保守系の民間団体「日本会議」(会長・谷口智彦元内閣官房参与)は24日、先の参院選を巡る見解を出した。「衆参両院で与党の過半数割れを起こすという前代未聞の事態を出来(しゅったい)させた」とし、「現在のリベラル化した自民党に対して、保守層がノーを突き付けた結果といってよい」と指摘した。 近年の自民党について、憲法改正や男系の皇統護持などを挙げ「国柄に関わる重大案件に対してすら、支持層に明確な姿勢を示すことができなかった」と疑問視し、「国益軽視の外交や外国人政策などが国民の多くの不満を招いた」と指摘した。参政党などが躍進した背景については「このような自民党の変質が大きく関わっており、それを敏感に感じ取った支持層が他によりどころを求めた結果であることを見誤ってはならない」と強調。 その上で、自民党に対し、「保守層の離反の背景を深刻に受け止め、保守政党の中核としての矜持(きょうじ)を取り戻し、果断

自民党は党大会で、夏の参院選の勝利が最重要課題であり、6月の都議選と合わせて党の勢力を結集して臨むと記した令和7年運動方針を採択した。 森山裕幹事長は11月に立党70年を迎えることを踏まえ、30年後の立党100年を見据えた新たな「国家ビジョン」を策定すると明らかにした。 長期ビジョンを作るのは結構だが、党が存亡の機にあることを認識しているのか。最近の自民は保守政党としてのあるべき姿を見失っている。自民は保守の矜持(きょうじ)を取り戻さなければ、岩盤支持層がさらに離反し、政権から転落しかねない。 党綱領には「『日本らしい日本』を損なう政策に対し闘わねばならない」とある。選択的夫婦別姓制度の導入の動きに対し、自民は闘うどころか、党内の一部に支持する向きがある。同制度は子供がどちらかの親と別の姓になる「強制的親子別姓」を意味し、家族や社会を毀損(きそん)する。導入は許されない。 党大会の来賓とし

参院選の比例代表に日本維新の会から立候補を表明する石平氏(左)。右は石平氏の公認を発表した維新の岩谷良平幹事長=国会内で2025年2月12日午後3時54分、田中裕之撮影 夏の参院選に日本維新の会から立候補を予定していた拓殖大元客員教授の石平氏は2日、自身のX(ツイッター)で不出馬を表明した。インターネット上での「中傷誹謗(ひぼう)」を理由に挙げた。 石平氏はXで「出馬を取りやめた理由の一つは、ネット上であふれた、私個人への中傷誹謗・罵詈(ばり)雑言に対し、家族が動揺してパニックに陥っていることにある」と説明。「ネット上の批判の中に、決して『中傷誹謗』ではない健全な批判もたくさんある」とした上で「帰化…

保守系議連、「創生『日本』」の総会で発言する自民党の中曽根弘文会長代行(中央)=5日午後、国会内(春名中撮影)自民党の保守系議員連盟「創生『日本』」は5日、国会内で選択的夫婦別姓に関する勉強会を開いた。木原稔事務局長によると41人の現職議員が出席した。確認できた出席者は以下の通り(敬称略) ◇ 赤池誠章、佐藤啓、新谷正義、鈴木英敬、中村裕之、松本尚、宮下一郎、山田宏、上野通子、中曽根弘文、古屋圭司、衛藤晟一、加藤勝信、萩生田光一、柴山昌彦、西田昌司、木原稔、松本洋平、新藤義孝、高市早苗、山谷えり子、平沼正二郎、吉田真次、尾崎正直、石橋林太郎、西村康稔、井上貴博、森下千里、佐々木紀、簗和生、山田賢司、小林鷹之、片山さつき、星野剛士、根本幸典、田中良生、黄川田仁志、三谷英弘

選択的夫婦別姓の制度をめぐる議論が活発になる中、自民党の保守系の議員でつくるグループが会合を開き、旧姓の通称使用の拡大で利便性を高めるべきだという認識を確認しました。自民党の議員グループ「保守団結の会」は4日に会合を開き、顧問を務める高市前経済安全保障担当大臣らおよそ20人の議員が出席しました。 選択的夫婦別姓の制度をめぐる議論が活発になる中、4日は高市氏が講演し「自民党は選挙で何度も『旧氏』の通称使用拡大によって利便性を高める旨の約束を国民にしてきた。これを早期に実現することがいちばんだ」と述べました。 会合では出席者から「なぜ野党の要求でこの問題を議論しないといけないのか」などといった意見が出され、旧姓の通称使用の拡大で利便性を高めるべきだという認識を確認しました。 このあと高市氏は記者団から選択的夫婦別姓の問題点を問われたのに対し「いちばんの問題は子どもの『氏』の安定性だ。夫婦が子

自民党総裁選を終え握手する(左から) 高市早苗氏、 岸田文雄首相(当時)、石破茂新総裁=東京・永田町の同党本部で2024年9月27日(代表撮影) 「自らの属性を代表しない候補が多い」。先日の自民党総裁選の関連取材で、政治のジェンダー平等を推進する団体「FIFTYS PROJECT」代表理事などを務める能條桃子さん(26)の言葉が耳に残った。今回は、このひと言を糸口に「自民党の女性議員になぜ、いわゆる『右派』が多いのか?」を考えてみる。 能條さんが言う「属性を代表しない」とは、たとえば、女性である高市早苗衆院議員が、選択的夫婦別姓に反対している点だ。選択的夫婦別姓が導入されて便利になる人は女性が多いはずだし、自民党支持層も今や賛成が過半とされる。ならば、高市氏も賛成しておかしくはないのに、と。自民党の女性議員は、高市氏以外にも妙に「右派」的、復古的な主張で目立つ人物が何人もいる。「伝統的な

Published 2024/09/21 09:39 (JST) Updated 2024/09/21 10:30 (JST) 保守派の論客として知られた文芸評論家で慶応大名誉教授の福田和也(ふくだ・かずや)さんが20日午後9時47分、急性呼吸不全のため千葉県浦安市の病院で死去した。63歳。東京都出身。葬儀は関係者のみで行う。喪主は妻圭子(けいこ)さん。 文芸評論家の江藤淳さんに才能を見いだされ、若くして論壇と文壇の双方で活躍。「日本の家郷」で三島由紀夫賞、「甘美な人生」で平林たい子文学賞(評論部門)を受賞した。人物評伝から食を巡るエッセーまで幅広いテーマで執筆活動を展開。慶応大で教壇に立ち、テレビやラジオのコメンテーターも務めた。 「地ひらく」で山本七平賞、「悪女の美食術」で講談社エッセイ賞を受賞した。

糾弾記者会見の時に怒ってほしかった! 昨年から炎上中のColabo問題ですけど、年末年始をまたいで空中戦になった感もあります。 特徴的なのは百田尚樹さん、有本香さん、須田慎一郎さんといった保守論壇の著名人も続々と言及するようになったことです。 またYouTuberたちの凸。便乗動画の数々。 危ういなあと思ってみています。発信力がある面々だから世間を関心を高める効果はあると思います。かといって勢い任せのフェスティバルにしてはいけません。逆にアンチ側にネタ扱いされてしまうから。 著名人に関してはそもそも私は参入するタイミングが違っていると思います。暇空茜さんへの「糾弾記者会見」の時に声を挙げるべきでした。一市民の情報開示請求を弁護団やマスコミが大挙してなおかつ議員会館まで使って「リーガルハラスメント」とは何事だ!って。真っ先に文化人や知識人という人々が怒るべきです。住民監査請求で一部、再調査

東京 武蔵野市の市議会に提出された、外国人の参加も認める住民投票の条例案について、自民党の保守系議員グループは、外国人に対し参政権に準ずる国民の権利を安易に認めるものだとして、反対する声明を発表しました。 武蔵野市が市議会に提出した住民投票の条例案は、3か月以上市内で暮らす18歳以上の外国籍の住民にも投票権が与えられるもので、来週、審議が行われる見通しです。自民党の山谷元拉致問題担当大臣ら保守系議員グループは9日、記者会見し、条例案について「外国人留学生や技能実習生も対象となり、外国人参政権の代替になり得ると懸念する声が相次いでいる」と指摘しました。 そのうえで「放置すれば全国の自治体に波及するおそれがあり、外国人に対し参政権に準ずる国民の権利を安易に認めようとする条例案には、明確に反対だ」と、反対する声明を発表しました。 国民 玉木代表「慎重に議論すべき」 国民民主党の玉木代表は記者団

「元号踏みつけるのか」 自民保守派が反発―新公文書館議連 2021年04月22日07時20分 新国立公文書館の階段に刻印される元号のイメージ(政府提供) 新国立公文書館の在り方を議論する超党派の議員連盟が21日に開いた総会で、階段にこれまでの元号を刻印する展示案は問題だとして、自民党保守派の議員から「元号を踏みつけるのか」「違和感がある」といった反対論が相次ぐ一幕があった。 「令和」墨書、公文書館に移管 一般公開も検討 総会では、政府側が建材やデザインを含む実施設計の概要を説明。同館中央に位置する大階段の1段を15年と見立て、大化から令和までの元号を該当する段の垂直面に刻印。階段を上ることで、日本の歴史の長さを体感できるという。 これについて、自民党の有村治子氏は「元号を踏みつけると感じる人が必ず出てくる。日本が歩んだ時代を踏みにじると感じる人は少なくない」と問題視。猪口邦子氏も「尊いわが

自民党の高鳥修一筆頭副幹事長や赤池誠章参院議員らが近く新たな保守系グループ「保守団結の会」(保守の会)を立ち上げることが16日、分かった。月内に講師を招き第1回勉強会を開く方向で調整している。 高鳥、赤池両氏は15日夜、東京都内で設立に向けた準備会合を開き、城内実元外務副大臣や西田昌司参院議員らが出席。国会閉会中も月1回のペースで会合を開くことや、総裁選への対応とは一線を画することを確認した。 保守の会の綱領案では、「保守主義を信奉する同志が相集い、団結して、『勇気を持って自由闊達(かったつ)に真実を語り、協議し、決断する』(自民党綱領)ため、保守の会を設立する」とした。基本方針には「皇室の尊崇」「靖国神社の参拝」「憲法の自主的改正」などを掲げた。 関係者によると、新たな保守系グループの構想が持ち上がったきっかけは、高鳥、赤池両氏が参加し、稲田朋美幹事長代行が会長を務める党内保守系グループ

来年5月1日の改元をめぐり、自民党などの保守派が「新元号を定める政令は即位後の新天皇が署名、公布すべきだ」と主張している。「昭和」まで天皇が元号を決めてきた「伝統」に反するとの理由による。 政府は、来年4月に新元号を事前に閣議決定したうえで公表するシナリオを描く。その場合、今の天皇陛下が新元号を定める政令に署名、公布される。陛下が1989年1月7日に元号を「平成」とする政令を公布されたのも即位後だ。 今回の代替わりでは、保守派の論客として知られる衛藤晟一首相補佐官らが、5月1日に新天皇による署名と公布が望ましいと杉田和博官房副長官らに訴え続けてきた。日本の元号は「大化」から「平成」まで247を数える。新元号が代替わりに先駆けて公表された例はないとされる。保守派は天皇一代に元号一つを定める「一世一元」制を踏まえ、「新元号は新天皇が署名、公布するのが筋だ」との立場を崩していない。

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