『蛍雪時代』の企画で、現場の先生たちからの質問に答えるということをしている。先方のWebで公開する予定なのだが、大事なことなので、これはブログに期間限定であげておく。 はじめまして。いつも先生の記事を拝見しております。 現在、私は私学の中高で教員をしておりますが、年々、生徒の基礎学力の低下を感じています。その一方で、どうにかして難関大学に合格しようと「楽な方法」を模索する生徒や保護者に、頭を抱えることも少なくありません。 時代が変わっても、苦労を乗り越えた先に志望校が待っている――その過程こそが受験の魅力であり、人として成長するための貴重な登竜門であると、私は考えてきました。 先生は、現在の受験制度や大学入試のあり方をどのようにお考えでしょうか。ご意見を頂戴できましたら幸いです。 現行の受験制度については、これがよいとはまったく思っていません。僕は大学での最後の役職は入試部長でした。どうや