―[インタビュー連載『エッジな人々』]― 自腹でtvk(テレビ神奈川)の放送枠を買い、制作費も全額出資で大暴れ。大きな反響を呼び、ついに地元静岡のSBS(静岡放送)からオファーが届き冠番組の放送が開始した! そこにはR-1ぐらんぷり王者のエキセントリックな芸風とは違う、“誇張”されていない冷静なお笑いの美学があった。 ⇒【写真】アザーカット どこの局でもやらせてもらえないなら放送枠を買うしかない「シュ~!」 テンガロンハットに、黒いプロレスパンツ一枚で、“誇張しすぎた”モノマネで爆笑をかっさらう。キワモノのピン芸人に見られがちだが、「自分は天才型ではないから……」と戦略的にキャリアを積み上げてきたと明かす。 御年50歳、己の宿命を悟る「知命」の境地に達した男が、現代お笑いに対する率直な気持ちを語った。 ――自腹で放送枠を買い、制作費も全額出資した『提供ハリウッドザコシショウ』が1月2日、t


NHK総合にて放送中のTVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』(以下、『チ。』)。第26回手塚治虫文化賞のマンガ大賞をはじめ、数々の賞を受賞した作家・魚豊による同名コミックをアニメ化した本作は、地動説を証明するために自らの信念と命を懸けた者たちの物語だ。 魚豊が描く作品の背景には、知性と暴力への深い探求が息づいており、独自の視点が織りなすキャラクターたちのセリフは、アニメーションという新たな表現方法を通じて、多くの人々の共感を呼び起こしている。そんな本作の最終回を前に、作品の誕生秘話やアニメ化に対する思い、学生時代に影響を受けた作品について原作者の魚豊に語ってもらった。 「自分にとって漫画は本音なんです」 ――漫画を描かれている際にTVアニメ化のイメージはありましたか? 魚豊:全くなかったです。漫画を面白くしようということ以外は特に何も考えてはいなくて。ある漫画家の方にお会いした際に、「

劇場アニメ「イノセンス」の公開20周年を記念して、同作と「GHOST IN THE SHELL攻殻機動隊」の4Kリマスター版が、2月28日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国で2週間限定上映される。 「イノセンス」の4Kリマスター版が劇場公開されるのは今回が初めて。SFアニメ映画の金字塔である「GHOST IN THE SHELL攻殻機動隊」と、その続編である「イノセンス」の両作をスクリーンで見ることができる貴重な機会だ。 「イノセンス」4Kリマスター版の初号試写の後、押井守監督に本作をスクリーンで見た感想を聞くと、2004年の公開当時には映らなかったものがハッキリ見えたと答えてくれた。“情報量のかたまり”である「イノセンス」のメイキング、作品を読み解くキーワード「冥府」が意味するもの、「当時はちょっと病んでいた」と振り返る押井監督自身の変化、「イノセンス」のオープニングに隠されたちょっ

──“背中で魅せるガンガールRPG”。 このキャッチコピーで、もはやおなじみになった『勝利の女神:NIKKE』(以下、『NIKKE』)が、2024年11月4日でサービス開始から2周年を迎える。 魅力的なキャラクターたちや魅惑的な衣装の数々でユーザーの目を楽しませるかと思えば、ハードコアな世界観やストーリーでユーザーの胸を締め付けてくる。その見た目と中身のギャップを一因として、多くのユーザーに愛されている作品だ。 『新世紀エヴァンゲリオン』『デイヴ・ザ・ダイバー』などコラボ開催にも精力的で、プレイしたことはなくとも名前は聞いたことがあるという方も多いだろう。 そして、そんな『NIKKE』の運営プロデューサーを務めているのが、今回インタビューにてお話を伺ったリード・ルー氏(Reed Lu)である。Reedさんは、日本含めグロ-バル展開にも携わっている、いうならば『NIKKE』プロモーションのキ

大バズ超カロリーグルメ漫画はどうやって生まれた? | 『ドカ食いダイスキ! もちづきさん』第1巻発売記念! まるよのかもめ先生インタビュー 第1話が公開されるや否やXで日本のトレンド入りし、各話公開する度に劇中の描写が話題になる漫画。それが2024年1番話題になった漫画と言っても過言ではない『ドカ食いダイスキ! もちづきさん(以下、もちづきさん)』(ヤングアニマルZERO&ヤングアニマルWebにて連載中)。「次にくるマンガ大賞2024」Webマンガ部門第8位&特別賞「冷凍食品はニチレイ賞」を受賞し、LINEスタンプやコラボカフェも決まるなど、正にドカ食いの秋が到来しています。本稿では、10月29日(火)に第1巻が発売されたことを記念して、作者・まるよのかもめ先生にインタビューを実施! 『もちづきさん』の誕生秘話や影響を受けた作品、SNSで話題になった「もちづきさんのカレー」が生まれるまで

夢みて上京しながらも生活に追われてしまい、東京で生きる意味を見いだせていない主人公・カイちゃん。29歳・フリーターであるカイちゃんのやるせない日常&暴走中の恋愛が圧倒的解像度で描かれていると話題のまんが『恋とか夢とかてんてんてん』(以下、『恋てん』)の著者である世良田波波さんにインタビュー。 片思いの「すべて」が詰まっている、物語の魅力に迫ります。 きっかけは担当編集との「めちゃくちゃな恋バナ」 ――『恋てん』を描くことになったきっかけから教えてください。 編集さんに「漫画を連載しませんか?」とお声掛けをいただいた時点では、まだはっきりとした構想はありませんでした。ただ、本当にぼんやりと前々から“大阪が舞台の恋の漫画”を描きたいというイメージの断片を持っていたこともあり、編集さんと打ち合わせの際に、大阪の恋の歌が好きだという話をしたんです。 ――「大阪の恋の歌」といいますと? 一番イメージ

同作は、雨森たきびさん作、いみぎむるさんイラストのライトノベル。第15回小学館ライトノベル大賞でガガガ賞に選ばれたことも話題になった。食いしん坊な幼なじみ系ヒロインの八奈見杏菜、元気いっぱいのスポーツ系ヒロインの焼塩檸檬、人見知りの小動物系ヒロインの小鞠知花といった負けヒロイン(マケイン)によるドタバタ青春ストーリーが描かれている。アニメはA-1 Picturesが制作する。 北村監督は2018~19年放送のテレビアニメ「ゾイドワイルド」で演出デビューし、「カードファイト!!ヴァンガード」「かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-」「かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-」などに参加してきた。 北村監督は「負けヒロインが多すぎる!」の原作をどのように読んだのだろうか? 「僕が読んできた2000年代のライトノベルのようなマインドを感じました。ただ、懐かしいだけではなく、普
トップランナーのルーツと今に迫る「漫画家のまんなか。」シリーズ。 今回は、『エリア88』『砂の薔薇 デザート・ローズ』などの人気作を描いた、ミリタリー・アクションの巨匠・新谷かおる先生にお話をうかがいます。 2024年5月31日、ガン・アクションの名場面を集めた新刊画集『新谷かおるコンバットグラフィティ 著者が語るビジュアルガイド』(玄光社)を刊行した新谷かおる先生。現在は、書籍の出版活動の他に、電子書籍コミックの原作執筆も手掛けられています。 少年時代の思い出から近年の創作活動まで、幅広く語っていただきました。 ▼新谷かおる 1951年、大阪府豊中市生まれ。72年に「りぼん」漫画賞佳作に入選し、73年同誌4月大増刊号に『吸血鬼はおいや?』を発表してデビューする。同年2月、漫画家の佐伯かよのと結婚、3月に松本零士の零時社に入社する。77年に、「月刊プレイコミック」に「戦場ロマン・シリーズ」

――前回(第1回)のインタビューからの続きとなりますが、当初、新メンバーのふたりが動き出す予定だった第4話をまるまる使って、花田さんが仁菜を説得する必要があったわけですね。 花田 第4話は安和すばるがメインのエピソードでしたが、「こいつ(仁菜)には『自分の思っていることがすべて正解じゃないんだぞ』と思わせないとダメだな……」と思いながら書いていましたね。そのあとの第5話でようやく前向きになってくれて「仁菜、お前ひとりに5話も使っちゃったよ……」というのが、そこまで書き上げたときの心の底からの感想でした。視聴者の皆さんもおっしゃっていましたけど、「メンバーが全員揃うのが第6話じゃ遅いよ!」と自分でもツッコんでいました(笑)。 ――井芹仁菜というのはそのくらい破格のキャラクターだった。書いている人ですら説得するのが大変って、よっぽどですよね。 花田 でも、吉野弘幸さんと第2話か3話まで放送した

吹奏楽青春アニメ『響け!ユーフォニアム(以下、ユーフォ)』シリーズのTVアニメ第3期『 響け!ユーフォニアム3』が最終回を迎えた。北宇治高校吹奏楽部部長として悲願の全国金賞を目指す黄前久美子の奮闘を中心に描いた今シーズン。さまざまなキャラクターたちのドラマをまじえながら、シリーズの最終楽章として久美子の高校生活3年間を締めくくった。Febriでは、放送を終えたこのタイミングで、シリーズの監督を務め続けた石原立也を迎え、最終楽章に込めた想いを前後編でたっぷりと語ってもらった。後編は、最終話について深掘り。石原監督自ら手がけた絵コンテの秘密にも迫っていく。 ――最終話はシリーズの集大成にふさわしい屈指の名エピソードとなりました。ここまで演奏シーンを封印していた分、ここで思いっきり見せましたね。 石原 ぶっちゃけていうと、演奏シーンは作画のコストが段違いにかかるので、とくにTVシリーズではそう簡

「高校時代に描いたと記憶していましたが、実は高校が終わる頃に描いたものだったようです。大学入試の直前に描き始めました。受験勉強が嫌だったんですね。動機となったのは、スペイン内戦の写真を見たことです。美少女がライフルを構えている。それが格好いいんです。胸キュンだったのでしょう。これはなんだろう?と調べ始めました。『誰がために鐘は鳴る』の映画も多分、高校時代に見たんじゃないかな? そんな影響だと思います。当時から歴史マンガを描いていたわけですから、自分で言うのもなんですが、一貫していると思いますね」 ◇1989年のアニメ引退の理由 安彦さんは1966年に弘前大に入学するが、学生運動に参加したことから除籍となり上京。1970年、虫プロダクションに養成所2期生として入社する。1973年、虫プロダクションの倒産後はフリーとなり、「ゼロテスター」などに参加する。大きな転機となったのが、絵コンテを担当し

物心ついた時からお絵かきが好きでした。幼稚園の「運動会のしおり」に絵を使ってもらえたことが原体験となり、その後の興味を決定付けた気がします。小中高とノートに落書きや模写をし続けていましたが、美術部や絵画教室には所属せず、漫画の影響で入った体操部で跳ねたり回ったりしていました。絵を作品としてきちんと仕上げるようになったのは専門学校に入ってからだったと思います。 当時はイラストレーターを広告業界の職業と認識していたので、自分の描くような絵を仕事にできるのは漫画家くらいだと思い、卒業後は漫画家さんの元でアシスタントとして働きながら漫画を描いていました。しかし、絵の練習ばかりで物語を作る訓練をしていなかったんですね。早く絵が描きたいのにその段階まで全然たどりつかないし、ようやく仕上げた作品を持ち込んでも「絵は描けているけど話が物足りないね」という意見ばかりで……。自分がやりたいのは漫画ではなくイラ

キャラクターのしなやかで独創的な動きや、ポップな色彩感覚で、多くの支持を集める人気イラストレーター・キナコ。もともとは二次創作の描き手だが、趣味でネットに投稿していたイラストが世のクリエイターの目に留まり、テレビアニメ『ガッチャマン クラウズ』のキャラクターデザインに突如抜擢された、驚きの経歴の持ち主でもある。 その後も、西尾維新の小説やゲーム『刀剣乱舞』など、人気作品に立て続けに参加。そんな彼女が今回、ダンボール会社「アースダンボール」とイラストレーターのコラボレーション企画「UNBOX」において、オリジナルのキャットハウスを制作した。 ファンの間では熱烈な「猫好き」として知られる彼女。そこでこのインタビューでは、普段はあまり垣間見られない、その生活と制作、そして人となりに迫った。大切な存在だと語る猫、絵に刺激を与えてくれる映画やゲーム、活動しながら実感した仕事に対する心構えまで。とても

異文化の交流や発展の話って面白いけど、映画や小説、漫画やアニメゲームなどのコンテンツビジネスが海外とやり取りする時の裏話って、どれもけっこうおもしろくて愛読しています。 それは知的財産にまつわるビジネスものでもあるし。 あと、映画だと字幕とか場面のカットとか、吹替の声優とか、権利の諸問題とかでお国柄がいろいろわかったり、というのもありますね。 最初に読んだのは周防正行の「shall we ダンスアメリカを行く」だったかな。 Shall weダンスアメリカを行く 作者:周防 正行太田出版Amazonハリウッド流儀を蹴散らし、契約至上主義ビジネスの罠をかいくぐり、米国アカデミー賞に異議を申し立て…悪戦苦闘の末に勝ちとった日本映画初の全米大ヒット。米国に乗り込んだ監督の痛快ノンフィクション。 その後、そもそも世界中でコンテンツはサブスクなどによって均等に売れる時代になったし、たとえば日本のプロ

「最終楽章」にふさわしい、息もつかせぬ展開を毎週テレビの前で見守ってほしい――『響け!ユーフォニアム3』黒沢ともよさん×安済知佳さん×石谷春貴さんインタビュー|久美子、麗奈、秀一の関係性は、まるで「大福」!?【連載第1回】 吹奏楽に青春を懸ける高校生たちの姿を描く人気作『響け!ユーフォニアム』シリーズの「最終楽章」がついに開演! テレビシリーズ第3期『響け!ユーフォニアム3』が4月7日(日)からNHK Eテレにて放送されます。 放送に合わせて、アニメイトタイムズではインタビュー連載を実施! 第1回は、主人公で北宇治高校吹奏楽部部長の黄前久美子を演じる黒沢ともよさん、ドラムメジャーの高坂麗奈を演じる安済知佳さん、副部長の塚本秀一を演じる石谷春貴さんによる座談会です。 吹奏楽部の幹部職トリオを演じる皆さんに、いよいよ始まる『響け!ユーフォニアム3』への思いや、キャラクターたちの変化・成長、新キ


少年ジャンプ+で今年1月から連載が始まり、最新話更新時にはXでトレンド入りするなど、話題沸騰中の『ふつうの軽音部』。本日4月4日にコミックス1巻が発売されるのを記念し、原作者のクワハリ先生に緊急インタビューを実施! 知る人ぞ知る(!?)ジャンプルーキー!投稿時代のことから、創作論まで、たっぷり話を伺いました。 少年ジャンプ+で読む 『ふつうの軽音部』(原作:クワハリ/漫画:出内テツオ) ちょっと渋めの邦ロックを愛する新高校1年生・鳩野ちひろが、大阪にある高校の軽音部に入部し、日々の部活動や人間関係に奮闘する様子を追った青春ドラマ。実在の楽曲を使用した歌唱シーンや、リアルで等身大なキャラクター描写、予測不可能な展開で、注目度急上昇中の本作は、原作担当クワハリ氏が2023年1月〜9月にジャンプルーキー!で連載しSNS等で話題を呼んでいた『ふつうの軽音部』をベースに作られている。 *****

『さくらちゃんがくれた箱』『あたし、時計』など、SNSでも話題の作品を手がける漫画家、小田桐圭介さん。作品は数多くのいいねやリツイートを獲得し、『さくらちゃんがくれた箱』は2017年と’21年に舞台化されるなど、その作風やストーリー性が注目されています。 また、講談社が発行する青年漫画誌『月刊アフタヌーン』のコンテストでは佳作を受賞し、同人Web雑誌の編集長には「なぜ、これほどの才能が埋もれているのだ」と評価され、複数のメディアでも作品が取りあげられてきました。 ですが、漫画は幾度となく拡散され、知名度を増しているにもかかわらず、作者である小田桐さんの詳しい経歴は謎に包まれています。 そこでfumufumu newsは、全3回にわけて小田桐圭介さんのインタビューを敢行! 第1弾では、柔らかいタッチながら、人間の心の闇までも描くような小田桐さん独自の作風に秘められたルーツと、漫画への思いにつ

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