<<注>>これは一年前に交わされたやりとりです。当時とは考え方が変化した方もいらっしゃるでしょうし、また流れとして沼崎氏への反論が多くなってしまってますが、決して氏を批判したくてまとめた訳ではなく、「教育」とは何かを考えるよい一例だという意図を汲み取って留意していただけると幸いです。 ---------------------------------- 2011年7月、ふと以前から考えてた事を知り合いの方に質問したところ、何故か周りに広がってしまい、色んな方から意見を聞けることに。 途中から、沼崎一郎先生のご意見が波紋を呼び、それに対する反応とやりとりの記録となっております。

同族嫌悪メソッド〜「お前が●●を叩くのは同族嫌悪だろ!」 ● 夏バテとPCのトラブルでお休みしてるうちに、書こうと思っていたことが飛んでいってしまったので、前回エントリに「続く」とか書いて引っ張っておきながらぜんぜん違う話になっております。 ● わたしは非モテネタを取り上げることが多い。非モテの一部におかしな主張をする人たちがいるので、「言ってることがおかしいんだけど」と何度か突っ込んできた。 それに対して真正面から、「いや、非モテの主張はおかしくない。こういう理由で筋が通っているし、正当である。逆にあんたの主張の方が不当だよ」と反論されるのは問題はない。 ところがおかしなことに、 「お前が非モテを叩くのってつまりは同族嫌悪だろ? 真の“モテ”ならば非モテがどんなことを言おうが気にならないはずだ。無視できないということは、お前もモテない人間の仲間だからだろ。つまりは同族嫌悪なんだよ

エミコヤマ @emigrl キャサリン・マッキノンはラディカルフェミニストだけど、彼女の法思想はラディカルフェミニズムの文脈とは少し違うところにあるよ。ラディカルフェミニズムがほかのフェミニズム思想と区別される点は、「父権制、あるいは男性による女性の抑圧を、あらゆる不公正の根底に位置づけること」これだけ。 2011-11-15 01:59:55 エミコヤマ @emigrl 手法や思想の過激さを言うなら、ほかにも過激なものはある。リベラル国家否定にしても、ラディカルフェミニズムだけではない。ある種の共産主義者が「資本主義」あるいは「階級対立」を根底に置くのと同じ意味で、「父権制」を根底に置くことだけが、ラディカルフェミニズムを特徴づけている。 2011-11-15 02:02:00

はじめに キャサリン・マッキノンは、アメリカの著名なラディカル・フェミニストであり、1970年代にセクシュアル・ハラスメントを法的に規制する立役者となり、80年代以降はポルノグラフィの問題に取り組み、アメリカで最も論争の的になっている人である。 その彼女が、1995年に来日し、各地で講演会を行なった。講演の一つを主催したのは日本の自由人権協会であり、その講演の一部は、本紙の95年11月20日号に「ポルノグラフィと表現の自由」という表題で掲載された。 ところが、皮肉なことに、アメリカにおいて最も激しくマッキノンを攻撃しているのは、アメリカの自由人権協会なのである。とくにその会長であるナディン・ストローセンは『ポルノグラフィの擁護』という大部の著作を出版し、その中で、マッキノンとその同僚であるアンドレア・ドウォーキンを口汚くののしっている。 ストローセンは、マッキノンとドウォーキンを縮めて「マ

感情表現について (内田樹の研究室) http://blog.tatsuru.com/2011/08/10_0940.php だから、他人の内面をダイレクトに操作しようと願う人間−つまり、「政治的な人間」−は、演技的な怒りや演技的な悲しみや演劇的な苦悩に熟達するようになる。政治家が「過剰に感情的になっている」ように見えるのは、当たり前なのである。 橋下大阪府知事や石原都知事は怒りを剥き出しにすることでメディアの注目を集め続けているが、これは計算ずくのパフォーマンスだろうと思う。 (中略) 二昔前ではまず見ることのなかった、「いい年をした大人が怒声をあげる、泣く、ふて腐れる」という様子を私たちはもう見慣れてきている。 これはたぶん「無理に我慢しないで、感情は爆発させた方がいい」というフェミニストたちがうるさく説いた「専門的」勧告の一つの成果でもあるのだろう。 これはかなり誤解を招く表現なの

栗田隆子I-37「ズレフェミ屋」文学フリマ@大阪 @kuriryu ダメフェミ。。何がどういうふうにダメなのかを、ダメとかいう人に言語化していただきたい一方、ダメフェミって言い回しとしてはおもしろいかも。。てゆうか、名乗ろうかしら。はいーダメフェミっすーって。ダメフェミとして生きる、とか。 2011-06-17 18:24:04 栗田隆子I-37「ズレフェミ屋」文学フリマ@大阪 @kuriryu ダメフェミ。。仕事もなく、ビンボーで、ブサイクで、そしてだからこそ思想的にもこじれる腐敗気味のダメフェミ。敵はどんどん、差異化していくかんじよね。昔は女性解放というだけで一刀両断だったろうけど、それこそ今は賢いフェミとダメなフェミとか分ける。それだったらダメを選ぶに決まってる。 2011-06-17 18:31:34


私は、中高時代を女子校で過ごした。女子校というと、いまだに「女の園」の甘酸っぱいイメージを抱いている人がいる。 だが、たいていはそんなにおしとやかな世界じゃない。特に私の学校は、「女性の自立」というフレーズを耳にタコができるほど聞かされた。かくして少女たちは「女」を意識せずにのびのび育ち、18歳にして野に放たれる。男女共学の大学に入って驚いたのは、「男/女」の属性によって、期待される役割が違うということだった。 たとえばサークルで文化祭の準備をする時、男子はペンキ塗りなどの力作業、女子は会計などの事務作業を割りふられる。しかも先輩女子が率先して後輩女子を呼び集め、その任務を嬉々として買って出る。ああ、ペンキ塗りのほうが絶対楽しいはずなのに……。私は苦い顔をしながら、しぶしぶその声に従っていた。 当たり前だが、女子校にいれば力作業も何もかもを女子だけでこなす。個人の向き不向きで役割分担をす

ダイヤモンド社のサイトDIAMOND onlineに「特別レポート」として、「悲惨な“男おひとりさま”と“予備軍”が急増中! 30代からでも早すぎない、『老後の準備』と『覚悟』」というタイトルの上野千鶴子さんへのインタビュー記事が掲載されている。おそらくタイトルは編集部が考えたもので、上野さん自身は関わっていないのだろうけれども、わたしが最初にこのタイトルを見た時に感じたことは、「わたしだって30代だけれど、老後の準備をしたくったってそんな余裕どこにもないよ!」という反発だった。 でもインタビューを読み進んでいくと、どうもわたしが思っていた内容とは違う。その違いがよく分からなくて、つまり上野さんが何を言っているのかよく分からなくて、もう一度最初から読みなおしてみて、ようやく分かった。上野さんがこのインタビューで言っている、「準備と覚悟」が必要な「老後」の「悲惨」というのは、わたしが思ってい

この数日、村上隆関連のニュースやTogetterが次々お気に入りに上がってくるのをどんどんブクマしてコメントつけていたら、自分でもウザったいほどの数になったので並べてみた。最後に短いまとめを付記。 ● 貴族社会の象徴たる場所と顧客はセレブの現代アート。案外通じていると思うがそういう話ではないのか。 ベルサイユ宮殿での村上隆作品展に反対運動=フランス(時事通信) -Yahoo!ニュース ● 極東の根無し草の不良が由緒正しいおフランスの箱入り娘を強姦しようとして拒否されてる図ですか 痛いニュース(ノ∀`) : 「歴史遺産への冒涜だ!」 ベルサイユ宮殿での村上隆氏の作品展に反対運動起こる…仏 - ライブドアブログ ● 世界はスーパーフラットじゃないよねということがわかるtogetter/ハイコンテクストのオタク文化を別のハイコンテクストの現代アートで翻訳ってアクロバティックすぎやしないか。両方
本家エントリ「北米社会哲学学会報告5/売買春、フェミニズム哲学、承認をめぐる闘争で、The New Republic に掲載された記事を紹介した。 (ところで、9/24 付けの The New Republic に掲載されているジョー・バイデン上院議員/副大統領候補と「女性に対する暴力法 VAWA = Violence Against Women Act」に関する記事は必読。バイデン議員が「女性に対する暴力は、被害を受けた当人に深い傷を残すだけでなく、ある時間以降特定の場所に出入りしないとか、犯罪者に狙われかねない服装を避けなければならないなど、その他の多数の女性の行動の自由も奪う、したがってこれは平等権の問題である」という信念を VAWA に盛り込み、その条項を必死で守り抜こうとしたことが書かれている。バイデンの平等権理解は、明らかにフェミニズム法哲学の影響を受けている。) これに対して

てんかん(癲癇)と生きる 外傷による側頭葉てんかん(癲癇)、情動発作について日々の雑感などを書いて行きます。同情されるためでも、てんかんをめぐる世情を糾弾するための日記でもありません。 プロフィール [ルーム|なう|ピグの部屋] ニックネーム:moon-3 自己紹介: 私は四十代の男です。(どんなヤツであるかはルームをご覧ください) 幼稚園児のとき園内で、側頭部を陥...>>続きをみる ブログジャンル:健康・医療/闘病 メッセージを送る アメンバーになるプレゼントを贈る [記事作成・編集] ブログ内検索 最近の記事一覧 「ホリスティック」なフェミニズム。ホメオパシー、温かい医療、シャーマン。 人間くさく、あくまでも人間くさく。 部分的に反論。女性誌から考える代替医療・ホメオパシー。 女性誌から考える代替医療・ホメオパシー。 再び、てんかんと恋愛の問題。 【緊急更新】「私はこれから一体どう
今起こっているフェミニスト運動は 不十分だ 女どもよ、もし自分を実現したいなら―あなたたちは 荒れ狂う精神の大変動の前夜にいるわけだが―お好みの幻想は暴かれねば ならない―何世紀にもわたる嘘は立ち消えねばならない― 大捻転の容易はいいか―?妥協はあり得ない ―伝統というクズの山の上っ面を引っかいても 改革はできない、唯一の手段は 絶対的な破壊だ 経済に関わる法の策定や売春撲滅十字軍、同じ規準の教育に 信を置くのはやめなさい―それは 現実についてこじつけているだけだ 専門的で商業的な仕事が開かれているって― それだけでいいのか? そしてもし真摯に偏見なく自分にふさわしい地位を得たいと切望するなら― 大胆になれ、そして最初から拒否せよ―ああいった カナシイたわごとじみた鬨の声、女は 男と平等であるというあの叫び― なぜなら そうではないからだ! 女性的要素を守る社会秩序に従う行動を とって暮ら
家事万能ホスト 『バックラッシュ!』を非難する(深夜のシマネコBlog)……「女性が社会進出したために仕事を奪われた「弱者」の男は困窮している。誰か僕をお嫁にもらってくれ」という主張。 上のブログ主は、フェミニズムが「男女平等」を唱えるなら、社会進出して経済的に「強者」となった女性は、今までの男が女にしてきたように、仕事に就けない「弱者」の男性を扶養すべきであり、男性にも専業主夫ルートが用意されるべきだと言っている。 そこを押さえないで、女性の権利ばかり主張するのは「弱者」男性を切り捨てた「女性優遇」にしかならず、そうしたフェミニズムに対してバックラッシュが起こるのも当然ではないかとの見方。 これに対していろいろと意見が出た。私が見たのは以下の通り。 共感はできても賛同してはいけない「『バックラッシュ!』を非難する(macska dot org)……フェミニストからの反論(それに対する反論
少し前のAntiSepticさんの記事のブコメでの、id:NATSU2007さんとid:simplemindさんの議論が興味深いので追ってみた(タグ、idコールは省略。時系列順に並べ直した。● がNATSU2007さん、○ がsimplemindさん。続きがあれば追加)。 http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/AntiSeptic/20100505/p2 ● レート云々言ってる時点で女が商品価値を判断される"モノ"である立場は変わらないんだから規範の破壊も何もない。男は当然の権利を奪われたと言える立場に依然として座ってる。高額商品は所詮商品。 ○ ここでの「レート」とは「理想の恋愛(結婚)像のレベル」位の意味。それを決めるのは本人(男も女も)。恋愛(結婚)できず不幸になるのは我を張った本人の自業自得だ、というのがこのエントリの主張かと (ちな

前の記事で掲載したブコメ議論に追加があったので記事に加えた。 こういう話題はどうしても見た目、女性vs男性の図式で固まってしまいがちなのは仕方ない部分があるが、少し前の記事のコメ欄にまた別の角度のやりとりがあったので再掲しておく。 以下、こちらから。● がslide100さん、○ は私。話のポイントを明確にするため、枝葉や各論の部分、受け答えの儀礼的な部分はカットしてある。 ● 私のような30代半ばはバブルによる価値観の変化後に大学時代を迎えた世代ですから、大野先生の女の分析はともかく、男の分析については違和感をもってしまうんですけどね(笑。バブル期の「消費」と結びついた俗流フェミニズムに功績があるとすれば、それは「男」を変えたことでしょう。バブル期以前の価値観で思春期を過ごした世代と変質後の価値観で思春期を過ごした世代では、女性に対する認識は大きく異なる。その辺の「男」の変質を充分に捉え

小倉千加子の「結婚の条件」はよくジェンダーを取り上げるあちらこちらの引用に用いられるが、 その中でももっとも有名な「結婚は、金と顔との交換」が、私には腑に落ちない。本当に経済的に成功した男の結婚が「金と顔の交換」であったことがあっただろうか? 私が知る限り、一見、女性の「私の「美貌」は金で買われたの」的に「見える」カップルは、 実は女性側の出身階層が、収入の多い男性の出身階層よりもはるかに高いことが多い。 むしろ、高収入を得る男性が「金」で買われた、に近いのだが、 「結婚」に関して「階層」を考えなくてはいけないと、どこかでふれていた小倉千加子をしてすら、 そのことが見抜けていないのが、実に不思議でもある。 以前、「お金持ちの「妻」研究」という、まったくみもふたもない本を読んだことがあり、 それによると、金持ちの妻で本当に「玉の輿」的なカップルは、ほとんど「ない」に等しかった、 つまり、経

こちらのコメントの中で、id:font-daさんがご自身のテキストのことを教えて下さったので、早速掲載誌『フリーターズフリーvol.02』(2008)を入手して読んだ。 タイトルは『「レイプされたい」という性的ファンタジーについて』。ストレートです。 思春期にヤオイを愛好し、<攻>男性が<受>男性をレイプする同人誌で自慰をし、やがて成長と共にヤオイを忘れヘテロ・セクシュアルな恋愛に没頭していった自身の経緯を振り返り、若い女性がレイプ・ファンタジーに求めたものの一つの形を描き出そうとするものだった。 font-daさんは先のコメントに「大野さんと、ほとんど同じようなことを言っているので、特に面白みはないかもしれませんが。」*1 と書かれていたけれどもそんなことはなく、<攻><受>双方の観点からの構図を精神分析の「転移」の枠組みを借りて考察している点を含め、やや生硬なところはありつつも自分語り

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