『苦汁200%』(尾崎世界観/文藝春秋) 才能に溢れる人の日常に触れることほど、刺激的なものはない。大人気ロックバンドの「クリープハイプ」ギター・ボーカルで、小説家の尾崎世界観の赤裸々日記『苦汁200%』(文藝春秋)が発売された。これは、有料メールマガジン「水道橋博士のメルマ旬報」で連載されている尾崎世界観のエッセイの書籍化第2弾だ。 「クリープハイプ」のフロントマンとして美しく切ないハイトーンボイスと文学的な歌詞が高く評価され、初小説『祐介』で話題をさらった尾崎の日記は、言葉選びが巧み。そして、何よりもあまりにも人間臭い。彼の元々のファンであろうと、なかろうと、毎日をもがきながら進む彼の姿には、否応なく惹きつけられることだろう。 7月11日 (前略)作詞をして文章を書いて、夜を過ごした。真夜中3時過ぎ、開け放した窓から、女性の泣き声が聞こえる。こんな時間に男にでも放り出されたんだろうか。

トップニュースクリープハイプ尾崎世界観として、小説家として、一進一退、「葛藤の日々」を描いた美しくも切ないエッセイ集『苦汁100%』 『苦汁100%』(尾崎世界観/文藝春秋) あなたのみている世界にはどんな味わいがあるだろう。そう考えた時に、我々の世界がいかに無味乾燥でつまらないのかに気づく。しかし、この苦々しい世界のなかでも必死であがいて独自の世界を切り拓く人はいる。 尾崎世界観著『苦汁100%』(文藝春秋)は、大人気ロックバンド「クリープハイプ」のギターボーカルで、小説家の尾崎世界観が喜怒哀楽さまざまな感情にあふれた日々を綴った日記集。有料メールマガジン「水道橋博士のメルマ旬報」で連載されたエッセイが書籍化された作品だ。尾崎は、「クリープハイプ」のフロントマンとして、美しく切ないハイトーンボイスと押韻や比喩表現を用いた文学的な歌詞が高く評価されているが、2016年処女小説『祐介』でバラ

毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある1冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、新曲『イト』を発表したばかりのクリープハイプ・尾崎世界観さん。たくさんのオススメ本のなかから人生相談本の面白さについて語ってくれた。 昨年、初の小説『祐介』を執筆し、ミュージシャンに加えて小説家という肩書が増えた尾崎さん。それまで本屋には頻繁に行っていたそうだが、『祐介』刊行後は足が遠のいてしまったという。自身の小説が置いてあるのが恥ずかしいのかと思いきや。 「逆ですね。本屋は昔から大好きなんですけど、自分の本が置いていなくて、他の人が書いた本が展開されいると悔しくなるので(笑)。少し悲しい思いをしています」 とはいえ、相変わらず本は読んでいるそう。 「この前、ライターの橋本さんから『人間滅亡的人生案内』を“きっと気にいると思うから”と貰ったんですけど、

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