アリさんマークの引越社が従業員のミスによって生じた損害を給与から天引きしていたと話題になり、また、これに伴った労働組合(プレカリアートユニオン)の抗議行動に対して、Vシネマ的な対応がさらに話題になっていますが、 さて、同社のその特殊な体質は横に置いて、ここでは一般論として、 従業員は仕事でミスをしたら会社に損害賠償をしなければならいのか?を考えてみようと思います。 損害賠償責任が生じる法的メカニズム労働者が、その労働過程で故意・過失によって使用者や第三者に損害を与えた場合、労働者には損害を賠償する責任はあるのでしょうか?(*1) 実は、この命題は古くからあるのです。 まず、前提として、ごく普通の企業は、労働者がミスした場合は、人事的な措置によって対応し、損害賠償まで行うのは稀です。 人事措置としては、 ・懲戒処分(就業規則に定めが必要) ・人事考課や人事評価で考慮要素とする ・その仕事の担
今日これからお話しする内容は私が長年人事という部署で働いてきて蓄積された情報に基づいて書いている。直接その企業の人事担当者から聞いた話もあるし、就職活動を取り巻く採用ビジネスに従事する数多くの人達から聞いた話もあるし、書籍やWebで読んだ話もあるし、採用に関するセミナーや勉強会やパネルディスカッションなどで取り上げられていた話もある。 内容が結構暗いというか学生やその親御さんにとっては「ふざけるな」って言いたくなるようなものではあるかもしれないが、今の就職活動(採用活動)の影の部分として知っておいて損はないと思う。就活生の不安を煽るようなことにならないかいささか心配だが、多かれ少なかれ物事には裏と表があるし、どちらが善でどちらが悪かというお話でもないし、大人の事情といったものはどこにでも存在するということは紛れもないことなのでそれを覚悟しておくことも悪くないと思う。 既卒・第二新卒の就職を

いよいよ来週から12月。1年の総仕上げの時期だが、現役の大学3年生には現実が迫る。就職活動である。例年だと12月から就活は本格化してくる。ただ、今年は違う。こんな学生の声が方々から聞こえてきている。「まだ大丈夫でしょ」。就活の時期が、“後ろ倒し”になるからだ。 2013年9月、経団連(日本経済団体連合会)は「採用選考に関する指針」を発表。2015年に行われる2016年卒(現在の大学3年生)の就活から、会社説明会などの採用広報活動の解禁は従来の12月から翌年3月に、面接などの選考開始は同4月から8月へと変更されることになったのだ。 後ろ倒しの議論は、商社の業界団体である日本貿易会を中心に、4年ほど前からあったが、安倍政権の強い後押しを受け、今回ようやく具体化した。 そもそもの目的は「学生が本分である学業に専念する十分な時間を確保するため」と、経団連の指針には書かれているが、この指針自体が早く

Tポイントカードを発行するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)は10月28日、2014年11月1日よりT会員規約を変更し、第三者企業への個人情報提供をはじめると発表しました。 T会員規約改訂のお知らせ(2014年11月1日)|CCC カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC)は、お客さまに嬉しい・楽しい・便利を感じていただけるサービスのこれまで以上の向上を目指すため、個人情報の提供方法を「共同利用」から「第三者提供」へ変更いたします。 「第三者提供」に変更後も、お客さまの個人情報はこれまで通りCCCが大切に管理し、T会員規約に記載するCCCグループ会社および「提携先」(※1)以外の一般企業などへは、一切提供することはありません。 TポイントカードやTカードプラスなどを利用している方は、この規約変更をきちんと理解しておこうようにして

海外就職について話をしていると、「それは必ず成功するのか? 酷い目に遭っている人もいるんじゃないか?」という反論をよくいただきます。 言うまでもなく、海外アジアで就職することは、数ある選択肢のひとつでしかありません。東大に入学したから、ハーバードを卒業したから、司法試験に合格したから、アップル社に入社したから、必ずしも成功するとは限らないのと一緒です。 リストラ中の企業で活躍している人もいる 日本の大企業では数十年間、終身雇用制度が機能していたため、それに慣れた人たちには「信頼できる組織に所属して生涯安泰」という志向が刻み込まれているようです。もしかすると、農耕民族だった先祖の記憶なのかもしれません。 それゆえ、すぐに「インドネシア就職は安定しているのか?」「外資系企業は不安定ではないのか?」といった「安定」の話をしたがる人が出てきます。しかし、どちらにしても入社はきっかけに過ぎず、その後

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