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とろとろとビールを呑みながら稲垣足穂の『一千一秒物語』を 読んでいると、ふと夜の散歩をしたくなった...とろとろとビールを呑みながら稲垣足穂の『一千一秒物語』を 読んでいると、ふと夜の散歩をしたくなった。 春めいて来たので外もそんなに寒くない。おれはつっかけを履いて外に出た。 それで近所のセブン・イレブンで弁当を買おうかと思って 誘蛾灯に誘われる蛾のようにふらふらと入り込んだ。 ど田舎のコンビニだから駐車場は広い。まばらに車が停まっている。 おれはその駐車場を横切って店内に入ろうかと思った。その時呼び止められた。 「ねえ」 それでその声がした方向を見ると、今どき珍しくゴスロリ姿の少女が立っていた。 夜中なので彼女の纏っていた黒いドレスに気がつかなかったのだ。赤いリボンを 胸元に垂らした彼女は、夜闇に不気味に光る 白い顔を歪めて笑顔で話し掛けて来た。 「いいものあるんだけれど、買わない?」 どうせドラッグの類だろう。おれがそう思っていると彼女は言った。 「そんなケチ臭いものじゃないわよ」と言っ






