産経新聞に掲載された作家・曽野綾子さんのコラムが、アパルトヘイト(人種隔離政策)を擁護するかのような内容だとして批判を呼んでいる。 コラムは2月11日に掲載されたもので、外国人労働者の受け入れについて触れ、「20〜30年も前に南アフリカ共和国の実情を知って以来」、人種によって居住を別にする方がいいと考えているとする曽野さんの意見が記されている。 これに対してネットでは「差別的」との批判の声が上がり、Wall Street Journalなど海外メディアも「作家が移民と人種差別についてのコラムで騒ぎを招く」と取り上げた。 南アフリカのモハウ・ペコ駐日大使は産経新聞社に「アパルトヘイト(人種隔離)を許容し、美化した」として抗議文を送付。NPO法人のアフリカ日本協議会も「国際社会から『人道に対する罪』と強く非難されてきたアパルトヘイトを擁護し、さらにそれを日本でも導入せよとの曽野氏の主張は言語道

プロ野球・広島東洋カープの試合内容などを批判・中傷する際に、被爆者差別や地域差別に当たる言葉が、インターネット上では日常的に使われている。プロ野球では、ライバルチームや対戦相手のファンが下品なヤジを飛ばすのは昔からある光景だが、差別用語は明らかに行き過ぎだ。カープのOBや被爆者からは「許せない。放置してはいけない」という声が上がっている。対策が必要ではないか。(共同通信=角南圭祐、松橋一之進) ▽往年の名選手も批判 「差別用語。相手ファンが負けた腹いせにやっているんだろう。言葉の暴力で、最低のこと」。広島と阪神で通算119勝を挙げた元投手、安仁屋宗八さん(78)は憤る。「絶対に使っちゃいけない言葉。侮辱だ」と強調した。 ツイッターやネット掲示板では、カープの試合内容が話題になると、必ずといっていいほど「ケロカスは黙れ」「ケロカス弱すぎ」といった書き込みが多く目につくようになる。「ケロイド」

米国で白人至上主義者によるヘイトクライム(憎悪犯罪)が後を絶たない。「意図的に有色人種の移民を増やし、米国を白人から乗っ取ろうとする動きがある」などと主張する陰謀論も絡んで深刻化。過激主義は11月の中間選挙で共和党と民主党の対立軸になっている。【米ウィスコンシン州ミルウォーキーで鈴木一生】 「自分の存在が容疑者に影響を与えた」 米中西部ウィスコンシン州のアーノ・ミハエリスさん(51)は、白人至上主義者によるヘイトクライムが起きるたびに、胸がざわつく。特に、10年前のあの日のことは、今でも鮮明に覚えている。 容疑者を白人至上主義のグループに誘ったのは、自分ではないのか――。2012年8月5日、同州オーククリークのシーク教寺院で男が銃を乱射し、シーク教徒ら6人が死亡、4人が負傷した。男が白人至上主義者だと知ったミハエリスさんは嫌な予感がし、インターネットで情報をかき集めた。じっとりと汗ばみ、そ

先日取り上げた「国葬議」については、圧倒的大多数の日本国民が弔意を示すことを当然とし、それに同調しない者に対し有形無形の圧力をかけるのではないか、と予想していたが、どうやらそれは大きく外れたようである。どの世論調査を見ても(Twitter等の母集団形成が怪しいものは除外して)、国葬実施反対が賛成を上回っている。 国葬で祀られる安倍の資質や資格を語る者、法的手続の不存在を訴える者、「内心の自由」の侵害を問う者、財政の観点から批判する者、統一協会というカルト集団との関係から安倍の再評価をして転ずる者(今更感はあるが)、様々である。 対する賛成論者の意見は、(自分らで葬式やお別れの会程度をやること自体は誰も止めていないが)国葬と一般的な葬式を意図的に混同し、いつもの界隈の連中が念仏のような反芻を繰り返すだけでまったく説得力が無い。 英国女王の死去も影響して、国際的にもまったく盛り上がりが無くなっ

8月12日、第2次岸田改造内閣の副大臣と政務官が決まった。 はなから期待はしていなかったが、やはり政務官人事には驚かされた。いや、呆れた。 総務政務官に杉田水脈衆議院議員が起用されたのだ。 統一教会との関係が疑われているだけでなく、セクシャルマイノリティについて“子供を作らないから生産性がない”などと雑誌に寄稿するなど、ジェンダーをめぐる発言がたびたび問題になっている、あの杉田議員である。 さっそく各所からこの人事を非難する声があがったのも当然のことだろう。 これではっきりした。いままで幾度も差別発言を繰り返してきた杉田議員をあえて要職に起用することが、岸田政権の意思なのだ。 差別を許容する。その姿勢を見せつけた。 いま、世界中で差別事件に対するガバメントスピーチの必要性が問われている。 ヘイトスピーチ、ヘイトクライムが発生した場合、政府をはじめ公的な然るべき機関が即座に「反差別」の対抗言

技能実習生のベトナム人男性(41)が実習先の岡山市の建設会社で2年間にわたって暴行を受けたと訴え、岡山県警が同社の元従業員の男性4人(いずれも30代)を傷害などの疑いで書類送検していた事件で、岡山区…

新卒向け就職情報サイト「就活の教科書」が公開した「【底辺職とは?】底辺の仕事ランキング一覧」などと題した記事に対し、2022年6月下旬から「職業差別を助長する」といった批判がツイッター上で相次いでいる。 運営会社は指摘を受け、28日までに記事を削除した。 「底辺の仕事ランキング」の内容 記事は2021年5月までに公開された。編集部員と就活生の対話形式で、「世間一般的に呼ばれている底辺職業ランキングについて解説していきます」「底辺職の特徴やデメリット、底辺職を回避する方法について紹介していきます」と進む。 記事の冒頭では「何を底辺職だと思うのかは人それぞれ」だとし、「一般的に底辺職と呼ばれている仕事は、社会を下から支えている仕事です。そのような方がいるからこそ、今の自分があるのだということには気づきましょう」と書かれている。 12種類の職業を平均年収とともに紹介しており、各職業が底辺職扱いさ

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Published2022/05/14 20:49 (JST) Updated2022/05/14 21:07 (JST) 岐阜県可児市のゴルフクラブ「愛岐カントリークラブ」が「外国人」と「元外国籍」の会員枠を設けていることが14日、クラブ側への取材で分かった。「元外国籍の枠に空きがない」として入会を断られた元外国籍の男性が、「いわれなき差別」を主張してクラブに謝罪と慰謝料の支払いを求めたが、クラブは「プライベートクラブの伝統的なルールで、差別には該当しない」と回答した。 クラブの顧問弁護士は取材に、外国人枠などを設けている理由を「以前はクラブの雰囲気を守るため、どこにも外国人を制限するルールがあった。公的機関ではないため、そうした伝統があってもいいのではないか」と説明した。

JR恵比寿駅に設置されているロシア語の案内表示が、2022年4月初旬に撤去されていたことが分かった。JR東日本東京支社広報課は14日、J-CASTニュースの取材に、複合的な事情を踏まえての決定だと明かす。 「調整中」にJR恵比寿駅の西口改札内には、乗り入れている東京メトロ日比谷線の案内表示が掲示されている。 駅独自の取り組みとして日本語、英語、韓国語、ロシア語の4か国語で「中目黒」「六本木」と記していたが、広報課によれば4月7日の始発からロシア語の案内のみ無くした。J-CASTニュースが14日午前に確認すると、当該スペースには「調整中」と書かれた紙が貼られていた。 4か国語の表示は、東京五輪・パラリンピックを視野に、海外の乗客向けに設置した経緯があるという。役割を果たしたことに加え、(1)コロナ禍でインバウンド客が減少(2)六本木周辺にある駐日ロシア大使館に向かう客からの問い合わせ減少

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