歌うネアンデルタール―音楽と言語から見るヒトの進化 作者: スティーヴンミズン,Steven Mithen,熊谷淳子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/06メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 72回この商品を含むブログ (40件) を見る 「心の先史時代」でヒトの認知の進化について領域的な心のモジュールが認知的な流動性を獲得して現代人類の心を持つようになったと主張した著者の最新著.(この間に「After the Ice」という氷河期以後を扱った本があるのだがまだ訳されていないのが残念)本書においては言語と人間の認知について複雑な主張を展開しているが,一言で言うと類人猿からネアンデルタールまでは現在の人類の言語のプロトタイプである全体的で感情伝達的な発話様式(これを著者はHmmmmと名付けている)があった.これが彼等が現代人類のような文化を発達させ得なかった要因のひとつ

音楽の友社 2005年2月5日初版 おいしい、愉快。最近こんな面白い本を読んだことがない。 こんなに言いたいことをそのまま書いたら、さぞ気持ちがいいであろう。男子の本懐かもしれない。しかし、敵も多いだろうなあ、とも思う。 それでその言いたいこととは。 文明社会は文字がなければなりたたない。しかし、文字のない社会もあり、そこでも人は生きている。文字は生きるのには必須ではない。それでは音楽は? 文字のない社会でも音楽はある。音楽は経済的な余裕から生まれたもので、生存には必須ではないとするものがあるが(J・ダイヤモンド)、農業を行わず狩猟採集で生きる人たちもまた音楽はもっている。歌が生まれたのは25万年くらい前であるとされる。言語は10万年くらい前、農業は1万年前である。歌は農業により経済的余裕が生まれる前からあったのだ。音楽はチーズケーキだというものもある。ピンカーである(「心の仕組み」)。

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