あなたが普段見ないフリ、気づかないフリをしていても、世の中には表の世界と裏の世界がある。テレビやインターネットで見聞きしたあのニュースが、実は裏では●●とつながっていた…、ということもいくらでもあり得るのだ。 「知りたくなかった」「知ってしまって怖い」という250の恐ろしい雑学をぎゅっと集約した1冊が、『禁断の雑学 誰もが口を閉ざす衝撃の雑学250』(黒い雑学研究会:編/彩図社)だ。そこから、今晩眠る前にふさわしい「闇の知識」の1篇をご紹介しよう。 ■ランニングマシンは、イギリスでは刑罰器具だった(本書257頁) スポーツジムに定期的に通っている人も多いだろう。そこで必ず目にするフィットネス用品の定番であるランニングマシンは、実はもともと19世紀のイギリスで刑罰器具として使われていたという。 ランニングマシンは実は和製英語で、英語では“踏み車”を意味する「トレッドミル(treadmill)

『あのひとは蜘蛛を潰せない』(彩瀬まる/新潮社) 『あのひとは蜘蛛を潰せない』(彩瀬まる/新潮社)は、この世の中でもがきながら生きる「繊細な人たち」をあぶり出し、彼らの優しさや弱さをすべて優しく掬い上げるような恋愛小説だ。 主人公の梨枝は、国道沿いのドラッグストアの店長。28歳、母とふたりで実家暮らし、そして性体験は一度もない。「自分はみっともない」といつも自分に言い聞かせ続けている。細かな部分に魅力的なものを持っているのにもかかわらず、全体的には何だかパッとしない女性といった印象だ。 そんな彼女が、アルバイトとして働く大学生「三葉くん」に言い寄られ、二人は付き合うようになる。そこから物語は大きく動き出す。最初の大きな変化は、彼女が実家を出てひとり暮らしを始めることだ。 彼女が自分のことを卑下する大きな理由として、「過保護な母親」という存在が見えてくる。そんな母親を疎ましく思いながらも、一

『よろず占い処 陰陽屋秋の狐まつり』(天野頌子/ポプラ社) 長年愛されている人気作「よろず占い処 陰陽屋」シリーズ最新刊が発売された。『よろず占い処 陰陽屋秋の狐まつり』(天野頌子/ポプラ社)は、シリーズ11巻目となる。本作は東京都北区王子の商店街にある「陰陽屋」を舞台にした、イケメン毒舌陰陽師・安倍祥明(あべ・しょうめい)と、アルバイトの抜けてる化け狐の高校生・瞬太、その他様々な味のあるキャラクターたちが繰り広げる、ドタバタほっこりコメディ小説だ。(既刊のレビューはこちらへ)。 前巻では、紆余曲折を経て、捨て子だった瞬太の実の母親が発覚。そして、人間と化け狐の「時間の経ち方」が異なるため、これ以上人間と一緒に生きることは難しいということに、瞬太は驚き、悩むように。 そして本作。いよいよみどりさんや吾郎さん(育ての両親)や、頼もしい同級生たちとの別れが訪れ……。 ……と思っていたのだが、

2018年12月12日(水)発売の『月刊少年ガンガン』1月号で、ヨシノサツキの『ばらかもん』が最終回を迎える。同号には早速新連載の1話も掲載されるとあって、「終わるのは悲しいけど新作も楽しみ!」と話題になっている。 『ばらかもん』は、日本西端の小さな島を舞台とした物語。問題を起こした若きイケメン書道家・半田清舟は、罰として都会から遠く離れた島で一人暮らしを始める。島で出会ったのは、人一倍元気な小学生・なるや泣き虫のひな、ガキ大将のケン太といった愉快な子どもたち。清舟は田舎の自由な空気に惑わされながら、自分らしい書道を探していく。 「ガンガンONLINE」の公式サイトでは、完結を記念した様々な企画が実施される。ひとつめの企画は、読者アンケートで作る『ばらかもん』カレンダー。読者へのアンケートでお気に入りのシーンを募集し、選ばれたシーンが毎月使えるマンスリーカレンダーに。カレンダーは応募者全員

「オリンピックが決まった2013年からの4年間、我々の未来は2020年で止まってしまった」(@ochyai 2017年4月5日) この“止まってしまった”という感覚は、多くの人が理解できるのではないだろうか。筆者も家族や友人と「日本のこれから」という話題になったとき、「とりあえずオリンピックまでは景気は良いよね?」で終わってしまい、その先の具体的な未来が描けない。なんとなく「このままじゃヤバい」という意識はあっても、せいぜい「こういう仕事がなくなる」「年金はたぶんもらえない」という程度のことしか言えない…。本書『ニッポン2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法』(落合陽一・猪瀬直樹/KADOKAWA)の著者のひとり・落合陽一氏は、人々が自分の日常を構成する社会に対して、その仕組みや歴史を積極的に学ぼうとしなくなった、と語る。これは、自分のことで頭がいっぱいな筆者には耳の痛い

2018年11月21日(水)に発売された『週刊少年サンデー』52号に、『名探偵コナン』のグッズ応募者全員サービスが登場。ファンからは「これは是が非でも手に入れたい!」「全種類コンプリートしなければ」と期待の声が続出した。 今回のグッズは、キャラクター名とアイコンが刺繍されたシンプルなスウェットパンツ。デザインがワンポイントで、どんな洋服にも合わせやすい仕上がりになっている。またAセットとBセットの2種類から選べ、1セットには2着のスウェットがペアで同梱。大きさもフリーサイズとMサイズの2タイプから、自分の体形にあったサイズが購入可能だ。 Aセットはグレーの生地に青い刺繍が入った新一バージョンと、黒地にビビットピンクカラーの刺繍が施されている赤井バージョンの2パターン。コナンではなく“新一”のグッズに、読者からは「新一グッズってなんか久しぶりな気がする!」「新一ならなおさら欲しくなってきた…

2018年11月21日(水)発売の『週刊少年マガジン』51号では、巻頭カラーに『炎炎ノ消防隊』が登場。アニメ化決定を記念した応援イラストも掲載され、「どのイラストも超カッコイイ!」と歓喜の声が続出している。 大久保篤が手掛ける同作は、“焔ビト”と呼ばれる人体発火現象に立ち向かう少年・シンラの物語。“焔ビト”は元々何の変哲もない人間なのだが、突然発火し炎をまとう怪人に変身してしまう。シンラの所属する特殊消防隊は、そんな焔ビトを鎮めるための存在。シンラは特殊能力である炎のキックを生かし、焔ビトを生み出す“伝導者”たちに立ち向かっていく―。 同号ではアニメ化記念企画として、人気作家による同作のカラーイラストを公開。『涼風』『風夏』の瀬尾公治、『FAIRY TAIL』の真島ヒロ、『夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~』のヤスダスズヒト、『Im~イム~』の森下真、『山田くんと7人の魔女』の吉河美希、そし

『健康になりたければ家の掃除を変えなさい』(松本忠男/扶桑社) 日中の気温もだんだん下がってきた今日この頃。皆さん、体調はお変わりありませんか?風邪をひいている人が増えてきたり、これからの季節だとインフルエンザやノロウイルスといったウイルス性の病気も心配です。実はこういった病気が「間違った掃除」の仕方で、かかりやすくなってしまっていることをご存じでしょうか? 『健康になりたければ家の掃除を変えなさい』(松本忠男/扶桑社)では、各部屋に住みつきやすい病原菌などを紹介しつつ、それらを防ぎ健康になれる“時短・手間なし”掃除方法を詳しく紹介。特に体調管理が難しいこれからの季節にぴったりの1冊です。 特に感染リスクが高いキッチンでの“はら痛病原体”を撃退する掃除法を実践してみました。 キッチン、特にコンロの周りは料理をすることでいたるところに油が飛び散っています。そして、その油の上にホコリが幾層も重

『あなたは5秒で熟睡できる!』(松原英多/ロングセラーズ) 毎日仕事から疲れて帰ってきて、ゆっくりと眠っているつもりが、起きたら体がとてもだるいと感じてしまう。そんな経験をした人は少なくはないだろう。その場合、自分の眠り方が実は間違っている可能性があるのだ。そこで、『あなたは5秒で熟睡できる!』(松原英多/ロングセラーズ)を手にとってもらいたい。不規則な生活を送っているからこそおすすめしたい眠り方など、さまざまな睡眠にまつわる方法を教えてくれる。 なんとか眠れたと思っても、その朝がとてもつらいと感じているのなら、それは眠り方が間違っていると、著者は語っている。睡眠や人間の行動は前後の動きと深いつながりを持っている。だからこそ、夜に眠れないと感じているのなら、昼の行動に少し注意を向けてみることをおすすめしたい。今まで気にしていなかったことが、実は不眠の原因になっている可能性もあるのだから。ま

『ビビらない技法 やさしいあなたが打たれ強くなる心理術』(内藤誼人/だいわ文庫) プレゼンテーションで緊張してしまい、思うように話せない……。異性を前にするとおどおどしてうまくいかない……。なにかとビビって、生きづらい日々を送っている人はいないだろうか? かく言うわたしも、取材相手に少しでも威圧的な態度を取られると途端にビビってしまい、しどろもどろになってしまう。そんな気弱な自分を克服するために、『ビビらない技法 やさしいあなたが打たれ強くなる心理術』(内藤誼人/だいわ文庫)を読んだ。 心理学者の著者いわく、人間はだれでも気が弱い。図太い神経を持っている人は、本当に神経が図太いのかというと、決してそんなことはない。そう見えるだけの話だというのだ。坂本龍馬も臆病者で、寝小便ばかりしていた。気が強そうに見える人は、上手に本当の自分を見せないように偽装しているだけで、本当はみんな気が弱い。本書で

一度も着ていない服、部屋の片隅でほこりをかぶっている健康器具、機能を使いこなせていない高性能家電…。そういった、「なんであんなもの買ってしまったんだろう?」という経験を一度や二度したことのある人は多いだろう。 人が商品やサービスを買うことを消費行動といい、そのほとんどは、あなたの意思だけでなく、外部からの影響によって決まってくる。だからこそ、企業は人々の消費行動を調査し、また消費を喚起する「マーケティング」に力を入れているのだ。 『いまさら聞けない マーケティングの基本のはなし』(松井 剛/河出書房新社)は、そんなマーケティングの背景にあるさまざまな理論や概念を教えてくれる1冊だ。「理論」などと聞くと難しい内容のように思うかもしれないが、そんなことはない。本書の内容は、大学で「消費者行動論」を教えている著者が授業の合間に話した数々の小話がもとになっているので、非常に読みやすく、しかもわかり

プロ野球選手をはじめ、競技、プロアマを問わず多くのアスリートのメンタルコーチを務める鈴木颯人氏。2冊目の著作となる『モチベーションを劇的に引き出す究極のメンタルコーチ術』(KADOKAWA)では、部下指導に悩むリーダーのために、部下のモチベーションを引き出すノウハウを紹介しているが、その中には、自分のモチベーションコントロールに苦労する人に役立つヒントも多い。 ■スランプに陥ったら、最近サボっている習慣がないか見直してみる 努力し、一度ならず結果を出したとしても、人は急に伸び悩んだり、調子を崩したりすることがある。それはプロのスポーツ選手であっても同じだ。どんなにスゴい選手でも、常に順風満帆なわけでは当然ない。では、頑張っているはずなのに不調に陥ってしまったとき、鈴木氏はどんなアドバイスをしているのか。 不調に陥ると、多くの場合、「急にうまくいかなくなった」と本人は思いがちだが、鈴木氏が話


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