ムーン・ダスト(月の塵)と聞けば、何やら美しいイメージでも湧いてきそうですが、宇宙飛行士にとってかなりの厄介者です。 月の塵は人類が月面で活動する際、宇宙服から侵入して花粉症のような症状を引き起こしたり、デバイスに入り込んで故障の原因となる可能性があるのです。 そんな中、米ワシントン州立大学(WSU)の研究チームは、液体窒素を用いた除去スプレーを新たに開発し、宇宙服に付着した98%以上の月の塵を取り除くことに成功しました。 しかし、いきなり宇宙飛行士に液体窒素を吹きかけるのは危険もあるため、ここではバービー人形に実験台に立ってもらっています。 研究の詳細は、2023年2月15日付で科学雑誌『Acta Astronautica』に掲載されました。 Scientistsblasted Barbies with liquid nitrogen to test a new method of m

スペース・コロニー 宇宙で暮らす方法 (ブルーバックス) 作者:向井千秋,東京理科大学スペース・コロニー研究センター講談社Amazon近年、イーロン・マスク率いるスペースXや、アマゾンのジェフ・ベゾスのブルー・オリジンなど、民間の宇宙関連企業が大きく伸びている。国家的事業として中国の宇宙開発も加速しているし、火星に人を送り込む計画も、月に恒常的な人類拠点を作り上げる計画も、今や現実。10年〜30年単位の未来で実現が目論まれている状況だ。 たとえば、米国は2024年までに再び人類を月面に立たせ、火星など深宇宙探査への拠点として月周回軌道に小型の宇宙ステーションを構築する「アルテミス計画」を動かし、2030年代に火星有人探査も目標としている。月旅行はもはや夢物語ではない。 そうなってくると、我々が宇宙で安定的に暮らすためには何が必要なのか、という問いかけがますます重要になってくる。国際宇宙ステ

By Beverly Slone 「クモの糸」は鋼鉄より高い引っ張り強度・靱性(じんせい)・ヤング率をもち、天然物質で最高の強度を持つと言われています。一方で、人工物質で最高レベルの強度を誇るのが高機能材料として近年、注目を集めるカーボンナノチューブやグラフェンです。これらの天然最強物質と人工最強物質を混ぜ合わせたら一体どうなるのかという素朴な疑問を試すべく、イタリアの科学者がグラフェンやカーボンナノチューブを混ぜた水をクモに拭きかけたところ、史上最高強度のクモの糸が誕生しました。 [1504.06751] Silk reinforced with graphene or carbon nanotubes spun by spiders http://arxiv.org/abs/1504.06751 Spiders Ingest Nanotubes, Then Weave Silk Rei

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