【連載】還暦の名阪国道 名阪国道が開通してから、16日で60周年を迎えた。無料で通行できる自動車専用道路として、物流や地域の暮らしを支えてきた一方、構造上の危険性や老朽化も課題だ。「還暦」までの歩みを振り返り、将来像を考える。 (この連載は、鈴木義人、安藤崇人、長尾祐樹、日下部弘太、森研人が担当します) (1)急勾配に急カーブ「現在の基準では造れない設計」 名阪国道60年、物流の大動脈が抱える危険性(この記事) (2)突貫「千日道路」忍者観光を確立 高度経済成長のまっただ中、名阪国道は人波を呼んだ 【関連記事】物流の大動脈「名阪国道」開通60周年 1日5万台超通行「最も危険な道路」汚名返上へ 「車間とれ」「ここは一般国道」。頻繁に現れる看板や道路標示が運転手に注意を促す。急勾配の坂とカーブが複合する区間が連続し、平たんな区間でも何台もの貨物車や普通車が高速度で追い抜いていく。記者は今月中旬