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水谷緑さんの「私だけ年を取っているみたいだ〜ヤングケアラーの再生日記〜」(文藝春秋)を読んで、病...水谷緑さんの「私だけ年を取っているみたいだ〜ヤングケアラーの再生日記〜」(文藝春秋)を読んで、病識のない精神障がい・患者を抱えた家族がどうやって社会と繋がれたか書こうと思った。 母も当時、自分を病気じゃないと思っていて(病識(びょうしき)がない、と今は言ってる)、明らかに家族や周りが見たらおかしくて、その認識の乖離のせいでさらに信頼関係が崩れたり、暴走が激しくなったりした。 精神科は本人を連れてきて、と言う。 それを言われた家族の絶望感は、計り知れない。 母が調子を最初に崩した時、父がすぐに何か気付いて東京の病院に連れて行った。 そこで話を聞いてもらって、薬をもらった。 気分が落ち着くような薬で、代わりにうつ病のように1日のほとんど寝ていることになる。 お酒も飲めない。 それでも家族としては暴走されるよりマシだから飲んでて欲しいけれど、本人は「薬を一生飲むのかな」「薬がなければ家事をきちん


