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一人の空白男が公園のベンチに座っていた。男は会社で大きなミスを犯し、馘首になることが確定だった。 ...一人の空白男が公園のベンチに座っていた。男は会社で大きなミスを犯し、馘首になることが確定だった。 「はぁ…」 出るのは溜息ばかり。ベンチの足元では、梅雨の晴れ間を愉しむかのように、小スズメたちが砂浴びに勤しんでいた。 ふと戯れに、食べ残しのカロリーメイトの欠片を小スズメたちの近くに投げてやると、一瞬驚いて後ろずさったあと、そろそろと近づき、ツンツンとついばみ出した。 「ああ、都会のスズメはこういう物も食べるんだ」 そう思いながら、その愛らしい姿に、男の心も多少は晴れるのだった。 その日の夜。 ここ数カ月誰も訪ねてきたことがない男のアパートに誰かが訪れた。コンコンと玄関のドアがノックされる。 不審に思いながらもドアを開けると、高校生位の少年が立っていた。 「あの、どちらさまですか?」 「あ、僕、スズメです。昼間のお礼にお伺いしました」 少年はそう告げる。スズメって誰だっけ?どこかの私立高校っ









