「死にたくなったら、伊藤を観に来い!」 試合後、伊藤麻希のそんな絶叫に、客席から「伊藤ちゃーん!」と声が飛ぶ。プロレスデビューして、まだ2年。自他ともに認める「弱い」レスラー。だが、ひとたび姿を現せば、最後まで観客の心と視線をつかんで離さない。アイドルグループ・LinQのメンバーとしてはほぼゼロだったファン。しかし、プロレスの舞台に立った瞬間、観客は彼女を支持した――。「泥臭い」ファイトと圧倒的なマイクパフォーマンスで自分の「居場所」を確立した伊藤麻希の信念とは?アイドルは「かわいさ」、プロレスラーは「気持ちの強さ」 ――アイドルとプロレスラーは似ている部分がある、と言われることがあります。アイドルグループLinQ出身の伊藤さんは、どう思われますか? 伊藤 私はあまりそう思ったことがなくて。舞台に立って、お客さんに観てもらう、というところくらいかなと思います。アイドルは、なんだかんだ言っ

編集T 昨年8月号の「ありがとう、プロレス」特集に引き続き、第2弾として「その生き様を知ると、プロレスはもっとおもしろくなる」と題して特集を組みました。 プロレス人気がさらなる盛り上がりを見せているいま、今年は何をテーマに据えてを特集するか――それを考えたときに思い浮かんだのが、昨年インタビューさせていただいた棚橋弘至選手の言葉です。 「プロレスラーはプロレスを通して、生き様を見せているんですよね」 リング上でのレスラーたちの闘いは、もちろんその瞬間からでも惹きつけられる熱気にあふれていますが、これまでの彼らの軌跡を知ることでさらに深く楽しく観戦できる――それはこれまでの取材の中でも感じたことでした。 今回、特集のメイン企画として、ケニー・オメガ、鈴木みのる、髙橋ヒロム、葛西純、鈴木秀樹、アジャ・コング、伊藤麻希――さまざまなキャリアのプロレスラーの方々にインタビューをさせていただき、いま

●特集1 『おるちゅばんエビちゅ』『おいピータン!!』『やっちまったよ一戸建て!!』……。 等身大な私たちの悩みを笑いとばしてくれる稀有なマンガ家 デビュー30周年! 伊藤理佐大特集 ◎伊藤理佐ロングインタビュー&描き下ろしマンガ ◎お祝いイラスト:安野モヨコ、西原理恵子、二ノ宮知子、弘兼憲史 ◎おいおいピータン!! 夏にぴったり簡単レシピ! ◎伊藤理佐全作品紹介 フィクション編&エッセイマンガ編 ◎担当編集座談会&あの家におじゃましてきました!! ◎[対談] 吉田戦車×伊藤理佐 ●特集2 その生き様を知ると、 プロレスはもっとおもしろくなる ◎いま、プロレス界のこの物語に注目せよ [インタビュー]三田佐代子 ◎プロレスラーインタビュー ケニー・オメガ、鈴木みのる、髙橋ヒロム、葛西 純、鈴木秀樹、アジャ・コング、伊藤麻希 ◎私を魅了したプロレスラーたち 神尾葉子、上坂すみれ、瀬々敬久、小田

女子高生やOLたちがプロレス技をかけあう『プ女子百景』や『プ女子百景 風林火山』で人気のイラストレーター・広く。が、数々のプロレスの名著を生み出してきた柳澤健の『2011年の棚橋弘至と中邑真輔』を読んだら――なんと、「新日本プロレス」を一般企業に譬えて、マンガで書評。その激アツな内容とは? あまりにもカリスマな創業者が一線を退いたあと、後継者問題やお家騒動で有名企業がガタガタになるというのはよく聞く話です。 『2011年の棚橋弘至と中邑真輔』(柳澤 健/文藝春秋)の中で描かれている2000年代の新日本プロレスも、カリスマすぎる創業者・アントニオ猪木さんの言動に振り回され揺れに揺れます。現役引退後も試合内容に口出しし介入し続ける創業者。2人の主人公、棚橋弘至選手と中邑真輔選手が奮闘する背後には常にアントニオ猪木という強大な影がつきまとっています。 2000年代初頭にプロレスを見始めた自分は当

■内藤哲也(新日本プロレス)インタビュー プロレス界でいま注目される男・内藤哲也が語る「1.4東京ドーム」への思い。夢の実現が目前となったいま、彼の心の中にあるのはいったいなんなのか。 【前編はこちら】https://ddnavi.com/interview/419348/a/ これがトップ選手なんだなと、 棚橋選手と肌を合わせた時に初めて感じました ――前編ではプロレスにとって「感情移入をさせることが大事だ」という話をしていただきましたが、今年だけでも3回対戦している棚橋弘至選手との試合は、特に多くの観客が感情移入をして観ていたと思います。かつては憧れの選手だったが棚橋選手を、今どんなふうに思っていらっしゃいますか。 内藤 うーん……棚橋選手に憧れて新日本プロレスに入ってきて、棚橋選手の背中をずっと追いかけてここまで来ましたから……。でももう完全に追い抜いてしまった。背中が見えなくなって

■内藤哲也(新日本プロレス)インタビュー G1クライマックス(新日本プロレスの夏のシングルリーグ戦)で優勝、読者による人気投票『Numberプロレス総選挙』でも堂々の1位。ダ・ヴィンチ本誌の「BOOK OF THE YEAR 2017」でも「今年の顔」に選ばれ、ジャンルの壁を超え、まさに人気実力ともに最強であることを知らしめた内藤哲也選手。そんな彼は来たる「1.4東京ドーム」について、今どんな境地にあるのか。 2017年が特別だったという感じではない ここ2年くらいにしてきたことの結果が出た ――2017年、最もプロレス界を沸かせたのは間違いなく内藤選手だったと思います。ご自身でこの1年を振り返ってどんなふうに思われますか? 内藤 僕としては2017年が特別だったという感じではないんですよ。2016年に東京スポーツの「プロレス大賞MVP」ももらったりしていましたし。2017年は、僕らのユニ

シリアで生まれ、アメリカ人の父と日本人の母のもとに養子として引き取られた、ワイルド曽田アイは、幼いころから常に自分が「愛されること」について葛藤の中にいた――。西加奈子さんが「どうしても描きたかった」と強い思いを持って書いた小説『i』。 かねてから「プロレスに勇気をもらっている」と語ってきた西さんがリスペクトする、新日本プロレスの棚橋弘至選手にインタビュー。『i』について、そして“愛”について、たっぷりと語ってもらった。 ■アイと同じように「何で俺なんだろう?」という気持ちを抱えていた ――棚橋選手からは、すでに一度『i』にコメントを寄せていただいています。棚橋選手の決め台詞「愛してま~す!」にかけた“「i」してま~す!”というコメントが秀逸でした。 棚橋:最初にいくつかコメントを送った後に思いついて、「これは行ける!」と。うまいことを言いたい気質なので、思いついた時は嬉しかったです(笑)

毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、4月9日にビッグマッチを控える、新日本プロレスの超人気レスラー、オカダ・カズチカ選手。小説のおもしろさに目覚めさせてくれたという『陸王』の中に発見した、自身の愛用品とは……? 4月9日に、新日本プロレスのビッグマッチ「SAKURA GENESIS 2017」を控え、トレーニングにも熱が入るオカダ選手。実は、練習中に愛用している靴が、『陸王』に登場しているのだという。地下足袋感覚のランニングシューズ「陸王」開発のきっかけになった、イタリア・ビブラム社の五本指シューズ「ファイブフィンガーズ」だ。 「読んでいて、『あ、これ自分がランニングの時に履いているヤツだ!』と。おかげで、より物語に入り込めました。シューズって機能も大事ですが、見た目の格好よさも大事なんで

「おおおお……!」 倉庫を改造したビルの一室。エレベーターを降りると、ドドーンとプロレスのリングが! 新米プ女子の筆者はもちろん、非プ女子のダ・ヴィンチニュース編集Nさんも、思わずテンションが上がり、声をあげてしまいます! DDTと「トムとジェリー」のコラボTシャツ(かわいい……)に着替えた早蕨さんからは「今日のために加圧トレーニングしてきました!……1回ですが!」と頼もしいお言葉が。 DDTが「プロレスのリングの上で運動をしてみたいという女性に向けて」、プロレス教室を開校したのは2015年のこと。 先生は、DDT所属レスラーのチェリー選手(美女!)と大石真翔選手(イケメン!)。現役選手、直々に教われるなんて……!という筆者の興奮と緊張をよそに、生徒さんたち(この日は全部で7名)は慣れた様子でマットの上でストレッチを開始。 初参加の早蕨さんには、チェリー選手が「このストレッチはむくみが取れ

プロレスに魅せられた女子がプロレス技をかけあう姿を描いたイラスト集『プ女子百景 風林火山』が、2017年2月22日(水)に発売された。 同書は「プロレスに魅せられたプロレス女子」、略して「プ女子」が全力でプロレス技をかけあう姿を描いたイラスト集『プ女子百景』の第2弾。十六文キック、卍固め、パワーボムといった往年の名技から、デスティーノ、タイガーフロウジョン、ブラックアウトなど人気選手・団体の最新必殺技まで全240技を収録している。プロレスをまったく知らない人からプロレスマニアまで、ゆる~く楽しめる新感覚の「プロレス女子図鑑」だ。 また、自分らしく輝きたい女性のためのWebメディア“DRESS”にて発足した“DRESSプロレス部”のキックオフイベントとして、著者“広く。”と井上野乃花部長のトーク&ワークショップが3月9日(木)に開催される。熱く語り合うプ女子仲間が欲しい人から、興味はあるが観

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