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鈴木三重吉『桑の実』を読んだ 身寄りがなく職と家を転々としている若い女(おくみ)が、次の人が見つか...鈴木三重吉『桑の実』を読んだ 身寄りがなく職と家を転々としている若い女(おくみ)が、次の人が見つかるまでという約束で画家の男(青木)の家の下女になる、おくみは自分でも気づかぬまま青木に恋をするが約束の期限が来て惜しまれつつ去る話です この青木がなんかすげえ嫌なやつで 身重の妻を残して洋行、妻の趣味は嫌味を言って辞めさせ、妻が病んだら子供を残して実家に返し、そのくせ子供さえいなければ自由なのに〜 みたいなことを言う、愚痴っぽい自己中 何でこんな奴が惚れられ役なんだ、いや私は嫌と思うけど当時はそうでもなかったのか、当時の感覚でもダメ男だけど若いときってこういうダメ男の傲慢な繊細さに惹かれちゃうことって… あるわよねえ! という話なのか、わからなくて、気になった というわけでこんどは『鈴木三重吉全集』の2巻まで(+5巻収録の桑の実解題)を読んでみたんだけど おくみは作者の好きなタイプの女です、と

