国立天文台や東京大学などの国際共同研究チームは6月3日、11個の超巨大ブラックホールの集団が密集している領域を見つけたと発表した。ここまで密集した超巨大ブラックホールの集団を見つけたのは、今回が初。この集団が偶然生じる確率は、とてつもなく低く、“10の64乗分の1未満”(10^64=1不可思議)の確率という。 超巨大ブラックホールは、周囲のガスや物質を活発に取り込んで、莫大なエネルギーを放ち、明るく輝いている。このような活動を見せるブラックホールは「クエーサー」と呼ばれる。クエーサー間の距離は、最もクエーサーが多かった時代でも、通常は数億光年程度離れていると知られてきた。 今回研究チームは、全天の4分の1をカバーする史上最大級の観測プロジェクト「スローン・デジタル・スカイ・サーベイ」(SDSS)のデータを解析。すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ(HSC)を使って追観測した。結果、くじら座方

用語名で探す 調べたい用語名の全部または一部を日本語または英語で入力してください。 日本語または英語で入力してください。 新規・更新用語 新規・更新 用語名 よみ方英語 学習レベル 最終更新日 更新 狭輝線領域 きょうきせんりょういき narrow-line region 2025年10月27日 更新 視野 しや field of view 2025年10月26日 更新 ニュートリノ振動 にゅーとりのしんどう neutrino oscillation 2025年10月25日 更新 ニュートリノ にゅーとりの neutrino 2025年10月25日 更新 時間領域天文学 じかんりょういきてんも... timedomain astronomy 2025年10月23日 もっと見る
領域代表 村山 斉 *ダークマターは存在が確実で、宇宙の星や銀河を作った立役者だが、その正体は不明である。今までは素粒子物理学の要請から、約二桁の質量範囲の *WIMP パラダイムに研究が集中していたが、2010 年代の実験・観測で制限が厳しくなり、WIMP 以外の候補への関心が高まっている。本提案ではダークマターの質量で90桁に亘る広大なディスカバリースペースを網羅的にカバーするため、今までにない多角的な方法で理論から宇宙観測・地上実験にまたがる研究領域を拓くことを目指す。 近年急速に技術が成熟したレーザー干渉計や、すばる観測・加速器・人工衛星・重力波・高エネルギーニュートリノを含むタイムリーな実験・観測の提案である。特に日本の投資による既存の最先端施設を有効活用し、若手研究者のユニークなアイディアによって工夫を加えることでインパクトの高い結果が出せる。天文学・物理学・工学の分野におい
探査機「ニュー・ホライズンズ」が撮影した冥王星の地平線。Credits:NASA/JHUAPL/SwRI 今まさに目の前に冥王星の景色が広がっているかのようです。 探査機「ニュー・ホライズンズ」が撮影した冥王星の地平線(Credit:NASA/JHUAPL/SwRI)2015年7月14日、NASAの探査機「ニュー・ホライズンズ」は2006年の打ち上げから9年の時を経て、地球からおよそ48億キロメートル離れた冥王星に最接近しました。ニュー・ホライズンズは地球の人工衛星のように冥王星を周回することはせず、近くを通り過ぎていく軌道をとっています。この画像はその最接近から15分後、冥王星から約18,000キロメートル離れたところでニュー・ホライズンズが後ろを振り返って冥王星を撮影したときのものです。 振り返った冥王星のはるか先には太陽があり、冥王星の夕暮れ時のような画像になっています。右側には


ボイジャー2号と7カ月ぶりに交信再開。187億kmの彼方から“hello”とあいさつ。2020.11.06 13:0021,152 George Dvorsky - Gizmodo US - [原文] ( R.Mitsubori ) 地球を離れて43年、ボイジャー2号は今日もゆく…。 今年の3月中旬以降、地球のミッションオペレーターと無人宇宙探査機ボイジャー2号はずっと音信不通でした。しかし新しいハードウェアのテストを実行したところ、NASAの深宇宙通信情報網(DSN)が順調にアップグレードされている兆候が確認できたのです。 10月29日、NASAは7カ月ぶりにボイジャー2号へのコマンド送信が成功したと発表しました。そして今回の通信に使われたのが、ボイジャー2号と唯一通信できるパラボラアンテナ「深宇宙ステーション43(DDS43)」です。1977年に打ち上げられたボイジャー2号は現在、地球



宇宙は全ての方向に等しい速度で膨張していると考えられてきたが、800個以上の銀河団のX線観測データを用いた研究で、膨張速度に想定以上のばらつきが検出された。宇宙論に関わる重要な前提である「等方性」が成り立たない可能性を示唆する結果である。 【2020年4月15日 ヨーロッパ宇宙機関/チャンドラ】 宇宙は局所的には違いはあっても、大きなスケールで全体を見ればどの方向も同じような性質を示しているというのが「等方性」であり、宇宙膨張の速度にもこれが成り立つと考えられる。この原理は基礎物理学に基づいていて、ビッグバンの名残である宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の観測からも支持されている。CMBは誕生から38万年後という幼少期の宇宙の状態を反映するもので、全天で均一な分布が見られることから、初期宇宙はすべての方向に同じ割合で急速に拡がったはずだと考えられている。 ところが、独・ボン大学のKonsta

米ハーバード大学の研究チームは2018年11月12日、2017年に史上初めて観測された恒星間天体「オウムアムア」は、ソーラーセイル(太陽帆)のような姿かたちをした天体だったのではないかとする論文を発表した。同日発行の天文学系の論文誌「The Astrophysical Journal Letters」に掲載された。 オウムアムアは太陽から離れていく際に謎の加速をしており、それを説明する仮説として、太陽光の圧力で加速しているのではと提唱。もしそうだとしたら、未知のプロセスで生成された天体か、もしくは宇宙人が造った人工物である可能性もあるとしている。 恒星間天体「オウムアムア」の想像図 (C)European SouthernObservatory/M. Kornmesser オウムアムアは彗星? 小惑星? 1I/2017 U1 オウムアムア('Oumuamua、ハワイの言葉で「遠方からの

NASA=アメリカ航空宇宙局は、これまでで最も近いおよそ600万キロまで太陽に接近して観測する探査機を日本時間の12日夕方打ち上げました。太陽の謎の解明につながるか注目されています。 当初、打ち上げは11日夕方の予定でしたが、ロケットの燃料の計器に異常を示す表示が出たため、12日に延期されました。探査機にはおよそ1400度まで耐えられるよう、厚さ10センチを超える炭素繊維でできた耐熱板が取り付けられていて、太陽の表面からおよそ600万キロと、これまでの記録の4400万キロよりも格段に近い距離から観測を行います。 太陽は私たちに最も身近な星の一つですが、「コロナ」と呼ばれる大気層の温度が太陽の表面よりもはるかに高い理由や、太陽から流れ出る電気を帯びた粒子で、人工衛星や地球上の通信などに影響を及ぼすことがある「太陽風」がどのように加速するのかなど、多くの謎が残されています。 探査機は7年にわた


【ワシントン=川合智之】米航空宇宙局(NASA)は地球によく似た太陽系外惑星7つを39光年先の宇宙で発見した。大きさは地球とほぼ同じで、一部には海が存在する可能性がある。生命に不可欠な水が液体の状態で存在すれば、地球外生命への期待が高まりそうだ。ベルギーのリエージュ大学などとの共同研究で、論文は英科学誌ネイチャー(電子版)に23日掲載される。みずがめ座の方角に39光年離れた恒星「トラピスト1」



Credit:NASAGoddard 現地時間の2016年9月26日にNASAで会見が開かれ、「木星衛星エウロパから吹き出す水と思われる物質を観測した」と発表した。NASA’s Hubble Spots Possible Water Plumes Erupting on Jupiter's Moon Europa これは先日、小野雅裕さんや藤島皓介さん、そしてここで予想した内容とほぼ一致。今回の予想は優しかった。ただ、私が希望的観測で予想していたエウロパ全域での間欠泉の存在や、有機物の検出については、今回の発表に含まれていなかった。 horikawad.hatenadiary.com エウロパの地表は厚い氷で覆われており、その下には内部海があると信じられていた。液体の水があれば、生命体が潜んでいても不思議ではない。NASAはエウロパの探査計画に力を入れている。 さらに、もしエウロパに


リンクWikipedia 君の名は。 『君の名は。』(きみのなは、英 : Your Name.)は、2016年公開の日本のアニメーション映画。 コミックス・ウェーブ・フィルム製作。新海誠脚本・監督。主演(声の出演)は神木隆之介と上白石萌音。作画監督は安藤雅司、キャラクターデザインは田中将賀が務めた。 東京に暮らす少年・瀧(たき)と飛騨地方の山深い田舎町で暮らす少女・三葉(みつは)の身に起きた「入れ替わり」という謎の現象と、1200年ぶりに地球に接近するという「ティアマト彗星」をめぐる出来事を描く。 前作『言の葉の庭』から3年ぶりとなる、新海の 山本弘 『BIS ビブリオバトル部』 @hirorin0015SF作家。代表作『神は沈黙せず』『アイの物語』『詩羽のいる街』『MM9』『怪奇探偵リジー&クリスタル』など。最新作は美少年アンドロイドの登場するエロチックSF 『プラスチックの恋人』(


ミャンマー・ヤンゴンで撮影された夜空(資料写真、2015年4月23日撮影)。(c)AFP/Ye Aung Thu 【8月30日 AFP】地球外生命体が存在する証拠を求めて宇宙観測を続けるロシアの電波望遠鏡が、「強い信号」を検知したことが明らかになり、科学者らの関心を集めている。 信号探知のニュースは、深宇宙探査研究に関する情報を発信するウェブサイト「ケンタウリ・ドリームス(Centauri Dreams)」の運営者ポール・ギルスター(Paul Gilster)氏が27日、イタリア人天文学者のクラウディオ・マッコーネ(ClaudioMaccone)氏によるプレゼンテーションの内容として伝えた。 同氏は、「これが地球外文明の仕業だと主張している人はいないが、さらに調査する意義があることは間違いない」と話している。 この信号は地球から約95光年離れた恒星「HD164595」の方向から届いたとさ



上出洋介(かみでようすけ) りくべつ宇宙地球科学館館長。名古屋大学名誉教授。理学博士。北海道大学理学部卒業。東京大学大学院修了。大学院修了後に渡米。アラスカ大学地球物理研究所、コロラド大学環境科学研究所、米国立地球物理データセンター、米国立宇宙環境研究所、米国立大気科学研究所を経て、1992年より名古屋大学太陽地球環境研究所教授。1999年より6年間、同研究所の所長を務める。その後、京都大学生存圏研究所特任教授。2010年にりくべつ宇宙地球科学館館長に就任。オーロラ発生の広範囲にわたる研究や宇宙天気予報の基礎確立が評価され、2003年英国天文学士院プライスメダル、2012年にはアジア・大洋州地球科学会(AOGS)からアックスフォードメダルを授賞など。太陽やオーロラ、磁気嵐に関する著書を多数出版。 ──先生はこれまでどのような研究をしてきましたか? 私の研究テーマは、一言で、太陽と地球のユ
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