水族館で飼育されているマンボウが、改修工事のため水族館が休館すると、体調が悪化する出来事があった/Kaikyokan/X (CNN) 孤独な魚を元気づけるにはどうすればいいだろう。これは冗談めいた質問に聞こえるかもしれないが、日本の水族館のスタッフが直面した実際の問題だった。スタッフはマンボウが弱っていることに気付いたのだ。 山口県下関市にある市立しものせき水族館「海響館」が昨年12月に改修のため休館した直後、同館はX(旧ツイッター)にマンボウが体調を崩したと投稿した。 水族館は原因がわからず、いろいろな対策を試みていたところ、スタッフの一人が来館者に会えなくて寂しいのではないかと言いだした。そこで99%ありえないと思いながらも、スタッフの制服を水槽に貼り付けてみたという。 すると、翌日にはマンボウが元気を取り戻した。 水族館が投稿した写真には、水槽の中で泳ぐマンボウの姿が写っている。その


寒くなってきました。 今回は、正月に欠かせない冬の作物、レンコンについて、水草オタクがみっちり語っていこうと思います。 I. 世界のハス II. ハスの進化史と分類的位置 III. ハスの草体について IV. レンコンの穴とハスの通気システム V. 葉による加圧と気体循環の制御 VI. まだわからない部分もある、レンコンの構造 I. 世界のハス レンコンはハスの肥大した地下茎です。では、ハスの仲間は世界に何種あるかと言えば、2種しかいないと2024年現在では考えられています。アジアからオーストラリアに分布するハスNelumbo nuciferaと、北米(~南米北部?)に分布するキバナハスNelumbo luteaです。キバナハスは花が黄色であるだけでなく、草体は概して通常のハスよりは小柄で葉柄に棘がなく、花弁数が少なく葉色が濃い点で区別できます。栽培に関して言えば、キバナハスの方が難しい傾

『『ダーウィンの進化論はどこまで正しいのか?進化の仕組みを基礎から学ぶ』(光文社新書)の「利己的な遺伝子」の内容について、意見をいただきました。 Shorebirdさんは、進化心理学関係の本や進化の本を洋書を含め、多くの書評をアップされている方です。Shorebirdさんは、本書を取り上げていただき「関連するトピックについて最新の知見を紹介しつつ所々深掘りしていて,初心者用の単なる入門書に留まらず,興味深い啓蒙書に仕上がっている」と好意的な書評をして頂きました(以下のリンク参照)。ただ、第3章3-2「生物は利己的な遺伝子に操られている?」の内容について、ドーキンスの「利己的な遺伝子」の用法を否定的に紹介しているのは納得できない、という意見を頂きました。 その後、何回か Shorebirdさんとの間で意見を交換し、以下に「利己的な遺伝子」という比喩は適切かどうかという点についての、意見の相違

まじめにエイリアンの姿を想像してみた 作者:アリク カーシェンバウム柏書房Amazonこの『まじめにエイリアンの姿を想像してみた』は、書名だけみると小学生ぐらいの夏休みの自由研究みたいだが、実際は動物学者の著者が、生物学、物理学など科学の知識を総動員して「地球外生命体の機能や生態はどのようなものでありえるのか? 逆に、どのようなものではありえないのか?」を考えていく一冊になる。 化学の本や生物学の本で、一章ぐらいこのテーマに割いている本は少なくないが、まるまる一冊地球外生命の生態を考察している本は珍しい。そもそも、「地球外生命体って、誰も見たことがないんだから想像しようがなくない? ソラリスの海みたいなやつだっているかもでしょ」と疑問に思うかもしれないが、世界は物理法則に支配されているわけで、この宇宙の生き物である以上、制約から逃れることはできない。 地球には現状、空を飛ぶクジラのような、

博士(理学) 国立遺伝学研究所 新分野創造センター/総合研究大学院大学 先端学術院 准教授 クイーンズランド大学 環境学科 名誉上級研究員 長崎大学 熱帯医学研究所 客員准教授横浜国立大学 総合学術高等研究院 IMS客員准教授 東京大学 大学院農学生命科学研究科 生圏システム学専攻 連携併任准教授Google Scholar Citations; ORCID; Publons; ResearchGate; Researchmap; KAKEN 1984年 東京都生 2003年3月 東京都立小石川高等学校卒業 2003年4月 東京大学教養学部 理科二類入学 2005年3月 東京大学教養学部 理科二類修了 2005年4月 東京大学 農学部 フィールド科学専修進学 2007年3月 東京大学 農学部 フィールド科学専修卒業 学士(農学) 卒業論文「Dispersal parameter i
リンク張るのもバカバカしいので敢えてここで明示はしないけれども、「進化生物学ブックガイド」なる単語がTLに流れてきたので見に行ったらそこにはかめふじ文庫トンデモ本コレクションにも収蔵されている有名なトンデモ本が複数含まれていた。 かめふじ文庫の闇、瘴気溢れるトンデモ本コレクション。 よりによってこんなもんを進化生物学本として紹介してくれるなバカが。 自分が進化生物学者か?と問われるとそれはそれで烏滸がましい…と思ってしまう程度ではあるけれども、まぁ一応進化生物学関連の論文も出したことがないわけでもない。非常勤ではあるけれども大学で学生さんたち相手に進化の内容について講義もしている立場から、こんなトンデモブックガイドをのさばらせておくことなく、きちんとマトモな「進化生物学ブックガイド」を公開することは、微々たるものではあっても世間の自然科学理解の向上に貢献するものだろうと考えて、読みやすくて
この"DNA入門"は、DNAに関する主要なテーマがまとめられています。 これらのテーマの科学的事実を基に、アニメーション、イメージギャラリー、インタビュー、人物紹介、クイズや参考資料で、現代遺伝学をわかりやすく学ぶことができます。
Twitterで、「数理生物学のオススメの本を」というお尋ねを頂いたので、この際、自分が(少しでも)読んで、勉強になった本を紹介します。 数理生物学、もっと広く理論生物学において、自分で計算を行わないと、理解したことには「つながりにくい」というのが個人的な感想です。どのようなスタイルで「読む」のかは、個人の裁量に委ねられることなのでしょう。僕の場合は、式変形や微分操作などは問題なく行えるはずですので、「ザッと読む」ことにしています(そのぶん、様々なインプリケーションが捨象されている可能性は十二分にあると思っていますが)。 しかし、理論をしっかりと学びたいなら、きちんと計算をしましょう。世界を数式に翻訳しましょう。 最終的な結果こそ導けなくとも、どういうロジックでストーリーが進んでいるのかを理解するととてもよい勉強になります。 あるいは、本文の精読に精魂を賭けるという読み方でもよいと思います

当サービスでは生物標本コレクションのラベル情報と所蔵者をデータベースで管理できます。 データベースで管理している情報は、常に検索することができ、所蔵者に対してGmailでコンタクトを取ることで、調査研究に用いるための交渉をすることができます。 個人収蔵コレクションのお披露目・自慢にも活用できます。是非ご登録ください。Google(Gmail)のIDとパスワードでログイン 画面から登録GoogleのIDとパスワードでログインし、web画面から標本情報をデータベースに登録できます。(※本サービスのアプリ連携では、投稿を見たりパスワードを盗んだりはできませんのでご安心ください)登録内容の詳細は、ヘルプをお読みください。 画面から変更 登録されたデータベースの内容は、登録者に限り変更することができます。CSVから取込 複数の標本情報を一度にデータベースに登録するため、CSVでの取込も用意して


生物界を構成する生き物を挙げてみると,多くの方にとって,「動物」と「植物」を除けば,初めて聞く様な名前の生き物ばかりが登場します。ここでは,生物界の主なスーパーグループに所属する生き物たちを写真付きで紹介します。掲載種:4567種(2025年7月29日更新)
Simpson's paradox for quantitative data: a positivetrend ( , ) appears for two separate groups, whereas a negativetrend ( ) appears when the groups are combined. Visualization ofSimpson's paradox on data resembling real-world variability indicates that risk of misjudgment of true causal relationship can be hard to spot.Simpson's paradox is a phenomenon in probability and statistics in which a
(CNN) オランダの研究チームが、これまでの医学では知られていなかった臓器が人ののどの奥に見つかったとして、このほど医学誌に研究結果を発表した。 発表を行ったのはオランダがん研究所などの研究チーム。鼻腔(びくう)と咽頭(いんとう)がつながる部分の頭蓋骨(ずがいこつ)の中に、未知の腺が隠れているのを発見した。同チームは「tubarial glands」という名称を提案している。 この臓器はがんの転移診断のためのスキャン検査で見つかった。研究チームはさらに、前立腺がんで治療中の患者100人の頭部と頸部(けいぶ)のスキャン画像を調べ、男性1人と女性1人の遺体解剖を行った結果、全員がこの臓器を対でもっていることが分かった。 超音波やCTスキャン、磁気共鳴断層撮影(MRI)といった一般的な検査ではこの臓器は見つけられず、前立腺がんの転移を調べるPSMA PET/CTという先端のスキャン検査で初めて


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