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本書は「デジタル・ヒューマニティーズ」、すなわち計量的手法を用いた人文学の研究であり、近代日本文...本書は「デジタル・ヒューマニティーズ」、すなわち計量的手法を用いた人文学の研究であり、近代日本文学を対象としている。近年のコンピュータの発展、とりわけAIによるビッグデータ解析技術によって、あらゆる分野で量的研究の格段の進歩が起こっている。それはもちろん人文学、とりわけ文学研究においても例外ではない。 文学作品のなかのある言葉の出現回数を数えたり、文章の長さの統計をとったりすることはコンピュータによって一瞬でできる。しかしそれが文学作品の読解に影響を与えるのだろうか。むしろ、文学作品の読解はそうしたデータへの還元から最も遠い営みではないか。本書は、そうした思い込みを鮮やかに覆してくれる。文学作品のなかのさまざまな要素を「数える」ことによって、驚くほど豊かな、新たな読みの可能性が開かれていく。本書の試みは文学作品にとどまらず、あらゆる文章について「読む」ことの意味を問い直すインパクトを持って
