BPSD(周辺症状/行動・心理症状)は「Behavioraland Psychological Symptoms of Dementia」の略で、認知症の方に生じる心理的および行動的症状を指します。 これには、妄想、幻覚、うつ、アパシー、不眠、不安などの心理症状や、徘徊、焦燥、攻撃性、介護への抵抗、不適切な性的行動などの行動症状が含まれます。心理症状と行動症状の区別は必ずしも明確ではなく、本人の状態によって両方の要素を含むことがあります。 認知症の中核症状とBPSD(周辺症状/行動・心理症状)の関係性 認知症において、中核症状は主に記憶障害、見当識障害、理解力や判断力の低下などが見られ、基本的に認知症の人に共通して見られる症状です。 一方、BPSD(周辺症状/行動・心理症状)は、中核症状などによって二次的に起こるものであり、うつ、幻覚、妄想などの多様な症状を指します。人によって症状や度合い


2023年は、私にとって、プライベートで激動の一年でした。実家で暮らしている両親(10年ほど前に母が腰を悪くして、寝たきりではないものの、父が介護をしていた)のまわりで、いろんなことが続けておこりました。大まかなタイムラインはこんな感じです。2023/1月:父が救急搬送・入院(胃がんが判明し胃摘出・腹膜播種で治療は無理、余命1年程度)、母はショートステイへ2023/3月:父が退院、金沢の施設に入ることにして、それを探す間、リハビリ入院2023/4月:父母そろって金沢の施設へ入居2023/10月:父のがんが進行し、徐々に体調が悪くなる 2024/1月:父が亡くなる 2024/3月:母が亡くなる(予兆なしの突然) それぞれで、いままでしならなかったこと(社会制度など)がたくさんあり、それぞれにいろんな手続きがあり、本当にいろんな経験をしました。誰でも1回しかない経験かもしれませんが、そ

2025年には、団塊の世代全員が後期高齢者になるため、要支援・要介護の割合が急増し、介護は誰にとっても身近な問題となります。介護に関する事柄をできるだけわかりやすくまとめました。突然、大切な家族の介護が必要になり、何から手を付ければ良いかわからなくなることがないよう、この情報が少しでも役立てば幸いです。 出典:「令和2年国勢調査 | 総務省」「今後の高齢化の進展 ~2025年の超高齢社会像 | 厚生労働省」 突然の事態が起こる前に 親が介護を必要とする原因 高齢者の介護が必要になる原因は男女で多少の差はありますが、「認知症」「脳卒中」「骨折・転送」「高齢による衰弱」となっています。他には関節疾患と続きます。高齢の親は転倒したり脳卒中を発生したりと突然の事態に起こるケースが多くあります。脳卒中の場合は自覚症状も出にくいため、急な胸痛が続く、体の一部が動かない、話しにくい、痙攣がとまらない、冷
そよ風が教える介護の基本 ミンナノミライは介護施設「そよ風」を展開する株式会社SOYOKAZEが 運営しています。みんなの介護の未来を一緒に考えるためのメディアサイトです。 介護会社に勤めている30代の私は、最近ようやく介護について考え始めた一人です。 30代ということもあり、親を介護する年齢は当分先だと思っているのですが、祖父母の介護をきっかけに、「介護のこと」「お金のこと」について考えるようになりました。 ほぼ同時期に介護が必要になった祖父母。 祖父母と同居している叔父が面倒を見ていましたが、在宅介護に限界が訪れ、今は二人が別々の老人ホームに入居しています。 介護だけでも大変そうなのに「貯蓄が……」「土地が……」と、母たちが知らなかったお金の事実が判明し始め、兄弟間でやりとりをしているのを常に目の当たりにしています。 介護会社に勤めている私ですら、身近で介護について考えるきっかけがなけ

高福祉・高負担の国で知られるスウェーデンが実は「寝たきりゼロ」社会だとご存じだろうか。幸福度調査で常に上位にランクインする「幸せの国」の住民は、どのように老い、死を迎えているのか? 最後まで人生を楽しむ「この施設には40人ほどのお年寄りが暮らしています。8割以上が認知症を患っていますが、寝たきりになっている人は一人もいません。自分の力で起き上がれない人でも、毎朝必ずスタッフが手伝って車椅子に乗せます。そして食堂で一緒に食事を楽しむのです」 こう語るのは、スウェーデンの首都ストックホルム郊外にある、介護サービス付きの特別住宅で働く介護士のアンナ・ヨハンソンさん。この住宅に暮らす人たちは、ほとんどが80歳以上のいわゆる後期高齢者で、在宅で介護サービスを受け続けることが難しいほどの要介護状態にある。 しかし、車椅子に乗っている人でもきれいな服に着替え、パジャマでうろうろしているような高齢者はいな


性的マイノリティの老後――暮らし、老い、死ぬ、生活者の視点で語りたい 永易至文 特定非営利活動法人パープル・ハンズ事務局長、行政書士 社会 #いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン#性的マイノリティ#老後 (はじめに)下記拙稿では多くの場面で「ゲイ」を「性的マイノリティ」全体の意味で用いています。このことが性的マイノリティ内部の差異を無化しているとのご批判は甘受しますが、適宜、ご自身の情況に合わせて読み替えていただければ幸いです。また、私たちは性的存在であることやマジョリティ/マイノリティの関係性(権力性?)に意識的でありたいとの点から、LGBTではなく「性的マイノリティ」の語を使用しています。 編集部からの依頼で、「性的マイノリティと老後」というテーマで寄稿することになったが、このテーマに読者はなにをイメージされるだろうか。 このシノドスでも性的マイノリティにかんして、性や人権




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