プログラミング言語Javaの新バージョンである「Java SE 7」がリリースされた。実に、5年ぶりのバージョンアップだ。ところが、いまいち注目されていないように筆者は感じる。取材のたびにJavaの新バージョンの話を振ってみるのだが、芳しい反応が得られない。なぜだろうか。 思えば、2004年に登場した「J2SE 5.0」(Java 2 Platform Standard Edition 5.0)のときはもっと注目されていた。この5.0では、初めて型の限定をJavaのプログラム中で明示する「ジェネリクス」が導入されたほか、言語仕様の大幅な変更がなされた。そのためJavaを使うソフトウエア開発者に大きな影響を与えた。1.4と5.0は別の言語とさえいわれていたぐらいだ。Java SE 7がJ2SE 5.0ほど注目されていないのは、新バージョンの目玉機能が2013年リリース予定のJavaの次バー

JavaProgramming Language 既報のとおり、Javaの最新版となる「Java SE 7」が7月28日(米国時間)に公開された。4年半ぶりに実施された待望のメジャーアップグレードバージョンであり、さまざまな新機能が追加されている。しかし、早急なアップグレードには注意が必要かもしれない。特に「Apache Lucene Core」および「Apache Solr」を使っているユーザは、しばらくアップデートを見送らざるをえない状況と言える。 7月28日(米国時間)付けで発表された「WARNING: Index corruption and crashes in Apache Lucene Core / Apache Solr withJava 7」の説明によれば、Java SE 7はホットスポットコンパイラにバグがあり、ループ処理を誤ってコンパイルすることがあるという。通常
JavaProgramming LanguageOracleは、公開まであと2ヶ月を切ったJava SE 7の参照実装を、OpenJDKをベースとした成果物にすると発表した。参照実装はGPLのもとで公開されると説明がある。 これまでJavaの参照実装としてはバイナリコードライセンスのもとで提供されるSun JDKが利用されてきた。Oracleはオープンソースの実装者が参照実装のソースコードを参考にしたり評価することができないとして、この方式を変更。参照実装をOpenJDKベースのものへ変更することを決断した。 変更の概要は次のとおり。 参照実装はOpenJDKのコードベースのもののみを提供する。 参照実装は商用利用者にはバイナリコードライセンスのもとで提供し、オープンソースの実装者にはGPLv2(クラスパス例外付き)のもとで提供する。 商用ライセンスに対する互換試験キットの提供は継続。
Apache Software Foundation、JCPを脱退――「Java SE 7」仕様承認を受け 「権利が認められなければJCPを脱退する」と宣言していたASFが、Oracleが提案した「Java SE 7」を執行委員会が圧倒的多数で承認したことを受け、宣言通り脱退した。 米Apache Software Foundation(ASF)は12月9日(現地時間)、Java管理団体Java Community Process(JCP)から脱退すると発表した。 ASFは11月11日に、ASFの権利が認められなければ脱退すると警告していたが、「Java SE 7」仕様に反対票を投じるよう執行委員会(EC)のメンバーに呼び掛けていたにもかかわらず、同仕様が12対3で可決されたことを受け、JCPのパトリック・クラン議長宛てに執行委員を同日辞任するというメールを送った。 反対票を投じたのは、A

米Oracleが米Googleを訴えている裁判には注目する必要がある。Oracle側は「AndroidはJavaプラットフォームの知的所有権を侵害している」と主張している。Google側はこれを全面的に否定し、「この訴訟はオープンソースへの攻撃だ」と非難する。両社は全面対決の構えだ。 もともと携帯電話業界では大手企業同士の訴訟は頻繁に起きている。Androidに関係する裁判だけを見ても、Apple対HTC(関連記事)、Apple対Motorola(関連記事)の裁判が進行中だ。 そうした中でなぜOracleとGoogle裁判に注目するかといえば、第1に「Android開発の事実上の本丸」であるGoogleが直接の標的となる大型訴訟であるからだ。第2に、訴訟の経緯によってはGoogle 1社にとどまらず、他のAndroidスマートフォンを開発製造するメーカーにも影響がおよぶ可能性があるからだ。

Android上のアプリケーションはJava言語で開発できるが、PCやサーバー向けのJava仮想マシンとは異なる「Dalvik仮想マシン」上で動作する。Dalvik仮想マシンは、モバイル向けに特化されているのが特徴である。Androidアプリケーションの開発では、Javaの開発現場で培ってきた資産やノウハウを生かすことができる。だが、基本的にPC上で動作させるJavaアプリケーションと同様に考えてしまうと、思わぬ落とし穴に陥ることになる。 そこで、主にメモリー管理の面からJava仮想マシンとDalvik仮想マシンの違いを見ていくことにする。 両者とも、メモリー管理はガベージコレクタ(GC)が担当する。ヒープ領域に空きがない場合、不必要なオブジェクトを回収して空き領域を作るのがGCの役割である。Java仮想マシンでは「世代別GC」という方式を採用しているが、Dalvik仮想マシンは「マーク
![[Android編]短命なオブジェクトを作ってはいけない](/image.pl?url=https%3a%2f%2fcdn-ak-scissors.b.st-hatena.com%2fimage%2fsquare%2fbed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943%2fheight%3d288%3bversion%3d1%3bwidth%3d512%2fhttps%253A%252F%252Fxtech.nikkei.com%252Fimages%252Fn%252Fxtech%252F2020%252Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%253F20220512&f=jpg&w=240)
今回から、JavaFXについて紹介していくことにします。 今まで、本連載ではJavaFXにつれて触れることが多くあったのですが、まとめて系統的に紹介することはありませんでした。新しいことを始めるにはちょうどいい季節でもあるので、はりきって紹介していきましょう。JavaFXは2008年12月にリリースされたGUIを構築するためのプラットフォームです。一般的にはRIA用とされることが多いのですが、RIAという枠にとらわれることなく様々なGUIを構築することが可能です。JavaFXはプラットフォーム名であり、そこで動作させるアプリケーションはJavaFX Scriptというスクリプト言語を用いて記述します。JavaFXはJava VM上で動作します。また、JavaFXはターゲットとなる機器により複数のバリエーションがあります。PCで動作するJavaFX DesktopはJava SEで動

今回は,仕事でよく使うPDFファイルの操作方法を学びます。Javaを利用して,家計簿をPDFファイルとして作成してみます。ついでにPDFファイルの読み込み方法も覚えることにしましょう。PDFファイルの扱い方を習得すれば,仕事の大きな手助けになるはずです。 皆さんこんにちは,kikainekoです。この連載では,日々の定型的な業務をJavaで自動化してラクする方法を紹介しています。今回は,皆さんが仕事やプライベートでよく使っているPDFファイルをJavaから操作してみましょう! 便利なことに,JavaでPDFファイルを操作するためのオープンソースのツールが,いくつか提供されています。今回は,その中でも日本語の情報が比較的充実している「iText」というライブラリを使うことにします。iTextを使うと,JavaからPDFファイルを生成することができます(インストール方法は,以下のカコミ記事を参

C言語ならわかるのに,なぜかJavaは理解できない---。プログラミング言語を学び始めた10年ほど前,記者はこのように思っていた。 その後,Javaに対する苦手意識を何とか解消しようと,様々な参考書を手にとって読んでみたりした。しかしながら,生来のなまけ性のためか,参考書を購入して手元に置いておくだけでJavaをマスターした気になってしまう。「Javaプログラミングなら任せておけ!」というレベルまでには,なかなか至らなかった。Javaプログラムの開発には統合開発環境(IDE)のEclipseが広く使われていることも,Javaプログラミングを習得できない言い訳になっていた。Eclipseを使いこなせれば,確かに開発効率を大いに高められそうだとは思っていた。しかし,Eclipseになじみの薄かった記者にとって,使いこなすまでの道のりが遠く感じられたのである。 あえてEclipseを使わない

Java 6のJavaDBでデータベースJava 6には、標準で「JavaDB」というデータベースフレームワークが用意されています。これを使ってみましょう。JavaDB = Derby? 2006年末に登場した「Java 6」、既に皆さんもお使いでしょうか。Java 5のときのような衝撃的なデビューと異なり、Java 6は比較的静かに登場した感があります。内容も、Java 5ほど強烈なものではないため、「慌てて飛びつく必要はない」と考えている人も多いことでしょう。 もちろん、Java 6にもさまざまな改良点はあるのですが、中でもガイドが注目しているのは「JavaDB」です。これは、Java 6から新たに追加されたSQLデータベース機能です。JDBCのような「データベースにアクセスする機能」ではなく、「データベースそのものの機能」なのです。要するに、Javaの中にSQLデータベース
![Java 6のJava DBでデータベース [Javaプログラミング] All About](/image.pl?url=https%3a%2f%2fcdn-ak-scissors.b.st-hatena.com%2fimage%2fsquare%2f8f530daf3cb408d6b6a0ba6f38ed7ccece36cffc%2fheight%3d288%3bversion%3d1%3bwidth%3d512%2fhttps%253A%252F%252Fimg.aacdn.jp%252Faa%252Fcommon%252Fogp300_300.png&f=jpg&w=240)
Javalobby - The heart of theJava developer community AnthonyGoubard氏がJavalobbyにおいてTheTop 10 Unused Features inJavaというタイトルのもと、Javaで使われていない機能を紹介している。Javaの歴史を感じられるおもしろい記事だ。紹介されている使われていない機能を簡単にまとめると次のとおり。 アサーション。Javaに欠けている機能としてアサーションが導入されたが、実際のところ使われていないJava 6API -Appleが32ビットプラットフォームに対するJava 6サポートしなくなったため、Java 5レベルのAPIを使いつづける必要がでている MIDIライブラリ。CORBAとともに削除してほしい、モジュラーJREの登場後はぜひとも読み込まれてほしくないAPIナンバー
IT主要15社のサービス売上高、成長率が鈍化 2024年度は8.9%増で2桁成長ならず 2025.07.22

NTTデータとNTTデータビジネスブレインズ,うぃるは2008年10月16日,Eclipse Japan Working Group,NTTデータイントラマートと協力して作成したEclipse 3.4の日本語化言語パックを無償公開した。 Exlipseは,Eclipse Foundationが開発し公開しているオープンソースの統合開発環境。Eclipse 3.2までは日本語化言語パックがEclipse Foundationから提供されていたが,Eclipse 3.3からはEclipse Foundationからの「日本語化言語パックの提供が停止された。 うぃるはEclipseを日本語化するプラグインPleiadesをオープンソース・ソフトウエアとして公開している。NTTデータビジネスブレインズは,Pleiadesを利用して日本語化言語パックを生成するblancoNLpackGenerato

Eclipseの日本語対応を速やかに実現する Eclipse Ganymede (3.4.1) 日本語化言語パック (サードパーティ版)概要 Eclipse Ganymede (3.4.1) 日本語化言語パック(サードパーティ版)は、最新のEclipseに導入することによって日本語環境を実現するソフトウェアです。 日本語化言語パックを適用した後の Eclipse Classic (SDK) 3.4 スクリーンショットBuild: R200809260600These downloads are provided under the Eclipse Foundation Software User Agreement. Ganymede Language PacksLanguage PackLogEclipse IDE forJava DevelopersNLpackja-ec
先週、「Javaの生みの親」といわれるジェームズ・ゴスリング氏が来日し、Javaの最新状況について講演した。その内容とともに、エンタープライズ向けJavaについて考察したい。 “Learn Once, Work Anywhere”でもあるJava 「Javaが出現する以前は、ネットワークを前提としたプログラミング言語という発想は過激と受け止められていたが、今では当たり前になった。これからまだまだ、やらなければならないことがたくさんある」 先週2日から3日間、サン・マイクロシステムズが開催した「SunTech Days 2008 in Tokyo」の初日、基調講演を行った米Sun Microsystemsバイスプレジデント兼サンフェローのジェームズ・ゴスリング氏は、開口一番こう語った。 同氏はまた、「Javaが登場して13年。対応デバイスは50億以上を数え、プロのJava開発者も世界中で1

サンフランシスコで開催されたJavaOne 2008が終わってから半年、この間、Sun Microsystemsから聞こえてくるニュースは、正直、さびしいものが多かった。「Don't be shy!」の名セリフでJavaOneを盛り上げてきたJohn Gage氏が同社を去り、そしてJavaをはじめとする同社のソフトウェアビジネスを統括していたRichGreen氏までもが同社を後にした。金融機関に多くの大口顧客をもつSunは、世界的金融不況の影響をもろに受け、全世界規模での人員削減を発表している。決算の数字も正直、痛々しい。 そんな厳しい状況にある中、12月2日 - 3日、東京・六本木ミッドタウンにて開催されたユーザカンファレンス「SunTech Days 2008 in Tokyo」(主催: サン・マイクロシステムズ)では、"Javaの父"としてその名をはせるJamesGosling
Sun Microsystems, Principle Engineer Mark Reinhold氏 Sun MicrosystemsがJDKのソースコードをGPLの下でオープンにすると発表したのは2006年11月のことである。それから約半年後の2007年5月、すなわち昨年のJavaOne Conferenceにおいて、オープンソース版のJDKである「OpenJDK」が正式にリリースされた。あれから1年、OpenJDKプロジェクトは現在どのような状況になっているのか。米国サンフランシスコにおいて6日(現地時間)より開催中の2008JavaOne Conferenceにおいて、SunのPrinciple EngineerとしてOpenJDKプロジェクトの暫定ガバナンスボードを務めるMark Reinhold氏が最新の動向を紹介した。 100%フリーなJDKを実現 まず最も重要な点は、現在
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