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年末になっても行く宛がなく、さ迷うにしてたどり着いたのは駅だった。 行き先はない。 ただ暖かい車内...年末になっても行く宛がなく、さ迷うにしてたどり着いたのは駅だった。 行き先はない。 ただ暖かい車内で年末の雰囲気を味わいたかったのだろう。 30日の、田舎に向けての下り電車は予想に反して空いていた。横並びの座席の一角、中央付近に座ることができ、向かい側のシートはぎゅうぎゅうで、老若男女、隙間なく見知らぬ人たちが座っていた。 きっとすぐにこちら側も混むだろうと、そのときは安易にそう考えていた。 駅に停まる度、ぽつりぽつりと人が乗り込んできた。彼らはこちら側の席の端に座り、まるでオセロのように端の方からスペースを埋めていく。 違和感の兆候は早い時期からあった。 一度、混み始めたとき、私の隣に若い女性が座った。しかし彼女は停車するとすぐさま私のとなりを離れ、空いた端の席に移ったのだ。 次第にこちら側のシートが空きはじめ、対照的に向かいのシートはぎっしりと人が座っている。 私の側のシートは私しか座
