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「セキュリティ対策はシステム開発で不可欠だが、設計書でうまく表現できている開発現場はまだ少ない」―...「セキュリティ対策はシステム開発で不可欠だが、設計書でうまく表現できている開発現場はまだ少ない」――。 ラックの永井英徳氏(エンタープライズ・セキュリティサービス事業部セキュリティディレクションサービス部長 兼 第一グループ部長)はこう指摘する。よく見られるのが、「クロスサイトスクリプティングの脅威には、Aフレームワークを利用することで対処する」などと、個別の脅威ごとに対策を記述するケースという。しかしこれでは、「システム全体として必要なセキュリティ対策を網羅できているのか判断しにくい」(永井氏)。 とはいえ、機能に関する設計書に、想定しうるあらゆる脅威の内容と対策を書き込むのも問題だ。記述が膨大になり、読みにくい設計書になってしまう。後工程の開発メンバーの作業ミスを招く恐れがある。セキュリティ要件が変わったときの修正作業の負荷も大きい。 このような問題意識のもと、ラックの永井氏は、セキュ

















