追記あらぬ誤解が発生しつつあるので明記しておきますが、私は京大やレノバを含めた洋上風力業界とは一切関係のない一般人増田です…… ---- 2021年に端を発するためか、そもそも何が起こったのかを知らぬままSNSで騒がれている様子が散見されたので、読みづらくならない範囲でまとめたいと思う。 (三菱商事の社長会見ライブを見ていて、彼らの責任の重さが伝わってこなかったので、書くことを決めた) 1. 再エネ海域利用法に基づく洋上風力発電事業者の公募洋上風力発電の事業は、基本的に「海域を占有して発電を行う権利」を国が事業者に与える仕組みで進められている。 海は公共財であり、漁業者や航路利用者との調整が不可欠なため、「公募占用制度」と呼ばれる仕組みが導入され、国が事業者を選定する。 流れを単純化すると次のようになる。 国が「この海域を洋上風力に使ってよい」と指定事業者が「発電規模」、「価格(いくらで電

ダイヤモンド半導体とは? ダイヤモンド半導体は人工ダイヤモンドでつくる半導体です。現在主流となっているシリコン半導体などと比べると、高温や高電圧でも動作が可能で、また放射線量の高い環境でも半導体としての性質を失わないこと、使用時の発熱が少なく放熱性が良いことなど、多くの優れた特性をもっています。そのため「究極の半導体」になると注目されています。 ダイヤモンド半導体は、無線通信用途や高放射線環境で利用可能なアナログ半導体としての応用が見込まれ、「究極の半導体」として高い期待が集まっています。 アナログ半導体としての用途だけでなく、AIや電気自動車などの普及によって電力需要が高まる中、大きな電流・電力を扱える新しいパワー半導体としての応用も期待されます。ダイヤモンド半導体の製品化と量産に向けた取り組みが活発になってきた現在、なぜダイヤモンド半導体が注目されるのか。開発の現状について、先進パワー

本文に入る前にまずこの記事について、本文に入る前に述べて置かなければならないことが3つある。 1つ目に、この記事の内容は、私が去年「論文を書く練習」という趣旨の大学の授業で3ヶ月掛けて書いたものである。授業なので、最低二冊の書籍からの引用をしろとか、実例を上げろとか、幾つかの条件がある。それを満たすように書いたものなので、幾分うざったい部分がある。というか多い。雑な議論進行は紙面と課題締め切りの都合だと思って欲しいし、堅苦しすぎる表現も、こんなテーマをクラスの人前で発表する為の照れ隠しだと思って欲しい。 2つ目に、私はnoteを初めて使うので、読みやすくまとめる方法なんかは殆ど分からない。文章は昔書いたものをそのままコピペしただけのものなのだ。その点勘弁して欲しい。 3つ目に、これは去年の授業で書いたものであり、今の私の思想は若干変化しているし、ねむちゃんの語る美少女論も進化している。だか


なぜ1%と信じられたのか?なぜ1%と信じられたのか? /Credit:Canvaヒトとチンパンジーは遺伝的にほとんど同じ──。 この考え方の象徴が「わずか1%の違い」という数字でした。 1970年代から2000年代にかけて行われた分子生物学的比較では、ヒトとチンパンジーのDNA配列の98~99%が一致することが報告され、長年にわたり広く引用されてきました。 実際、2005年にチンパンジーのゲノム概要配列が初めて発表された際にも、一塩基レベルで見たヒトとの差異は約1.2%に過ぎないと強調されました。 しかし、この「1%」という数字には重要な前提と限界がありました。 それは「比べられる部分(揃って配列が読めた部分)のみを比較した値」であるという点です。 つまり、当時の技術では解読が難しく比較から除外されていたゲノム領域が多数存在し、それらを考慮に入れていなかったのです。 ヒトや大型類人猿のゲ

フラッシュメモリIP(Intellectual Property)を手掛けるフローディアが、SONOS構造のフラッシュメモリを用いて超低消費電力でAI演算を行うCiM(Computing in Memory)技術を開発中だ。 フローディアは、ルネサス エレクトロニクスでフラッシュメモリの開発を20年以上手掛けていた7人のエンジニアにより、2011年4月に設立された。BCDプロセスを適用したSONOS構造のフラッシュメモリ(SONOSメモリ)技術を、IPとして半導体メーカーやファウンドリーに提供している。 SONOSメモリは、窒化シリコン(SiN)膜に電子をトラップする(チャージトラップ方式)ことでメモリ機能を実現する。フローティングゲート方式を用いた一般的な組み込みフラッシュメモリでは、ゲート酸化膜が高温に弱く電荷が大量に漏れてしまうのに対し、SONOSメモリは電荷が結晶の微細な構造に閉じ


カーボンニュートラル(CN、温室効果ガス排出量実質ゼロ)の実現に向け、安価な水素の大規模供給が渇望されている。水素は燃料として使えるだけでなく、二酸化炭素(CO2)と反応させればプラスチックを製造できる。炭素を環境に排出せず、繰り返し使うことが可能だ。この水素の価格破壊を起こすと期待されるのが光触媒。粉を水にといて光を当てると水素が得られる。日本にはノーベル賞級とされる研究者がいる。(3回連載) 「正直、あと2―3年待ってほしかった。もう少しで実用レベルに到達する」―。英調査会社クラリベイトの2024年の引用栄誉賞を受賞し、堂免一成信州大学特別特任教授は苦笑いした。同賞はノーベル賞の前哨戦にも位置付けられる。水分解光触媒は実用化まであと数歩のところまできている。 光触媒研究は光の吸収波長を広げ、水の分解効率を高める。この二つを両立させる必要がある。太陽光のすべての波長を触媒が吸収できれば、


生成AIによる画像や音楽の〈創造〉。2024年現在、社会は生成AIが孕む様々な問題と向き合わざるを得ない状況だが、それらは徐々に受け入れられ、当然の光景になりつつもある。そんな今、SNSを中心に話題になっているのが〈AIシティポップ〉だ。AIが生み出すシティポップの楽曲が何故これほど議論になるのか? 著書「シティポップとは何か」「ポップミュージックはリバイバルをくりかえす」で知られる評論家の柴崎祐二が迫る。 *Mikiki編集部 生成AIが浸透した今、なぜAIシティポップが議論に? 事の発端は、先日、DJのデラさんが投稿した次のようなポストでした。 ちょっと、怖いの見つけてしまった。ユーチューブにて、AIで生成された80年代シティポップばかりアップしているアカウント。このクオリティが、どの曲も高すぎる。トラックのみならず歌詞もボーカルも素晴らしく、昨日まで存在しなかったはずなのに、どの音源

モバイルバッテリーが膨張した時の回収先を把握してますか? by Balshark 2024年6月25日 「あれ、このモバイルバッテリー膨張してない。。。?」 そう思ったのは出張明けの週末に家の掃除をしている時のことでした。筆者は仕事とプライベートの両方で家を空けることが多いため、一時期モバイルバッテリーを複数持ち歩いている時期がありました。さらにモバイルバッテリーを多用する中で、「もっと良いものがあるのではないか?」とAmazon等でセールがある度にとりあえず買うように。さながらミルクボーイの漫才のつかみの如く「こんなんなんぼあっても良いですからね」状態でした。 しかし、出張装備の軽量化を図ったり宿泊施設で夜間にモバイルバッテリーの充電を忘れても日中に案外問題がなかったり、等の理由でいつしかモバイルバッテリー自体を使うことがなくなっていました。ということが今回のバッテリー膨張の発端でした。


日本電信電話株式会社(以下、NTT)は、新中期経営戦略「IOWNによる新たな価値創造(構想から実現へ)」の一環として、電力負荷問題への問題提起とそれにつながる解決策「光電融合技術」を取り上げ解説します。 <全3回の第1回/第2回、第3回へ> (1) デジタル社会の根幹を支えているデータセンター コロナ禍をきっかけに急速に普及したテレワークをはじめ、クラウドやAIを活用したサービスの利用拡大、さらには自動車の自動運転システムにいたるまで、私たちの暮らしのデジタル化に伴って発生するデータ量は増加の一途を辿り、今後もさらにその需要は広がっていくことが予想されます。 これらのサービスを維持するために欠かせないのが大規模なデータセンターです。データセンターとはサーバーやネットワーク機器を設置するために作られた建物のことで、その内部にはサーバーを収納するラックが並び、インターネットなど外部と接続できる

「実は、『近大マグロ』の稚魚の出荷は、近年ほとんど実績がなくなってきています」。近大マグロの養殖事業の現状について、近畿大学側は正直にこう明かす。同大学が32年の歳月をかけ、世界で初めてクロマグロの完全養殖を成功させたのは2002年のこと。2010年からは総合商社である豊田通商と共同で、完全養殖クロマグロの量産化事業を進めてきた。その取り組みはメディアでも多く取り上げられ、近大マグロの知名度は一気に高まった。しかし、クロマグロの完全養殖事業は、新たな局面を迎えている。近畿大学水産養殖種苗センターのセンター長である岡田貴彦さんに話を聞くと、近大マグロを通して、魚の完全養殖事業が抱える課題が浮き彫りになってきた。近大魚類の完全養殖に向き合う研究者の挑戦と、その先に見える魚食の未来に迫る。 ニーズがあるのに輸出できない近大マグロ 「近大が完全養殖のクロマグロの稚魚を出荷し始めたのが2004年。天


国立研究開発法人の量子科学技術研究開発機構は、茨城県にある世界最大規模の核融合の実験装置で、核融合反応を起こすために必要な「プラズマ」と呼ばれる状態を初めて作り出すことに成功したと発表しました。次世代のエネルギー源と期待される技術の実現に向け本格的な実験が始まることになります。 核融合は太陽の内部で起きている反応で、人工的に起こすことで膨大なエネルギーを取り出せるほか、二酸化炭素や高レベル放射性廃棄物を出さない次世代のエネルギー源として期待されています。 茨城県那珂市にある「JTー60SA」は、日本とEUが650億円余りの予算をかけて共同で建設した実験装置で、核融合反応を起こすために必要な高温高圧の「プラズマ」と呼ばれる状態をドーナツ型の空洞の中で作り出し、一定時間維持する技術の実証を目指しています。


Sony(ソニー)が人の健康管理に関わる商品やサービスの開発に役立てることを目的とした、独自の「におい制御技術」「Tensor Valve(テンソルバルブ)テクノロジー」を発表した。 ソニーといえば視覚・聴覚に関わるエンターテインメント分野のエキスパートだ。今後は嗅覚にも独自のアプローチを通じて新たな価値の提案に力を入れる。やがてはソニーの新たなビジネスの支柱に育てる考えだ。テンソルバルブの技術と、これを搭載する製品の開発にも携わるソニーの藤田修二氏に展望を聞いた。 研究・測定向けに開発された、ポータブルサイズのにおい提示装置「NOS-DX1000」 独自の「におい制御技術」が嗅覚測定を簡略化 ソニーのテンソルバルブとは、複数の「においの素(嗅素)」を混濁させることなく、均一の濃度で人の鼻先に届ける「におい制御」の技術だ。 説明だけを聞いてもその使い道のイメージがわかないと思う。ソニーはテ


クリプト・Web3業界の誇大広告に踊らされてはならない:1500人超の科学者・エンジニア・技術者が米議会に警告投稿者: heatwave_p2p 投稿日:2022/7/262022/7/26 以下の文章は、1500人のコンピュータ科学者、ソフトウェアエンジニア、テクノロジストらが米議会指導部、各委員会委員長・少数党筆頭委員に送付した「Letter in Support of Responsible Fintech Policy」という公開書簡を翻訳したものである。 責任あるフィンテック政策を求める書簡2022年6月1日 チャック・シューマー 上院多数党院内総務 ミッチ・マコネル 上院少数党院内総務 ナンシー・ペロシ 下院議長 ケヴィン・マッカーシー 下院少数党院内総務 デビー・スタバノウ 上院農業・栄養・林業委員会委員長 ジョン・ボーズマン 上院農業・栄養・林業委員会少数党筆筆頭委員
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物質・材料研究機構(NIMS)は2021年6月21日、限られた臭いサンプルの中から、基準となる臭い「擬原臭(ぎげんしゅう)」を選定する技術を開発したと発表した。臭いを混合比で表示することでデジタル化が可能になり、色のように臭いの合成、記憶、学習、送信、理解、見える化にもつながる。 光の3原色や味の5原味のように、視覚や味覚は基準となる色や味を混ぜ合わせることで、さまざまな色や味を表現できる。一方、嗅覚は約400種類という受容体があり、全ての臭いを少数の原臭では表現できないことが確認されている。 今回の研究では、全ての臭いを網羅するのではなく、限られた臭いサンプルの中から、擬原臭と名付けた基準となる臭いを選定した。 具体的には、それぞれの臭いサンプルをNIMSが開発中の超高感度小型嗅覚センサー「膜型表面応力センサー(MSS)」で測定。測定結果をML(機械学習)により解析することで、他の臭いか


ディープフェイクとは、AIにおけるディープラーニングを利用したフェイク動画や画像などのことを指します。日本では2020年に起きた、合成動画の事件で名前が知られるようになりました。 もともとは映画などの映像に関するAI合成技術でしたが、簡単に作成できることからSNSなどで悪用されるようになってしまいました。なりすましによる被害が多発しており、危険性があるフェイク動画と認識されてしまっています。 そんなディープフェイクの危険性や見分け方についてを解説していきます。ビジネスに有効活用できる例も紹介しているので、興味本位にでも本記事を読んでいただけると幸いです。 ディープフェイクとは? ディープフェイクとは、「ディープラーニング(深層学習)」と、偽物の意味を表す「フェイク」を組み合わせた造語です。AIを利用して、人物と音声を合成した動画をディープフェイクと呼ぶケースが多いです。 もとは「人物画像合

近未来のスマートな世界を支えるコミュニケーション基盤「IOWN(アイオン:Innovative Optical and WirelessNetwork)」。現在2030年頃の実現をめざし、研究開発が進められています。当特集の第一回連載「IOWN構想とは? その社会的背景と目的」でご紹介した通り、IOWNは次の3つの主要技術分野から構成されています。 オールフォトニクス・ネットワーク(APN: All-PhotonicsNetwork) <情報処理基盤のポテンシャルの大幅な向上> デジタルツインコンピューティング(DTC: Digital Twin Computing) <サービス、アプリケーションの新しい世界> コグニティブ・ファウンデーション(CF: Cognitive Foundation®) <すべてのICTリソースの最適な調和> 今回は上記のなかのオールフォトニクス・ネットワー



令和2年10月16日 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 日本の高温ガス炉技術の高度化、国際標準化に向けて ~英国国立原子力研究所と高温ガス炉技術の研究開発協力を開始~ 【発表のポイント】 英国では、新型モジュール炉(AMR)の一つである高温ガス炉の実用化に注目。 政府間の高温ガス炉開発の取組を支援するため、原子力機構と英国国立原子力研究所(NNL)との間で締結している包括的な技術協力取決めを改定、新たに「高温ガス炉技術分野」を追加し、同分野の協力を開始することに本日合意した。 原子力機構はNNLとの協力を通じて、高温ガス炉の実用化に向け日英間の連携を強化し、高温工学試験研究炉(HTTR)で培った我が国の高温ガス炉技術の高度化及び国際標準化を進める。 今後は、具体的な共同研究プロジェクトを実施するため、次のステップである実施取決めの締結に向けて協議を進める。 【本発表の背景】 ● 日英

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