ロケット団のアジトって、冷静に見るとかなりホラーである。 まず場所が悪い。基本的に「地下」だ。地下に降りていく階段という時点で、もう人間の脳が警戒モードに入る。 光が少ない、逃げ道が限られる、閉鎖空間、そして何より「何がいるか分からない」。この時点で、舞台装置としては完全にホラー映画の構造を満たしている。 次に音が悪い。あの世界のBGM、普段は明るい。町も道路も、基本的に「冒険」っぽい音が流れている。 しかしロケット団のアジトに入った瞬間、空気が変わる。音が不穏になり、テンポが妙に落ち着き、こちらの精神をじわじわ削ってくる。 つまり「ここは日常ではない」という宣告が、音響だけで完了している。ホラーはだいたい音から始まる。 さらに構造が悪い。アジトの中はやたらと複雑で、ワープ床やスイッチや回転床などが出てくる。 あれはゲーム的には「迷路ギミック」だが、現実的に考えると異常である。普通の犯罪組