アメリカの新たな中東戦略は「地元民を訓練してイスラム国と戦わせる」というものだ。これまで同じやり方でアルカイダやイスラム国を育ててしまったにもかかわらず、その新戦略が再び「第3のビン・ラディン」を生み出すのは必至? * * * 1月16日、アメリカ国防総省は、「シリア反対制派の武装勢力を訓練して、イスラム国と戦わせる」という新たな作戦を発表した。 今春から米軍の教官400名らをトルコ、サウジアラビア、カタールの基地に派遣し、そこでシリアの武装勢力を約2ヵ月間トレーニング。その後、シリアに戻して、イスラム国と戦ってもらおうというのだ。 強大化しすぎたテロ組織に、まず空爆でダメージを与える。そして地上戦に移行する際、地元の敵対勢力を使って「地元民」同士で戦わせる。道義的な面はさておき、「軍事作戦」としては理にかなっている…ように見える。 しかしこの作戦は、また新たにテロ組織を育ててしまう可能性

山崎 雅弘 @mas__yamazaki イラクで攻勢強めるISIL、指導者は第2のビンラディンか(ロイター)bit.ly/1iszQwK「ISILのみならず対立組織の構成員までもが、同組織の指導者を、シリアの混乱と米軍撤退後のイラク中央政府の弱体化をうまく利用し、自らの拠点を築き上げた戦略家として称賛」 2014-06-14 14:21:23 山崎 雅弘 @mas__yamazaki ISIS(イラクとシャームのイスラム国)とISIL(イラクとレバントのイスラム国)は同一の組織で、シャームとレバントは共にシリア周辺一帯を指す古くからの呼称。第一次大戦後のフランス統治時代のシリアも「レバント国」と呼ばれていた。スンニ派のイスラム法に則った独立国家の樹立を目指す。 2014-06-14 14:24:29 山崎 雅弘 @mas__yamazaki BBCの@BBCNewsGraphicsには、

「イスラム国」の正体 なぜ、空爆が効かないのか Wedgeセレクション No.37Kindle版で200円と安く、昨日紹介したらアソシエイトで物凄く売れてましたので昨日からみなさんも読み始められたと思います。この巻頭に書かれている東大の池内准教授の本のKindle版も明日配信されるので予約しています。 ※1/28追記 ↓続きも書きましたのでこのエントリー読み終えたらどうぞ 「イスラーム国の衝撃」を易しくかみ砕いてみた ついでにブログも拝見しています。 中東・イスラーム学の風姿花伝 昨日のブログでは、 早期に湯川さんは殺されていた可能性が捨てきれない。どこかこれまでとは違う手順で犯行や脅迫が行われている様子がある。何か無理をして脅迫案件を作り出しているのではないか、という気がする。軍事的あるいは資金的に追い詰められているのだろうか。確たる結論も根拠もないのだが、これまでと同じスタイルの映像


「親の顔が見てみたい」 これは、悪さをする悪童に対して使われる言葉。 「ちっちゃな頃から悪ガキ」だった ありぎりす にとっては、 耳に痛い言葉です。 (^-^; さて、今回は、日本人の人質、湯川遥菜さんを殺害したと思われ、 ジャーナリストの後藤健二さんを人質にとって、私たちを脅迫している 「イスラム国」について、その誕生と生い立ち、 そもそも彼らを生み出し、育てたのは何だったのか? そんなことを考えてみます。 2003年3月、米国のブッシュ政権は、イラクのサダム・フセイン政権が、 9.11テロを実行したアフガニスタンの「アルカイダ」と関係がある、 とか、毒ガスをはじめとする大量破壊兵器の開発や備蓄を行っている とゆう理由で、イラクに戦争をしかけました。 我が国の小泉総理は即座に米国を支持すると表明。 米軍にイギリス、オーストリア、ポーランドなどを加えた 有志連合によって、フセイン政権は打倒

military.comによれば、『ハートロッカー』の監督、キャスリン・ビグロー(Kathryn Bigelow)が、オサマ・ビン・ラディン(Osama bin Laden)殺害を描いた映画『ゼロ・ダーク・サーティ(Zero Dark Thirty)』にニューヨーク映画批評家協会賞、最優秀作品賞が、撮影賞にグレッグ・フレイザー(Greg Fraser)与えられました。 「『ゼロ・ダーク・サーティ』はキャスリン・ビグローの優れた才能を確認します」と協会長のヨシュア・ロスコフ(Joshua Rothkopf)は言いました。「『ゼロ・ダーク・サーティ』は非常に重要な映画です。それは控えめであり、今でも重要な事件のとても重要なドラマ化です。そして、我々はこの作品に打ちのめされました」。 この作品の日本配給は、ギャガに決まったようです。どんな宣伝活動が行われるかは分かりませんが、作品の内容に沿ったも
military.comによれば、米国防総省は年2回の報告書で、アフガニスタン国内での武装勢力の攻撃は再び減ったものの、パキスタンの隠れ家を拠点に活動するタリバンとアルカイダの戦闘員は今後数年間の戦争を成功させるためには最大の障害だと言いました。 しかし、報告書はNATO軍とアフガン軍が行う対武装勢力作戦はタリバンを大幅に低下させ、アフガン兵はさらに大勢になり、よく訓練されていると言いました。 国防高官は火曜日に記者たちに「その国境とその他の地域から放出される暴力すべてを制御することは、信頼できる国際的な国としてのパキスタンの使命です」「我々はそれを推し進めるつもりです」と言いました。 2011年10月〜2012年3月までの武装勢力の攻撃総数は昨年の同時期から16%下落したと国防総省は報告しました。しかし、攻撃は南部戦域では13%、西部戦域では7%増加しました。報告書は米主導の連合軍が20
米ホワイトハウス(White House)で記者会見するバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領(2011年10月6日撮影、資料写真)。(c)AFP/Jewel Samad 【10月8日 AFP】米国がアフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)に対する戦争を始めてから7日で10年となった。 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、「10年前のきょう、9/11のテロリストの攻撃への対応として、わが国はアルカイダ(Al-Qaeda)とアフガニスタンでアルカイダを保護していたタリバンへの戦いに突入した」と語った。 さらにオバマ大統領は「われわれが共有する安全と自由のために、アフガニスタンで究極の犠牲を払った米国の1800人近くの愛国者と、同盟国ならびにアフガニスタンの多くのパートナーたちの記憶をわれわれはたたえる」と述べ、アフガニスタンで命を落とした人たちに哀悼


military.comによれば、中堅の国家安全保障当局者の秘密委員会は、最終的承認を得るためにホワイトハウスに送られる、アメリカ国民を掲載できる「殺害もしくは拘束」リストを確立していました。 委員会の勧告はまず、国家安全保障会議の長(閣僚と情報機関の長官)を経由して大統領に届きます。 無人攻撃機に殺害されたアメリカ生まれのアンワル・アル・アウラキ(Anwar al-Awlaki)はこの方法で殺害が承認されました。ホワイトハウス広報官、トミー・ビーター(Tommy Vietor)はコメントを拒否しました。 委員会の作業に公的な記録はなく、法律は実質的に制定されておらず、その機能は説明されていません。 アル・アウラキの死は過激派の指導者を見つけて殺すアメリカの決定と能力として広く称賛されましたが、政府が適法な手続きなしに、アメリカ市民の裁判官と陪審員、処刑人を務める権利はないと信じる市民的自
military.comによれば、イスラム過激派の精神的指導者、アンワル・アル・アウラキ(Anwar al-Awlaqi)がイエメンで殺害されたことは、アメリカがどれだけテロ容疑者を追い詰めて、暗殺できるかについての議論を再燃させました。 弁護士でコメンテーターのグレン・グリーンウォルド(GlennGreenwald)は、アウラキを何らかの犯罪で告発するための努力とアメリカに対する何らかの攻撃に関与したという「相当な疑い」はなかったと言いました。「彼は、裁判官、陪審員、執行者をかねた大統領に殺すよう命じられただけです」と彼はSalon.comに書きました。「一番驚くのは、市民たちが抗議しないだけでなく、同国民を暗殺するという米政府の新しい権力に立ち上がって喝采を送っていることです」と彼は付け加えました。 昨年、公民権擁護団体が聖職者の父親、CIAが合法的な手続きなしに米国市民を殺害する命
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 07月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/05/25メディア: 雑誌購入: 5人 クリック: 235回この商品を含むブログ (10件) を見る本日発売のクーリエ・ジャポンに、オサマ・ビン・ラディン射殺前後のオバマ大統領の行動について書いてます。 ビン・ラディン急襲についてオバマは副大統領とゲイツ国務長官、それにCIAの一部の人間にしか知らせなかった。実際にパキスタンにヘリで突入したシールズの隊員も直前までターゲットを知らされてなかった。事前にパキスタンに漏れると妨害される、ないしビン・ラディンに知らされる可能性があったからだ。 失敗の許されないこの極秘作戦を指揮しながら、オバマはその緊張を表情の端にも見せず、竜巻の被害を視察し、晩餐会でギャグを飛ばしていた……。

ちょっと前の記事になるが。 冷泉彰彦、「「殺害命令」の責任を背負ったオバマとどう向き合ったら良いのか?」(ニューズウィーク日本版) なんというかもう、突っ込みどころだらけの駄文。かつてアメリカ人が「原住民の殺戮者、奴隷の使用者」だったというのは端的な事実であるわけだが、そのことに起因する「屈折」は理解してやらねばならないらしい*1。まあ「理解」するのはいいとしよう。しかしどう「理解」したら拘束ではなく殺害でなければならなかったかを納得できる気がまるでしないんですが。「屈折」をいうなら近現代においてムスリムが感じてきた「屈折」の方はどうするんだ? というのは別としても。 しかしなにより腹立たしいのは次の一節だ。 日本人の死生観や倫理観からすれば、それは自然なことだと思います。私には勿論理解できるし、ある程度は予想していました。ですが、日本に来てみて、ここまでの反発がある、しかも「これで世界の
日本に来て強く感じるのは、ビンラディン「殺害」の責任を言明したオバマへの冷え切った視線です。核兵器廃絶を叫んだオバマに喝采がされ、似た名前の都市がダジャレのように歓呼を送った日々はまるで嘘であったかのようです。それどころか、オバマ個人への批判というより、アメリカという国への落胆と忌避のような感情すら感じるのです。国際法を無視し、法廷で裁くこともせず「一方的に殺す」国であり、結局オバマも「同じだった」、そんな感覚でしょうか。 日本人の死生観や倫理観からすれば、それは自然なことだと思います。私には勿論理解できるし、ある程度は予想していました。ですが、日本に来てみて、ここまでの反発がある、しかも「これで世界の反米感情が加速する」とか、「ノーベル平和賞は返上すべき」という強い違和感一色であるのにはやはりショックを感じています。 この分では、今後オバマが来日しても「核廃絶のメッセンジャー」として歓迎

ニューヨークタイムズが、オサマ・ビン・ラディンの家族の声明を掲載したので、全文を紹介します。読む上で、アルカイダの声明文と混同しないでください。しかし、この声明は理路整然としているものの、ちょっと変わった感じの英文で非常に読みにくいでした。(リンク先を読むには登録が必要です。無料です) 時事通信が報じた記事では「明らかな国際法違反だ」「武器を持っていなかったのに、なぜ拘束され裁判にかけられなかったのか」「恣意的な殺害は政治的問題の解決にならない」としか紹介しておらず、これでは同時多発テロで6,000人以上を殺した人物についての文章としては、盗っ人猛々しいとしか思えません。しかし、全文を読んで文脈を考えることで、はじめて書いた者の意図がつかめるというものです。事実、声明文は国際社会への具体的な要求が書かれていて、単なる感想を述べたものではありません。 家長オサマ・ビン・ラディンの家族からの声
The New York Times, May 3, 2011, "Bin Laden Raid Revives Debate on Value of Torture" パネッタCIA長官がテレビでのインタビューにおいて、ビン・ラーディンの所在を突き止める過程で「水責め waterboarding」を用いていたことを明らかにしたことで、ブッシュ政権の関係者がドヤ顔をしているとのこと。 しかしある意味では、「水責め」が用いられていたこと以上に、CIA長官があっさりその事実を認めたことの方が重大かもしれない。そのことによってオバマ政権の得点に大きなケチがつくことは(少なくともアメリカ国内においては)ない、と認識しているのであろうから。 「水責め」が「拷問」ではなく "enhanced interrogationtechniques" なら、冤罪で有罪とされたことになる戦犯が日本だけでも何人も
アムネスティ・インターナショナルは5月4日、米国およびパキスタン当局に対し、ウサマ・ビンラディン氏を殺害するに至ったアボタバードにおける軍事行動の詳細を明らかにするよう呼びかけた。 アムネスティはとくに、ビンラディン氏と一緒にいた人物の現在の状況と居場所、および同氏が殺害された際の状況の詳細を明らかにすることを求めている。 「軍事行動が行われた際、何人が邸宅にいたのか。彼らに何が起こったのか。そして生存者たちは現在、どこにどのような状態でいるのか。私たちは、これらの情報を米国およびパキスタン当局に要求しています」と、アムネスティ上級部長のクラウディオ・コルドーネは述べた。 パキスタンの諜報部員によると、米国軍が襲撃をおこなった際、18人が邸宅内にいた。 米国政府の職員によると、5人が殺害され、ビンラディン氏の妻を含む2人が負傷した。また、軍事行動が終わった際、負傷した女性たちは少なくとも6
6日付の米大衆紙ニューヨーク・ポストは、ニューヨークの米同時多発テロ跡地で5日行われた献花式で、犠牲者遺児の10歳の少年がオバマ大統領に、国際テロ組織アルカイダ指導者ウサマ・ビンラディン容疑者の殺害について「もうちょっとひどくないやり方はなかったの」と“苦言”を呈したと報じた。 殺害が適切だったかどうか内外で疑問の声が上がる中、オバマ氏は子どもからも厳しい声を突き付けられた。 少年は、生後10カ月だった01年9月11日に発生した同時テロで消防隊員だった父を亡くしたクリストファー・カニザーロ君。献花を終えたオバマ氏にビンラディン容疑者が死亡したことを「どう思う」と聞かれ、率直な感想を語ったという。(ニューヨーク共同)
military.comによれば、バラク・オバマ大統領はオサマ・ビン・ラディンの写真を公開しないことに決めました。 CBSの「60 Minutes」で、オバマ大統領はスティーブ・クロフト(Steve Kroft)に、彼が写真を見て、彼らがビン・ラディンを獲得したことを納得したと言いました。「それは彼でした」と彼はクロフトに言いました。「頭部を撃たれた人物の写真が、暴力を駆り立てたり、プロパガンダのツールとして使われないことを確実にするのが重要です」。 alarabiya.netが、現場の生存者による証言を報じています。これは米当局の発表と大きく異なります。気になる部分を紹介します。 パキスタン防衛高官は、オサマ・ビン・ラディンの娘は、彼女の父親が作戦の最初の数分間で米特殊部隊に生け捕りになり、射殺されたと認めました。 パキスタン治安当局は、米軍がアフガニスタンへ飛んだあとで、女性2人、2〜
“殺害 山本長官機撃墜と同じ” 5月5日 11時10分 ビンラディン容疑者の殺害について、アメリカのホルダー司法長官は、旧日本軍による真珠湾攻撃を指揮した山本五十六連合艦隊司令長官の軍用機を撃墜した作戦と同じだとして、その正当性を強調しました。アメリカ国内では、パキスタンに潜伏していたビンラディン容疑者が武器を所持していなかったにもかかわらず、アメリカ軍の特殊部隊に殺害されたことについて、その正当性を問う声が出ています。これについて、ホルダー司法長官は、4日、議会上院の司法委員会で証言し、国際テロ組織アルカイダのリーダーであるビンラディン容疑者の殺害は、アメリカを自衛するための行為だとしたうえで、「敵の司令官を標的にすることは合法だ。第2次世界大戦中に行った山本五十六の殺害もそうだ」と述べました。ホルダー長官は、このように、真珠湾攻撃を指揮した山本五十六連合艦隊司令長官が乗った軍用機をア
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く