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下巻のサイコ・ホラーへの転換上巻400ページを使ってこの作品は「人を殺していく殺人鬼を見るホラー」な...下巻のサイコ・ホラーへの転換上巻400ページを使ってこの作品は「人を殺していく殺人鬼を見るホラー」なのだなと諒解したわけだが、後半になるとなぜがその紙幅のほとんどが生徒側の視点に割かれることになる。 丁寧な前準備をしてきた「襲うホラー」からいきなり「襲われるホラー」になるのだ。 いままのでの前準備はなんだったのか、と。上巻をかけて行なってきた主人公とのシンクロを(共感能力がない主人公への共感も変だが)なぜ外すのか、と。言いたいですね。上巻の時点でも生徒視点はあったけどそれはまだ生徒対主人公の可能性があったので普通に読んでました。 それでもその襲われるホラーが面白かったのならまだいいのがだ、正直退屈である。普通な生徒たちの内面や人間関係に興味も面白さもあるわけもなく、また主人公との高度な知能戦をする作品でないことはわかりきっている。 結果、適度に混乱して焦燥し次々と殺されていく。主人公への崇
