のロリータ・モデルの華やかな写真が人気を呼んでいます。 そんなロリータ・モデルを撮影することにかけて、多くのブランドから撮影依頼されるカメラマンは睿瑶爸爸(パパ)さんです。同じくトップモデルと呼ばれる谢安然さんと組んだ作品の数々はまさに芸術的な美しさです。 気になる中国ロリータ文化の現状、モデルについてインタビューしましたので、これまで睿瑶爸爸さんが撮影した厳選写真と一緒にお届けします。 ◆◆ ――ロリータ・ファッションの撮影を始めたのはいつからですか? 睿

ByteDance(字節跳動)、動画編集アプリ「Viamaker」の日本語版などローンチし世界展開を開始 「Viamaker」 ByteDance(字節跳動) 「TikTok」の運営で知られる ByteDance(字節跳動)は、中国で人気の動画編集アプリ「Viamaker」を海外市場で静かに立ち上げた。 重要視すべき理由:アプリストア調査会社の Sensor Tower のデータによると、Viamaker の中国版「剪映」は、90日以上にわたり、中国のApple アプリストアで最もダウンロードされた無料アプリのトップ10にランクインしている。 Sensor Tower によると、同アプリは3月に500万ダウンロードを記録した。 このアプリの人気は、短編動画アプリTikTok の中国版「Douyin(抖音)」「や「Xigua(西瓜)」など、ByteDance のビデオストリーミングサー

昨年末の12月10日に、中国国内向けの正規版Nintendo Switchゲームが販売された。これによって、中国ではXbox One、PlayStation 4とSwitchの国内正規版の発売がすべて出揃った。これは中国歴史上「初」の快挙である(関連記事)。 しかし、正規版コンシューマーゲーム機が発売されたとは言え、中国国内ゲーマーたちが闇市からゲーム機及びそのゲームを購入する行為はやめられない。その理由は、中国国内に販売されるすべてのゲームに政府からの審査を受け、ライセンスを獲得しなければならない(よって、発売されているゲームが驚くほど数が少ない)ほかに、それらのゲーム機に独自仕様が施されていることにもある。中国向けの「特別仕様」中国での正式販売が増えないもう一つの理由として、中国で発売された正規版コンシューマーゲーム機には、中国向けの「特別仕様」が施されているという点が挙げられる。


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