各紙が報じている通り*1、「統合医療大学院大学」なる大学の開設申請が、文部科学相の諮問機関によって「不可」とされた。書類審査の段階で、"門前払い"された格好だ。 同大は、西洋医学と漢方などの補完代替医療を組み合わせた「統合医療」を担う人材育成を目的としていたが、同審議会は、教育課程が体系的に編成されていない点などを指摘。通常、審査は秋まで続けるが、09年度に導入した「早期不可」制度を初適用し、書類審査のみで打ち切った。 (引用元: 読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120618-OYT1T00955.htm 強調は引用者による。) 大学設置を画策していたのは誰か? 文科省のwebサイトにある資料*2 によると、申請者は「学校法人統合医療学院設立準備委員会」とある。委員会のメンバー等の詳細は不明だが、朝日新聞によれば医師の渡辺昌氏が「


「渥美名誉理事長が『民主党統合医療議連』で講演」 を掲載いたしました | 日本統合医療学会(IMJ) 統合医療─“自分らしく幸せに生きる”ことをケアする個人中心の医療へ

アロマセラピーは、植物から抽出された精油(エッセンシャルオイル)と呼ばれる成分をベースにした療法です。その効果は素晴らしい期待がもてる一方、間違った使用には当然危険が伴います。 例えば、猫にアロマセラピー(精油の使用)は危険であるという事。 精油は揮発性で脂溶性の有機化合物です。猫では、人や犬と異なり精油を代謝する肝臓の機構のうちの一つ、肝臓第2相のUDP-グルクロン酸転移酵素の生成が完全ではない(不十分)。つまり、精油成分を十分には代謝できないのです。 もちろん急性中毒にかかる可能性もありますが、すぐには症状が現れず、何年もかけ徐々に肝臓への負担が蓄積され、肝不全を起こす場合もあると考えられます。もちろんその間に自然治癒していて結果的には問題がない場合もあると考えられますが、やはり気をつけていかなくてはなりません。 つまり、猫においては、残念ながらすべての精油を使用しないようにしましょ

※注意※この記事実在のモフモフとは何にも関係がございません。そのことを理解した方のみ閲覧お願いします。 ■学術大会 日本モフモフ療法学会公式ブログ「とらねこ日誌」では、モフモフ療法学会の活動報告を不定期に行っております。今回は、平成23年度日本モフモフ療法学会学術大会が某日、某所にて秘密裏に行われた事を報告いたします。 前年度は記念大会と謂う事もあり、極めて盛大にこれでもかと謂うぐらいに豪華なゲストをお招きし、もうやめてぇと悲鳴を上げるほど濃密な日程となっていたのですが、今回は通常大会と謂う事で、深津モフ吉氏による基調講演と、会員からの事例発表が例年通りに行われました。 ところで、モフモフ療法学会ガイドライン作成委員会より学術大会の開催に合わせ、モフモフ療法の新しいガイドラインが公表されました。会場に足を運んだ方にはいち早くその要点をご説明したところなのですが、詳細は後日公式ウェブサイトか

週刊ポストにて丸山ワクチンの記事が載っていた。第一弾は、長期生存例があることから丸山ワクチンに効果があるとほのめかしている記事であった。問題がないとは言えないが、標準医療を否定しないことが明記されており、週刊誌の記事としては許容範囲内であるように思えた。しかし、第二弾のほうは、がんの標準医療について誤解を招きかねない記事であった。第二弾の記事は、ウェブ上でも読める(■NEWSポストセブン|丸山ワクチン開発者 息子はSCEでプレステ開発した人物)。ウェブ上の記事は抜粋であり、本誌に掲載された記事のほうが詳しい。以下、引用は本誌記事(週刊ポスト2012年2月10日号P139〜)からである。 丸山茂雄氏の経過は標準医療によるものとして説明可能である 丸山茂雄氏は「抗がん剤、放射線治療ががん撃退に効いたと考えているが、丸山ワクチンも効果があったと確信している」。丸山ワクチンは効果があったのかもしれ
タイトルだけで釣るのはあまり趣味でないのですが、実在します。 第13回「世にも珍しいマザークラス in 福岡」のご案内 主催も怪しげな団体ではなく、 福岡県立大学 ヘルスプロモーション実践研究センター このセンターは2006年に開設となっていますが、佐藤香代センター長による挨拶を紹介しておきます。 ・・・・・・・・・・(前略)・・・・・・・・・・ 現在センターでは3年目を迎え、独自の創造的な活動を拡大し続けています。すなわちヒーリングの実践を学ぶさまざまなクラスやヒーリングを受ける癒しの空間、世界に一つしかない、文字通りの「世にも珍しいマザークラス」、Wiiを使って楽しく体を動かすヘルシーエージング、糖尿病予防教室、禁煙教育、不妊や帝王切開を経験した女性への支援の取り組み、手作りのお弁当を作り皆で食べる「お弁当の日」、また子育てや保育の学習会もあります。地域でそれらの事業を推進する「健康大

新型インフルエンザのときにも、いろいろな提案があり、またビジネスも展開されていました。 米国FDAは効果が確認できてないもの、有害のリスクがあるもの、などをとりあげて公開し、消費者への注意喚起を行いました。 日本では、東日本大震災のあとに「ご自宅の放射線量を測定してあげますよ」と近づいてきて高い費用をふっかける、ハエ対策になる、とあやしげな粉とか薬剤(?)を訪問販売したりといったことが報じられています。 その他にも話題になっているものがいくつかあります。 【注】以下、本ブログはおすすしません。が、健康の相談にのる仕事の人は「話題」として知っておいた方がよいかも。 プラセボ効果、といわれているホメオパシー。 事故当初ホメオパシー系では、無料配布を行っていました。 ホメオパシーに詳しい薬剤師さんの解説。 ホメオパシーはSugarだからいいじゃないかという方もいますし、本来の医療アクセスをさまた

dlitさんの「メモ:サイエンスコミュニケーションと科学者/研究者/専門家に何を求めるか問題 - 思索の海」というエントリを受け、ばらこさんがあげた「サイエンスコミュニケーションで素人にできることを考える(改題)(2) - ばらこの日記」から派生する形で、ニセ科学批判クラスタの蒼々錚々たる方々が次々とご自身の履歴を公開していらっしゃいます。(誤字をご指摘くださった方、ありがとうございます) 或るトンデモ支持者の履歴――科学的懐疑主義に目覚めるまで: http://seisin-isiki-karada.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-2a05.html サイエンスコミュニケーションで自分なりに考えていること - とらねこ日誌 http://d.hatena.ne.jp/doramao/20110715/1310730195 信奉者だった僕はどのように
もしあなたが関東近辺の開業医で、クリニックがつぶれそうになっていたら、放射線被ばくとさまざまな症状を積極的に結びつけるとよい結果を産むかもしれない。鼻血や下痢などの症状が低線量の放射線被ばくで起きることは医学的には考えにくく、医師としての良心が残っているならば、安易にそうした症状と放射線を結びつけることはできない。また、周辺の医療機関からの信用もガタ落ちだろう。しかしながら、需要はある。 被ばくがあろうとなかろうと、常に下痢や鼻血は生じている。原因が明確でないこともいくらでもある。下痢の多くは感染によるものであるが、感染源や起炎菌が明らかになるほうが少ない。鼻出血も半数以上が特発性、つまり原因は不明である。しかし、原因が不明であると患者は不安に思う。原発事故の後に下痢や鼻血が生じたら、被ばくが原因ではないかと疑うのは、人の心の働きとしては当たり前のことだ。臨床医の役割は、そうした不安を理解
無用の問答(その1) http://d.hatena.ne.jp/doramao/20110227/1298790723 無用の問答(その2):八方美人かダブスタか http://d.hatena.ne.jp/doramao/20110424/1303632702 無用の問答(その3):がんといのちと代替療法 http://d.hatena.ne.jp/doramao/20110521/1305957365 ダラダラと続けてきた帯津氏シリーズですが、なんとか最終回を迎えることが出来ました。お付き合いいただいた皆様、どうもありがとうございます。 今回は本文からの引用は無しにして、健康問答を読んでどらねこが考えた事を書いてみようと思います。どちらかと謂うと感情に重きを置いた文章になりそうですので、背景などを抑えるためには黒猫亭さんが書かれたホメオパシーに対する私的総括*1を読んでもらえれば、と

代替療法関連だったでしょうか、以前どらねこはブログでこんな内容のことを書いた記憶があります。 不安を持つヒトが自身では何もしないでいることはそれだけで苦行である これは自分の経験を踏まえて書いた事ではあるのですが、周囲を観察していてもよく見かけるように思います。 ■ついつい何かしてしまう とるにたらないような事からこれはちょっと・・・と思ってしまうような事例など様々です。取るに足らないと思われる事例としては、こんなのがあります。 −口内炎ができた− あ〜、ちょっとほっぺたの内側赤く腫れてるかな(舌でコリコリ) −しばらくして− 腫れてたところどうなったかな、あ真ん中少ししろくなってるし(サワサワ) −またしばらく− あー、まだはれてるなー(つんつん)あ、痛い! −まをおかず− 無意識に(つんつん) 口内炎出来たときって、舌先で探ったり、ちょっと突いちゃったりしませんか?炎症なので、患部を必
ミュージシャンの平沢進氏が、「物質X」なるサプリメントを勧めています。ご本人のブログより。 ■NO ROOM -PhantomNotes »PhantomNotes» ブログアーカイブ » Jateひれ伏す-1 これから書くことは人々にとって有益である。幸福の実現においてその基礎となる身体の健康維持や回復に寄与するものであり、それゆえ特定グループの巨大な利益構造を根底から破壊することになる。そのこと自体が人々の長期的な幸福につながるものとはいえ、彼らがそれを許すわけがない。それゆえ、今日まで人の健康について「真実」に接近した勇気ある人々は妨害され、資格を剥奪され、信用を落とされ、投獄され、殺害されてきた。これから話題にする「物質X」の隠された機能を発見した人物も同様、身の安全のために自国に留まることができず、世界中を転々としている。 彼は「物質X」によって一儲けし、有名になりたかった

「癌霊1号(癌灵1号/Ailing No.1)」は漢方薬である。いかにも怪しげな名前である。また私がインチキくさいトンデモ医療を見つけ出してきて笑い物にしようとしているのだろうと、読者は思われるかもしれない。しかし、本エントリーは、トンデモでなく、医学の話である。癌霊1号は、超ミネラル水やバイオラバーとは、決定的に異なる。 1970年頃の中国の田園地方では、さまざまな癌に対して、伝統的な漢方薬が使用されていた。他に治療法がなかったからである。癌霊1号も漢方薬であるが、経口投与では重篤な消化管および肝障害の副作用があった。毒性の強いヒ素(亜ヒ酸)を含んでいたのだ。ヒ素は、毒性が強いというか毒薬として使用されていた物質である。さて、ここからがすごい。副作用を軽減するために精製して注射剤とした上で、1000人を超えるさまざまな癌の患者に対して臨床試験を行ったのだ。その結果、いくつかの癌、とくにA



Tweets by @kumicit ■東芝がウェスチングハウスをコントロールできないことが勝利の決め手だった?(04/09) ■人生に意味を与えるUFO(03/14) ■UFO統計(03/14) ■2011年9月20日(01/30) ■180年くらい歴史がありそうな都市伝説「ブアメードの血」(08/06) ■143年の歴史を誇る都市伝説「ブアメードの血」Update 2016/08/05(08/05) ■メモ「人種偏見と発砲判断」(07/24) ■ハーブレメディは見過ごされている世界的健康被害(05/30) ■メモ「メスメリズムで死人が蘇生すると書いてたHahnemann」(05/08) ■メモ「ホメオパシーとデュナミスの関連調査中...」(05/05) ■メモ「危機的状況化での非難の政治力学」(04/24) ■メモ「災害後の人々の行動」(04/21) ■東芝がウェスチングハウスをコント


代替療法には科学的根拠が無い、でも癒されるのであればそれでいいという考え方もある、特に終末期医療では有用なのではないか。ホメオパシーの問題は症状悪化を好転反応と捉えて適切な医療へのアクセスを拒否したり、有用なワクチンを拒否するから叩かれた。まぁ死ねよってレベルであることは間違いないのであるが、ホメオパシーが劣悪だから代替医療を全否定するのはちょっとと思う。まぁ有機農法野菜は安全だと嘘をつく生産者が多いのは事実なのでそのあたりは妥当なのかも。 代替医療というよりはサロンで語り合ったり、精神的な緩和が有効であるという主張は有りかなぁと思えるネタ記事を読んだから。記事が出来過ぎていて代替療法もこれなら有りじゃねぇ?ってレベル。 モフモフ療法の歴史~とらねこ日誌 この筆者はネタで効き目が無いということを面白おかしく訴えたかったようであるが、代替療法の魅力をここまで的確に説明している文章は無いであろ
セラピーアニマルにはこんな適正項目が必要とのこと。 ■ 人間大好き!人見知りしない ■ 他の動物たちとも仲良くできる ( こわがったり、攻撃したりしない ) ■ 見慣れないものや、大きな音なども大丈夫 ■ おすわり、マテなど基本的なしつけができていて飼い主がントロールできる ■ 健康管理はバッチリ ( 定期健診、予防 ) ■ 生後8ヶ月以上 愛嬌の良さ直球勝負なので、スタッフとしてある意味人間より優秀かもしれません。 そしてどの世界にもカリスマは存在するようで、世界最高、最も献身的、かつ最古の治療犬 「 世界最高のアニマルセラピー犬、バクスター 」 というワンコがいた事を知った。 残念ながら2009年に他界してしまったそうですが、このワンコ自分がリウマチで 立てないにも関らず死の直前までホスピスで活躍したのだそうです。 ※ 動画は削除されてます。 この動画消されてしまっていますがプロモーシ


がんばれ!猫山先生〈2〉 「がんばれ!猫山先生」は、日本医事新報という雑誌に掲載されている4コママンガである。日本医事新報は医師向けの雑誌であるので、「がんばれ!猫山先生」も、完全に医師向けの内容である。内輪受け、自虐ネタが多い。今回紹介する「現代ムンテラ事情」も、自虐ネタである。「ムンテラ」とは、患者さんやご家族に対する説明のことを指す業界用語である。もともとは、「口(くち)」という意味のムント(Mund)と、「治療」という意味のテラピー(therapie)を合わせた言葉であるが、以下に引用するように、ぜんぜん治療になっていないことが多い。 現代ムンテラ事情(がんばれ!猫山先生〈2〉より引用) むろんこれはマンガなので誇張されている。実際にはこんな医師はいないだろう。だけど、医師の多くは、このマンガを読んで、「アハハ、だよねー」と思うのだ。200分の1の死亡率と聞いて安心できない患者さん

日本学術会議の金沢一郎会長が「ホメオパシー」と呼ばれる代替医療の効果を否定する談話を発表したことについて、鈴木寛副文部科学相は26日の会見で、「統合医療と称する偽薬が普及し、国民の健康に大きな悪影響を与える蓋然(がいぜん)性が高まりつつある警鐘だと思っている。大変適切だ」と述べた。 鈴木副文科相は、民主党統合医療推進議連の幹事長として、代替医療を西洋医学と補い合う存在と位置づける統合医療の考え方を推奨。自らのホームページで、代替医療を「漢方やホメオパシーなど」と例示し、従事者の育成や研究予算の拡充、質を保証する審査・評価基準設定などを公約に掲げてきた。 金沢会長の談話発表後、漢方以外の言及を削除したが、会見で「本当に効く統合医療と、偽物の医療が混在していることで統合医療全体の信頼性を下げているとの問題意識を持ってきた。(談話は)私たちの言ってきたことともまったく反していない」と説明した。一

リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く