住居の前に「天白川」が流れている 「天」「白」 とは風靡な名だが その本物は河川敷が広く 草がボーボー生え 川に沿った遊歩道には鉄柵が設けられ 川に近づくことはできない 大雨の時を見たことがないので 天白川の流水量はわからない ただ野生の鴨が住処にできる広さと深さで それよりも大きな鳥は近づく気も起らないほど大きい魚はあまりいない おそらく歩いて渡れる深さなのではないかと思う 表題は 1212年 鴨長明「方丈記」の冒頭の下りである 1212年頃と言えば 源氏直系の最後の将軍「源実朝」が暗殺される7年前 既に政治の実権は執権「北条氏」に移り変わっていた頃だろう…何よりも藤原定家によって「新古今和歌集」が編纂されたのが1205年 万葉集→古今和歌集→新古今和歌集は「繰り返す流行の三角形」であり 万葉集がシンプルで力強い反面 晩期にあたる新古今和歌集は「爛熟」「技巧的」「無常観」がじみ出ていて