谷村有美の名作群が現在ソニーミュージックから絶賛リイシュー中だ。オリジナルアルバムがLP/CDでそれぞれ新規カッティング/新規リマスター音源でパッケージし直され、特にLPは予約の段階から注文が殺到、入手困難なアイテムとなっているそうだ。 近年のシティポップブームの影響もあり国内外で再評価が進む谷村有美について、当時の〈ガールポップ〉の文脈も含め、その優れた音楽性などを音楽ライターの桑原シローに掘り下げてもらった。 *Mikiki編集部 シティポップブームがもたらした谷村有美の音楽的ルーツへの言及 シンガーソングライター谷村有美の全盛期作品の初アナログ化を含むリイシュー企画が粛々と進んでおり、盛況を博している。2024年6月、第1弾としてファーストアルバム『Believe In』に始まり、現在のところ4作目の『PRISM』まで進行しているが、愛すべき作品たちをアナログで聴ける日がくるのを手ぐ

ハリウッドの俳優や脚本家たちがストライキを展開する中、TheSimulation(シミュレーション、以前はFable Studioという名前だった)が、Showrunnerという新しいAIアプリケーションを発表した。このプログラムは、人気番組の22分間のパロディやファンエピソードを自動生成できる。SimulationはShowrunnerの力を示すために、米国時間7月18日「Westland Chronicles(ウェストランド・クロニクルズ)」というタイトルの22分間の「サウスパーク」風のエピソードをリリースした。このエピソードは、現在進行中のWGA(全米脚本家組合)のストライキと、AIを悲惨な結果をもたらすかたちで使うハリウッドのスタジオ「ビズニー」を中心に展開される。このエピソードとShowrunnerの技術は、AIの脅威が実際に存在し、抽象的な問題ではないことを見せつける。実際


※ 今回絡まれ被害に遭ったファンの方に対して、無神経な書き方をしすぎてしまったので、ご指摘を鑑み何箇所か訂正・修正を入れました。ごめんなさい。&ご指摘いただいた方に感謝。 7/21(金)7時 ※ あと、(言うまでもないのか言うのが当然なのかわかりませんが)この記事に書かれていることは筆者の主観による決めつけです。実は全然違うかもしれません。「わかりやすい」事は常に危うさを孕むものであり、書いた文章の責任はもちろん私にありますが、一応ご留意くださいませ……。 7/22(土)9時 ※ ROLLYことローリー寺西がTwitterでファンに粘着質に絡んだことで炎上した。togetter.com が、多分これ、先日の山下達郎の件と同じで、よく知らない人が見て抱く印象と、音楽ファンから抱く印象が、ちょっと違うやつなのね。達郎もローリーも100%悪いんだけど、その結論は変わらないんだけど。 ROLLY

チリ出身のヴォーカリストでギタリストのカミラ・メサはダウンビート誌クリティック・ポール「Rising Star」にも名を連ねる現代ジャズ・シーン屈指のヴォーカリスト。何度も来日しているだけでなく、2019年にくるり主催の京都音楽博覧会に出演したこともあり、彼女のことをご存知の方も少なくないだろう。 これまでファビアン・アルマザンやライアン・ケバリーのアルバムで美しいアンサンブルの中の「楽器のひとつ」としてその声を響かせてきたカミラ・メサが自分自身のためにストリング・カルテットを加えたネクター・オーケストラを結成し、あの魅力的な声に色彩豊かなハーモニーを加え、素晴らしいアルバムを作り上げた。 そこには(軍事政権に支配された70年代にミュージシャンが抵抗の歌を歌い、今もその歌が歌い継がれている)南米の国チリ出身の彼女らしいやり方で社会へのメッセージを込めている。この『Ambar』はトランプ政権


金髪のツインテール、大きなリボン、そしてカラフルな衣装。原宿の“KAWAiiカルチャー”のアイコン的存在として、2011年のメジャーデビューから、ティーンを中心に絶大な支持を得てきたアーティスト、きゃりーぱみゅぱみゅ。 中田ヤスタカ(CAPSULE)によるプロデュースのもと、「PONPONPON」「つけまつける」「ファッションモンスター」などヒット曲を連発。デビューから8年が経ち、その人気はティーンの間だけでなく、日本中、そして海を越え、世界中に広がっている。 デビュー5周年を記念して発売されたベストアルバム『KPP BEST』の特典映像では、「5年も続くと、本当に思っていなかったので……」と語っていた、きゃりーぱみゅぱみゅだが、彼女の活動内容は年々進化を遂げている。 2018年を“進化する年”と定義。4月にリリースした「きみのみかた」では黒髪になり、大人っぽい雰囲気にガラッと、イメージチ


最近の調査によると、アメリカのミュージシャンは、国内音楽業界の売上全体の10分の1しか得られていないという。音楽業界でいう“ロイヤリティ”にはいったい何が含まれているのか?ストリーミング時代に突入し、より複雑化された著作権のシステムについてローリングストーン誌が解説。 創作作品としての楽曲やアルバムの所有権である“著作権”は、音楽業界におけるルールやプロセスを難解にする元凶で、一般のファンが思うよりずっと多くのミュージシャンたちが問題に巻き込まれている。音楽近代化法(MMA)が米国議会で成立間近な一方で、有名ソングライター同士の盗用を巡る争いが巻き起こり、またウォール街は、公開会社としてのスポティファイの収益性の欠如を精査している。米音楽業界のファイナンス・システムに関する基本知識を持っておくことは、将来を見通す上で役立つだろう。 まず“ロイヤリティ”とは、作品が販売・流通、或いはさまざま


久々のブログ更新。いろいろと〆切を抱えててこっちに書く時間がなかなかとれないんだけど、これはちょっと記録しておかざるを得ないよね。 だって、11月から12月にかけての1ヶ月のうちに僕の観測範囲の中心である日本の音楽シーンから、素晴らしいアルバムがどんどんリリースされているわけだから。ちゃんと自分なりにそれをどう受け止めたかを書き記しておかないと、流れていってしまう。 そういうことのために僕のブログはあるのでね。 まずはなんと言っても、星野源『POP VIRUS』。まあ年間ベスト級の一枚であることは間違いないでしょう。 POP VIRUS (CD+Blu-ray+特製ブックレット)(初回限定盤A)(特典なし) アーティスト: 星野源 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント 発売日: 2018/12/19 メディア: CD この商品を含むブログ (2件) を見る 三浦大知『球体』と新曲


多くのアーティストにとって、アルバムはその時々の創作活動の集大成と言えるものだ。アルバムには、アーティストの主張や心理状態のみならず、彼らを取り巻く社会状況や生活環境が反映されている。そのため、アーティストが発表する音源の中で最も重要な存在であると考えられてきた。 しかし、そのような位置付けは過去の話になりつつある。問題は、アーティストの大半がその変化に気づいていないことだ。今やアルバムは時代遅れであるばかりか、アーティストのキャリアを妨げかねない代物である。 現代はシングルの時代である。40、50分間もじっくり腰を落ち着け、アルバムに収録された曲を順番に聴く人はもういない。スポティファイやアップルミュージックを通していつでもどこでも音楽にアクセスできる中、好きでもない曲を固定のプレイヤーで聴く必要はない。それでも、アーティストたちは何ヶ月もかけてアルバムを作り続けている。アーティスト自身


アートの現場が疲弊している。長時間労働、低賃金、セクハラ、非正規雇用。アーティストやアートマネージャーたちが直面している現実だ。 『日産アートアワード2017』でグランプリを受賞したアーティストの藤井光は、早くからこの問題に注目してきた。2010年には芸術労働者たちに呼びかけ、墨田区役所前広場でテントを張って座り込みを行い、『Our Strike』という映像作品としても発表している。 一方、学問的な立場から、当事者に地道な聞き取り調査を重ねてきたのが共立女子大学・准教授の吉澤弥生だ。吉澤は『若い芸術家たちの労働』と題した冊子にこれらの調査結果をまとめ、現在までに続編を含む3冊を発表している。 同じ問題意識を持ち、これまでも共闘してきた二人は、芸術労働者の現状をどう見ているのか。業界を支配する共同体の存在、自主規制、「ポスト2020」問題、ビジネスとしてのアート……、話を聞くうちに、広くクリ


Introduction by 塩谷舞(milieu編集長) 私は海外で暮らしたことがない。だから、「あの国ではこうなのに、日本は…」という話を聞いても、「まぁ、そういうもんでは?」と思ってしまうくらいで、イマイチ危機感もなく、次の日も変わらずに過ごしてしまう。 自分の暮らしーーわかりやすく言えば、収入や、仕事や、食べるもの……などに直結しなければ、なかなか自分は危機感を抱けない。 だが、もし自分の目指す職業が、日本で成立しないものだったら? アート……それも、コンセプチュアルな現代アートの領域で、日本の中で大成しよう、というのは、なかなかの無理難題である。 「好きなアーティストは?」と聞かれれば、多くの人はミュージシャンの名前を挙げる。「じゃあ、好きな現代アートのアーティストは?」と聞くと、答えられる人数はぐっと減ってしまうことは事実だろう。 だから、現代アートを志す作家は、多くが一度は


ビリー・ジョエルがコンサートで最前列の席を売ることを止めた理由を語る 人気アーティストのコンサートやライブのチケットは飛ぶように売れ、企業が買ったり、転売もあったりと、席の確保は非常に難しくなります。 ところが「オネスティ」や「ピアノマン」など数々の名曲で知られるビリー・ジョエルは、もう何年も最前列の席を売っていないそうです。 TIL that Billy Joel never sells front row seats in order to see the real fans right in front of him. He gives them away to random people in the cheap seats so that front row isn't alwaysjust wealthy people. : todayilearned ピアノの弾き語りを中心


「どんな仕事に携わっていても、何をクリエイトしていても、 大切にすべきことの本質は同じなのだ。」音楽業界という枠を飛び出し、 さまざまな業種の人たちと仕事をするようになって学びました。 アウェイな世界で自分の頭をクールダウンすることで、 客観的に自分自身や、 自分が身を置いていた世界を見つめ直すことができます。 そこから、驚くほど、新たな気づきが生まれました。 アーティストとして認められたくて、 ひたすら曲を書き、歌詞を書き、歌い続けてきた私にとって、 最大の気づきは、 「何かをクリエイトするということは、はじまりであって、ゴールではない。」 ということを学んだことでした。 『スティーブ・ジョブズ 1995~失われたインタビュー~』の中で、 スティーブジョブズは、こんなことを言っています。 『彼らは(自分が去った後のapple社の人間は) アイデアを出せば作業の9割は完成だと考える。 そ




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