日々変わるトランプの言動によって世界が振り回されている。今日、とりわけ不可解に思われ、多くの人が「トランプの真意」を図りかねているのは、次の2点だろう。 【画像】ただ一人“上座”に座るトランプ大統領と欧州首脳 ①トランプが追加の「対露経済制裁」を口にしながら、「ロシア寄りの和平案」の受諾をウクライナに強要しようとしているのはなぜか。 ②(高市首相の「存立危機事態」発言問題に関する“意外なほど中国寄りの態度”や欧州への強硬姿勢のように)トランプが「敵国よりも同盟国に強硬」なのはなぜか。 単なる「気まぐれ」のようにも見えるが、実はそうではない。エマニュエル・トッド氏と佐藤優氏の対談「 米国の敗北を直視して核武装せよ 」(「文藝春秋」2026年新年特大号、「 文藝春秋PLUS 」に全文掲載)が「トランプの真意」を明らかにしている。(通訳・堀茂樹) ◆◆◆ 佐藤 『 西洋の敗北 』では米国に対する