『COJI-COJI』(さくらももこ/集英社) くまさんのような丸い耳。ライオンのたてがみのようなふわふわの髪(?)。純真無垢でつぶらな瞳。能天気な印象を与えるほっぺたのマーク。 動物なのか、人なのか、男なのか、女なのか、まるでわからない存在なのが「コジコジ」だ。コジコジが住むのは、人間世界からは遠く離れたメルヘンの国。メルヘンの国の住人は、人間を喜ばせるための役目をもち、私たちにとってのミッキーマウスやスヌーピーのような存在なのである。 そんなメルヘンの国にある学校での物語を描いた漫画『COJI-COJI』(集英社)は、そのファンタジーな世界観と、随所に含まれるブラックユーモアや辛辣なツッコミのギャップが癖になる作品だ。 主な登場キャラクターは、主人公のコジコジのほか、コジコジの隣の席に座る半魚鳥の次郎、下駄を飛ばしてお天気を占うお天気の神様ハレハレ君、有名人のサイン集めが趣味である太陽

今年、乳がんのため53歳という若さで亡くなった漫画家のさくらももこさん。誰もが知っている、国民的マンガ 『ちびまる子ちゃん』を、さくらさん自身がパロディとして描いたのが『ちびしかくちゃん』だ。その内容はなんとも衝撃的。 主人公はしか子、小学3年生。見た目はまる子そっくりだが、顔が四角く、気弱な正直者。友達の“だまちゃん”は、たまちゃんのパロディ的存在なのにびっくりするほど性格が悪い。遅刻してきたしか子を「グズ」と呼び、遅刻の理由をつくったしか子のお母さんを「ゴミ」と罵る…。 設定だけ聞くと心配になるが、1話がたった5ページでさくっと読める。しかも起こるのは、しか子が200円をなくしてしまったり、好きでもないクラスメイトと噂されたりと「しょーもな(笑)」と笑えてしまうことばかり。そこに口の悪いキャラクターが続々と畳み掛けてくるのだ…。『ちびまる子ちゃん』とは異なるダークなキャラクター性が中毒

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