日本古代史における最大の謎の一つが、邪馬台国がどこに存在していたのかという問題です。しかし、この所在地をめぐる論争は江戸時代から続いていますが、いまだ確定には至っていません。しかし近年、奈良県… 約400年間にわたり続いた古墳時代 本論に入る前に日本史上における古墳時代とは、いつ頃を指すのかその定義についてお話ししたい。古墳時代とは、大王家(天皇家)や有力豪族をはじめとする人々が大小様々な墳墓を造営した時代の総称で、おおよそ3世紀後半(西暦250~300年)から7世紀末(西暦700年)までを指す。したがって奈良時代に入ると、古墳という名は使われず墳墓となるわけだ。 この約400年間に、北海道・東北北部・南西諸島を除く日本列島各地に、前方後円墳・円墳・方墳・八角形墳など、さまざまな形の古墳が数多く造営され、その数は16万基を超えるとされている。 このような古墳の中で、ヤマト国家の大王、すなわ