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続いて、「正鵠を得る」について書かれた文献を見てみます。この表現は、「的を得る」ほどではありませ...続いて、「正鵠を得る」について書かれた文献を見てみます。この表現は、「的を得る」ほどではありませんが、次のように「誤用」と指摘されることがあります。 ※用例・文献の引用方法について 1977年 また「正鵠を射る」であって得るではない。正鵠は弓の的の中央の黒ぼし。ねらいどころ。物事の急所、要点の意味である。 (村石利夫『日本語の誤典』自由国民社 p.191 2段目) 1998年 正鵠は、弓のまと、まとの中心。転じて物事の要所・急所。「正鵠を失わず。」 (『礼記』射義) などと使う。また、「正鵠を射た意見」などとも。「正鵠を得た」は、「的を得た」と同様、あり得ない表現。 (後藤秋正「現代言葉遣い小考 (三) ―国語を教える者の自戒のために―」『札幌国語研究』第3号北海道教育大学札幌校国語国文学科 p.38 上段7行目) http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspa
