日本人の「推し活」と宗教との類似性,そこに潜む課題とは。「消費社会の宗教:ファンダム・カルチャー」聴講レポート[CEDEC 2024] ライター:柳 雄大 2024年8月21日,ゲーム開発者向け会議「CEDEC 2024」にて,関西学院大学神学部・准教授の柳澤田実(やなぎさわ たみ)氏による「消費社会の宗教:ファンダム・カルチャー」と題したセッションが行われた。 これは,「推し活」に代表される日本のファンダム(熱狂的ファンが形成するコミュニティ)カルチャーと宗教との類似性,そこに顕在化する問題点と共に,“ファンダムが「善い」宗教である”ために何が重要であるかを解説するという内容だ。講演者の柳澤氏は1973年生まれで,哲学・キリスト教思想を専門に長年の研究を続け,近年では宗教学の観点から「推し活」と宗教の類似性を指摘した評論が知られている。 一見,ゲーム開発とは直接結びつきにくそうな題材だが
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レビュー 日本人祖先の「3系統説」、従来の定説に修正迫る ゲノム解析で進化人類学は「人類、日本人の本質」を探究 2024.07.24 内城喜貴 / 科学ジャーナリスト、共同通信客員論説委員 「日本人の祖先はどこからやってきたのか」。このロマンに満ちた問いに対しては、祖先は縄文人と大陸から渡来した弥生人が混血したとする「二重構造モデル」が長くほぼ定説となっていた。そこに日本人のゲノム(全遺伝情報)を解析する技術を駆使した研究が盛んになり、最近の、また近年の研究がその説を修正しつつある。 日本人3000人以上のゲノムを解析した結果、日本人の祖先は3つの系統に分けられる可能性が高いことが分かったと理化学研究所(理研)などの研究グループが4月に発表した。この研究とは別に金沢大学などの研究グループは遺跡から出土した人骨のゲノム解析から「現代日本人は大陸から渡ってきた3つの集団を祖先に持つ」と発表し、

聖書の記述をそのまま信じ、学校教育から進化論を排除しようとする創造論者と、科学で理論武装し、神の存在を否定する無神論者。両者の長い戦いは、21世紀になって新たな局面を迎えている。「四騎士(フォーホースメン)」と呼ばれる無神論者たちの登場で戦線が拡大し、聖女マザー・テレサやキング牧師、さらにその支持者までが、厳しい批判にさらされている。批判の矛先は創造論者やカルトだけではなく、「穏健な信仰者」にも向けられているのだ。 宗教を滅ぼす「4人の騎士」無神論者にとって、創造論者との戦いは手間のかかる消耗戦だ。話は通じないし、いくら倒してもゾンビのように現れる。このキリがない波状攻撃を止めるには、発生源を断つしかない。キリスト教が消滅すれば、創造論者もいなくなる――。 こう考えた無神論者たちがいた。彼らは2005年頃から次々に著作を発表し、反転攻勢の口火を切る。なかでも中心となったのが、「四騎士」と呼

ロシア人への「正義ある暴力」は悪くないと考える日本人 「ロシア」への怒りを爆発させる「正義の日本人」が増えている。 例えば、読売テレビが4月15日に報じたところによれば、日本が好きになってロシアから7年前に来日して、大阪府内に住んでいる女性ユーチューバーの元には、こんなコメントが多く寄せられているという。 「ロシア人は詫びて死んでブタの餌になればいい」 「ロシア人全員が悪い!在日ロシア人は外出気をつけろ!」 こういう話を聞くと必ず「こんなアホは日本人の中でもほんのひと握り」と言い訳をする人がいるが、この女性のSNSには毎日のように誹謗中傷が投稿され、これまで300人以上をブロックしてきたという。 事実、「ひと握りのアホ」では説明できないほど多くのヘイトクライムが報告されているのだ。あるロシア食品店では看板が破壊された。またあるロシア料理店では「死ね」「ボケ」などの脅迫電話もかけられている。


『なぜ日本の感染者・死亡者数は欧米より極端に少ないのか?』という、コロナ禍の初期から議論を呼んでいた謎の「ファクターX」について、その一部を解明したと理化学研究所(理研)が8日に発表し、ネット上で大きな話題となっています。 握手やハグをしないから、マスクをしているから、特別な何かを持っている等、日本人を新型コロナから守る何らかの要素(ファクター)があることが確実視されていたことからその名がついた「ファクターX」。 理研は8日、「日本人に多い特定の免疫タイプが要因の一部だと解明した」という内容のプレスリリースを発表しました。 ● 新型コロナウイルスに殺傷効果を持つ記憶免疫キラーT細胞(理化学研究所) 産経新聞によると、理研は日本人に多い特定の免疫タイプが要因の一部と解明した他、感染した細胞を免疫細胞の一つである「キラーT細胞(ウイルスに感染した細胞を探して破壊する細胞)」が破壊する仕組みも判


先日ツイッターを見ていたら、ラーメンの写真とともに「こんなの食べるなんて狂気の沙汰!」という投稿が流れてきた。糖質制限を推奨するジムに通い肉体改造に努めていることが投稿者のフィードからわかる。 1ヵ月前には、「白米は太る!」と断言するバリバリの糖質制限キャリアウーマンに出会った。彼女はどうやら「やせること=健康になること」と考えているらしい(ちなみに彼女はどこからどうみても肥満体型ではない)。 10年前に私は、過食嘔吐を繰り返す24歳の女性にインタビューをした。彼女には、「油ものはOKだがご飯ものは絶対ダメと」いう時期があり、その理由は「糖質は血糖値をすぐ上げ身体に悪く、そして太りやすいから」であった。 その時の私は気づかなかったが、彼女はいまや大ブームとなった糖質制限の先駆けだったのである。 「ご飯」とは何か──命の糖質私の専門である文化人類学は、人間の多様な生き方を、長期にわたるフィー


小林よしのりは、ガンディーに関してこんなことを書いた[1]。デタラメなのは調べればすぐ分かることだが、『戦争論』を読んでのぼせ上がるようなちょろい読者がそんなことをするはずはないと分かっていたからだろう。 日本が白人を追い散らした時 インドのガンジーも チャンドラ・ボースも インドネシアのスカルノも ビルマのアウン・サンも みんな大喜びしたのだ アジア人が白人と戦って勝てるのだと! ガンディーが日本軍を歓迎などしていなかったことはこちらの記事でも説明したが、念のためガンディー自身の書いたものから追加で紹介する。 まず、ガンディーが「非常に親日的な決議草案文書」を書いたと小林が主張する1942年4月に『ハリジャン』紙に掲載された論評「非暴力の抵抗」[2]: 日本軍がわれわれの戸口にまで迫って来ている。非暴力の手段をもって、われわれは何をなすべきだろうか?(略)非暴力の抵抗者は、彼らにどんな援


「帰化」という語句の本来の意味は、「君主の徳に教化・感化されて、そのもとに服して従うこと」[1]で、歴史学的な定義としては、以下のものがある[2]。 化外(けがい)の国々から、その国の王の徳治を慕い、自ら王法の圏内に投じ、王化に帰附(きふ)すること その国の王も、一定の政治的意思にもとづいて、これを受け入れ、衣料供給・国郡安置・編貫戸籍という内民化の手続きを経て、その国の礼・法の秩序に帰属させる一連の行為ないし現象のこと歴史学者平野邦雄によれば、『日本書紀』の用法において、「帰化」「来帰」「投下」「化来」はいずれもオノヅカラモウク、マウクと読み、概念に違いはない[3]。また古事記では三例とも「参渡来」と記し、マイワタリツ、マウクと訓む[4]。 これに対して、「貢」「献」「上送」「貢献」「遣」はタテマツル、オクルとメス、モトムと読み、一般に朝鮮三国の王が、倭王に対して、救軍援助などの政治的
「日本で貧困家庭に生まれる」という罰 やっぱり日本ってめちゃめちゃ恐ろしい国じゃないですか。今回の騒動の件を知ってあらためて震えあがりました。NHKニュースの「子どもの貧困 学生たちみずからが現状訴える」というレポートで、「貧困のために進学が困難という高校生が、子どもの貧困を考えるイベントで当事者としてスピーチを行いました」と報道したところ、その高校生に対してインターネット上で凄まじい攻撃が始まった――匿名の大人たちによって個人情報が暴かれ、誹謗中傷され、さらには国会議員までがそれを煽っていると。 ほんとうに恐ろしい。日本で「貧困家庭に生まれる」というのはそれほどの「罰」なのですね。私もNHKニュースの動画を見ましたが、この高校生は「子どもの貧困の現実を変えるために、このことを知ってほしい」と、自分だけではなく同じ悩みを持つ同世代たちのためにも立ち上がったわけですよね。これ、日本社会では破


十分な道具もなかったとされるおよそ3万年前に、人類はどのようにして今の台湾から沖縄に渡ったのか検証しようと、日本人のルーツを研究している国立科学博物館などのグループが、当時を想像して作った“草の舟”で沖縄県の与那国島から西表島まで実験航海に挑んでいます。 グループでは、十分な道具もなかったとされるおよそ3万年前の状況を想像しながら長さ6メートル余りの“草の舟”を作り、2そうの舟にそれぞれ7人ずつが乗り組んで、17日午前7時ごろ、与那国島の海岸を出発しました。 グループによりますと、近年、沖縄の島々ではおよそ3万年前の遺跡が相次いで見つかり、人骨のDNAの分析から中国南部など南方の地域から渡ってきた可能性があることが分かっていますが、木を加工できるような石器なども出土していない時代に人類がどのようにして海を渡ったのかが大きな謎になっています。 このため、グループでは、島に自生しているガマとい


すでに旧聞になると思う。というか、そうなるのを待っていた面もあるし、考えていたらそうなってしまったという面もある。話題は、れいの、と言ってもいいだろう、「保育園落ちた 日本死ね!」ということだが、私が気になっていたのは、「日本死ね」という表現だった。そう言うべきだったのだろうか? 言葉狩りがしたいわけではないが、これが仮に「中国死ね」や「韓国死ね」という表現であったら、ヘイトスピーチになるのではないか。なのになぜ、「日本死ね」ならそういう問題にならないのだろうかと疑問に思ったのである。 おそらく日本人なら「日本死ね」と言ってよいという暗黙の前提があるのではないだろうか。だとすればそこで疑問が続く、日本人なら「日本死ね」と言ってよいのだろうか? あるいは、日本人なら「日本死ね」と言えるという特権のような意識があるとすれば、それは何に由来するのだろう? その特権を支える正義はなんなのだろう?


のりを分解する酵素を発見 フランスの研究グループは2010年、のり(海苔)の成分であるポルフィランを分解する新しい酵素を海に住む細菌から発見しました。この酵素は寒天を分解する酵素と似ていましたが、寒天は分解できず、のりのポルフィランだけを分解するためだけに発達した特別な酵素であることが分かりました。 彼らがその酵素を作り出す遺伝子をもつ生物が他にもいないか探してみたところ、海に住む細菌だけでなく、人のお腹から採取した腸内細菌の遺伝情報の中に、その遺伝子が存在していることが分かったのです。 しかも、その特別な腸内細菌は日本人にのみ見つかったとのこと。彼らは比較のために北米人の腸内細菌を調べてみましたが、発見できなかったそうです。 腸内細菌の働き 人間は栄養分を吸収するために、食べた物を酵素により分解・消化する必要があります。「腸内細菌」とは、私たち人間の腸の中に住んでいる細菌のことです。「細


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