太陽風交点事件(たいようふうこうてんじけん)は、1980年代の日本で書籍の出版を巡って争われた出版等差止請求事件の通称。『太陽風交点』事件、太陽風交点裁判とも呼ばれる。事件番号は、東京地裁昭56(ワ)4210号、および東京高裁昭61(ネ)814号。 第1回日本SF大賞を受賞した堀晃のハードSF短編集『太陽風交点』のハードカバー版を出版していた早川書房が同書のハヤカワ文庫版を出版しようとしていたところ、堀が日本SF大賞を後援する徳間書店と文庫版の出版を契約し、これに対して早川書房が徳間文庫版の出版差し止めを求めて徳間書店と著者の堀を訴え、裁判で争われた。 争点はハードカバー版でなされた堀と早川書房との口頭での出版契約が、出版権を堀に残す形の許諾契約か、早川書房が出版権を得る出版権設定契約かという点と出版契約についての出版業界の慣行であった[1]。 早川書房の敗訴により、3万部が製本されていた
出版産業 出版産業【講演録】アマゾンと日本の出版流通 【講演録】アマゾンと日本の出版流通 出版労連では毎年、出版産業が抱える課題を探り、その時々の到達を明らかにするために、出版研究集会を開催しています。 今年9月22日よりスタートする第44回出版研究集会全体会の講師のお一人である永江朗さんには、昨年10月に催された第43回出版研究集会分科会でもご講演いただきました。その講演録を、永江さんから許可を得て公開します。 なお、無断転載はお断りいたします。 出版労連・出版研究集会実行委員会 ------------------ 第43回出版研究集会第2分科会講演録 【講演】永江 朗さん(フリーライター) 2016年10月7日(金)出版労連会議室 先日、『小さな出版社の作り方』という本を、小さな出版社である猿江商會から出しました。今日はその猿江商會の古川聡彦社長にも会場に来ていただいています。古川さ
■管理栄養士パパの親子食育BOOK本を書きました。2015年7月25日が発売予定日です。 http://www.amazon.co.jp/dp/4895958825 ニセ栄養学を批判するような本ではなくて、親子向けの実用的な栄養と食事の本なのですが、ちょっとした応用行動分析の手法を採り入れた食事環境の提案をしてみたり、コラムの内容はブログ読者がニヤリとしてくれるような内容を盛り込んでみましたのでブログの読者にも喜んで頂けるのではないかと思います。 自分の中でのキャッチフレーズは、アンチ食育栄養士の食育BOOKでして、「○年間待って下さい。本当の食育をお見せしますよ」と、現在の食育に見られる問題と考えられる点に対し、ようやく批判だけで無くどらねことしてまとまった形で提案ができたと思ってます。 ニセ栄養学と呼ばれるような根拠のない健康栄養情報に対しても、そもそも不安が解消されれば手を伸ばす必

「50万部突破!」とか「たちまち20刷」などという文句を、電車の吊り広告などで見かけたことがあるだろう。そして「すごいなあ、こんなに売れているんだ。俺も買わなくちゃ」なんて思ったこともあるかもしれない。 今回は出版界のタブー「部数」について触れてみたい。 そもそも部数って何だ! 当たり前のことを書くが、発行部数とは「発行した本の合計部数」である。発行部数が50万部なら、その本は50万冊存在しているはずだ。 少し考えてみてもらいたい。全国にある書店の数は2~3万店といわれている。単純に割り算をすると、50万部発行の本は一店舗につき17冊ずつ置いてあることになる。大きな書店にはそれ以上置いてあることもあるだろうし、すでに売れて誰かの家にもあるだろう。 かなり深刻な出版不況といわれる現在、50万部のヒット作ともなれば、どの書店もこぞって注文したがるはずだ。 しかし50万部突破したはずの本が小さな
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