2025年上半期、第173回芥川賞の候補に『トラジェクトリー』が選ばれ、大注目されている、グレゴリー・ケズナジャットさん。 1984年生まれの著者は、英語を母語としながらも日本語で小説を執筆する作家です。2007年、クレムソン大学を卒業ののち、外国語指導助手として来日。2017年、同志社大学文学研究科国文学専攻博士後期課程修了し、現在は法政大学にて准教授を務めています。2021年、「鴨川ランナー」にて第2回京都文学賞を満場一致で受賞し、デビュー。2023年には「開墾地」で芥川賞候補に。 著者の小説の原点はどこにあるのでしょうか。それが感じ取れる初めてのエッセイ集『言葉のトランジット』が、2025年8月21日に刊行となります。 旅に出かけ、いくつかの「言葉」というレンズを通して見えてきた景色とは……。 24のエッセイから、一篇を特別に抜粋して公開します。英語圏の国々から日本に渡ってきて、し
「タイに長く居すぎてしまった」と実感するのはこんなとき inspired by 「外国人が「日本に長く居すぎてしまった」と実感するのはこんなとき」。 1.日本のラーメンを5分で片付けられなくなったとき 2.お蕎麦もれんげ(もしくはスプーン)にのせて食べるようになったとき 3.いろんなことを「ま、タイだし」と許せるようになったとき 4.タクシーの運転手さんが無反応でもキレなくなったとき 5.パクチーがないと物足りない、と思ったとき 6.缶とビンとペットボトルと紙くずを何の疑問もなくまとめて捨てるようになったとき 7.レストランでお釣りを全部財布にしまうのをみみっちく感じはじめたとき 8.徒歩5分の距離でも「遠い」と思ってしまうとき 9.ビールに氷を入れられても、まぁいいか、と思いはじめたとき 10.タイの国歌を聞くと、つい立ち止まってしまうとき 11.女の子がふたりでトイレの個室から出てきて
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