Intro 見落とされがちだが、「Web とは何か」という仕様はない。 Web を定義した W3C のドキュメントもなければ、IETF の RFC もない。 Web は仕様ではないのだ。 これだけしっかりと標準化された技術の粋を集めた総体が、なぜそんなにもフワっとしているのだろうか? 我々は、何を "Web" と呼んでいるのだろうか?HTML+HTTP+URL? 黎明期から Web を見ている人ほど、URL で指定されたHTML を HTTP で取得するアーキテクチャを Web と呼ぶ、と思うだろう。 たしかに、それは Sir Tim Berners-Lee が最初に示したコンセプトそのものであったことは間違いない。 ところが、そこから 30 年以上の間、この Web と呼ばれたコンセプトは、ありとあらゆるパーティーからの期待を背負うことになり、当初の最小限のコンセプトだけでは、実態を

この記事は、以下のモダンCSSに関する記事のHTML版です。 せっかくならHTMLもちゃんと学んでみようと思い、最近のHTMLの新機能を改めて学び直したので、アウトプットついでにこの記事を書いています。HTML Living Standardの時代へ 2019年5月28日、W3CとWHATWGは、HTMLとDOM標準の開発をWHATWGが主導することで合意しました。これにより、HTMLは「HTML5」のようなバージョン番号を持つ仕様から、継続的に更新される「HTML Living Standard」へと移行しました。 この変化は単なる管理体制の変更ではなく、HTMLの進化の方向性を示しています。この記事で紹介する2019年以降の新機能を見ると、以下のような傾向が明確に現れています: 宣言的UI構築への移行 -JavaScript実装から、HTML属性による宣言的な記述へ ブラウザネイテ

Hey, dipshit! You know what loads faster than yourbloated, overengineered mess? Plain, unadulteratedHTML. And you know what doesn'tbreak everymotherfucking Tuesday?HTML thatjust fucking works. Why the fuck are you overcomplicating things, you masochistic fuck? You're out here acting like you'rebuilding the nextgoddamn moon landing when all you need is a button and sometext. Newsflash, ass

皆さん、フォーム作ってますか? Webサイトやアプリを作るにあたって避けられないのがForm作成、多くの方が autocomplete を設定するなど、より使いやすいフォームを作成するために尽力されていることと思います。 一方で、悪気なく書いたコードでより使いにくいフォームになってしまっている例が世の中には多く見られます(特に銀行系) 今回は、よくあるフォームの実装を例に、(特に日本語話者にとって)より使いやすいフォームにするためのちょっとした仕様や私が考える対策を書いていこうと思います。 忙しい方のために最初に書いておくと、この記事に書いてあることの多くは autocomplete の仕様を意識した実装をしましょう の一言に集約されます。 多くの方にとっては「何を当たり前のことを」と思われる項目も多いかとは思いますが、当たり前のことがされていないフォームが世の中には多すぎるので、少しでも

Web制作の技術は日々進化しており、会社やプロジェクトによっては昨今の環境に適さない書き方をしているケースも時折見受けられます。 そこで今回は「2024年のWeb制作ではこのようにコードを書いてほしい!」という内容をまとめました。 質より量で、まずは「こんな書き方があるんだ」をこの記事で伝えたかったので、コードの詳細はあまり解説していません。なので、具体的な仕様などを確認したい方は参考記事を読んだりご自身で調べていただけると幸いです。 1.HTML 画像周りはサイトパフォーマンスに直結するので、まずはそこだけでも取り入れていただきたいです。また、コアウェブバイタルやアクセシビリティも併せて理解しておきたい内容です。 Lazy loading <img>にloading="lazy"属性を付けると画像が遅延読み込みになり、サイトの読み込み時間が早くなります。

すべてのフォームが要件を満たしている場合のみ、送信できます。 フォームバリデーションのデザイン 上記の例では最低限のHTMLのみ実装されています。しかし、実際のサイトではバリデーションエラーをユーザーにフィードバックする必要があります。よりユーザビリティの高いフォームでは、以下の点を検討する必要があります。 エラー時のスタイル エラーメッセージの出し方 バリデーションエラーの表示タイミング 以下では、それぞれについて深堀りします。 エラー時のスタイル エラーを検知する方法として、CSSには:valid疑似クラスと:invalid疑似クラスがあります。これらの疑似クラスは『CSS疑似クラスを活用した、モダンでインタラクティブなフォームの作り方』でも紹介されている、バリデーションエラーが起きている要素にのみ適用されるクラスです。 しかし、この疑似クラスには欠点があります。required属性を

HTMXとは https://htmx.org/ HTMXは、JavaScript を記述せずに、Ajax通信や高度なUXを実現できるライブラリ。 軽量 で 高速 で、既存のサーバーサイドのフレームワークとシームレスなやり取りができる。また、AJAX通信の発火、フォームの送信処理、DOMの更新などを既存のHTML要素を拡張するだけで可能とする。WebSocketやSSEにも対応しているので、チャットアプリなどにも適している。2023JavaScript Rising Starsでは、フロントエンド・フレームワーク部門で見事2位に輝いた!(一位はReact、全部門だとshadcn/ui) 似たような機能として、Ruby onRailsのHotWireがあるらしい。 2024年はHTMXがくると言われているぐらい世界で騒がれているのだが、あまり日本では流行っていない。以下はGoogle

階層メニューやトーストUIが簡単に作れる新技術! JavaScriptで利用するポップオーバーAPI ポップオーバーとはコンテンツの1番上に重ねて表示するUIで、ユーザーにアクションを促したり、補足の情報などを伝えるために画面に表示します。ポップオーバーAPIのMDNのドキュメントではオーバーレイ、ポップアップ、ポップオーバー、ダイアログなどを総称して「ポップオーバー」と呼んでいます。 ウェブサイトでよく見かけるポップオーバーですが、実装するには意外と調整や考慮の多いUIです。たとえば、画面の1番上に重ねるためにはz-indexで他の要素との重なり順を調整する必要があります。Escキーを押した時や要素外をクリックした時にポップオーバーを閉じるには、JavaScriptで制御を追加します。ポップオーバーが複数あった場合どうでしょう? 1つだけ表示するのか、すべて表示したままにするのか? その

みなさんはPicture-in-Picture(PiP)という機能を使ったことがありますか。PiPは動画コンテンツなどを浮遊する小窓に表示する機能です。小窓はウィンドウの外側を自由に移動できます。デスクトップが賑やかになりがちなPCでもPiPは大活躍なのですが、特にスマートフォンにおいては数少ない「ウィンドウ」機能になります。Androidはもちろん、iOS14も対応したことで話題になりました。 これによってスマホ一台あれば、ソシャゲの公式生放送を見ながらソシャゲのイベントを周回する地獄のような行為が可能になりました。 利用者という視点から見ると非常に便利なのですが、開発者から見ると動画しか表示できないのはなかなか使い所が難しくなります。そこで、この機能を使って好きな情報を表示できないか実験してみました。 PiP機能の対応環境Chrome 70 Firefox 71(制限付き)mac

HTMLだけで多くのことが実現できるのは素晴らしいことです。一昔前までは、CSSやJavaScriptを使用しなければできなかったこと、かなり複雑なコードを書かなければできなかったことが、実はHTMLだけで多くのことが実現できます。 知っておくと便利なHTMLの使い方をまとめて紹介します。HTML can do that? by Ananya Neogi 先日紹介した「CSSでここまでできるのか!」の続編です。 下記は各ポイントを意訳したものです。 ※当ブログでの翻訳記事は、元サイト様にライセンスを得て翻訳しています。 1. datalist -フォームに入力候補を表示 2. dialog -ダイアログ ボックス 3. progress -プログレスバー 4. detailsとsummary -開閉パネル 5. inputmode -スマホで入力時に適したキーパッドを表示 6. inpu

エンジニア不足と言われて久しいですが、できる経験者を採用するのはますます難しくなっていますね。 そんななか、弊社ではひょんな縁からエンジニア未経験の新人をエンジニアとして採用することになりました。未経験とはいえ、弱小企業の弊社には悠長に育てている余裕がないため、7日間で現場投入を目指してカリキュラムを組みました。 だいたいうまくいったので、メモがわりに晒しておきます。 前提条件 誰でも7日間でエンジニアになれると言っているわけではありません。あくまで一例として捉えていただければ幸いです。 担当してもらう予定の領域HTML/CSS コーディングJavaScript はそこそこで(動きのエフェクトやカルーセルを仕込める程度) concrete5 テーマの開発(PHPファイルに foreach を入れていくイメージ、WordPress と変わらない) 流石にアプリケーション開発で7日間は無理

タイトルに含まれる語に関する補足 おじさん: 筆者の便宜上、30歳前後のフロントエンドエンジニア、マークアップエンジニア等を指す。性別は問わない。 なぜ「モテ」なければいけないのか 「モテる」とは、最先端の流行を知り取捨選択することで、自由意志を謳歌することで実現する。PHPとjQueryの時代は廃れ始め、AngularやReactに代表されるUIフレームワーク、ES2015やTypeScriptを流暢に扱えることがフロントエンドの責務となり、HTMLやCSSも、EJSやPug・SassやPostCSSなどのトランスパイル言語を介すことがほぼ常識になってきた(と思う)。 ところが、HTMLやCSSを何の言語で書くか以前に、中身をどうするべきかはあまり議論されていないので、「モテる」ための方法をいくつかかいつまんでまとめてみた。 セマンティックなコーディングは、開発者の課題理解度を図り、意

とほほのBootstrap 3入門 トップBootstrap 3入門 はじめに このページは 「Bootstrap 3」について説明しています。Bootstrap 4 については、「Bootstrap 4入門」を参照してください。Bootstrap とはBootstrap は、スマートフォンなどのモバイル端末にも対応し、レスポンシブデザインを採用したHTML,CSS,JavaScript フレームワークです。Twitter 社で開発され、最初は「TwitterBootstrap」と呼ばれていましたが、現在は「Bootstrap」となりました。 ライセンスは MIT License で、商用利用も可能です。 現時点(2018年5月6日)の最新バージョンは 4.1.1 です。Bootstrap 2 とBootstrap 3 以降では一部互換性の無い機能があります。 2018
かつてはJavaScriptを利用していたものの、今ではCSSのみで実装できる10の小技2011年に「少しのコードで実装可能な20のjQuery小技集」という記事で数々の便利な制作技を紹介したのですが、時は流れ、今ではCSSのみで表現できるものが多くなってきました。という事で今回はその記事内で紹介した技を中心に、かつてはJavaScriptを利用していたものの、今ではCSSのみで実装できる小技を紹介します。 少しのコードで実装可能な 20 の jQuery 小技集 目次Div 全体をクリックできるようにするテーブルの偶数・奇数の行の色を変えるフォームにテキストを入れておき、フォーカスで消す(文字色も変更)ラジオボタンとチェックボックスを装飾するスライドパネルアコーディオンツールチップ言語によってスタイルを変更横並びの div の高さ揃えるボックスを上下左右中央に配置するそれでは実際にどんな
なぜ、レスポンシブに労力を費やすのか? 私達は全てのデバイスにおいて、スクリーンのサイズや縦横の方向といったユーザーの環境に左右されずに、ウェブサイトが利用しやすくなることを目指しています。 断片化された世界 2013年現在、数千種類のデバイスとスクリーンサイズがインターネットにアクセスしています。それら全てに対して、それぞれレイアウトを設計するのはもはや不可能です。そんなことより、デザインにより流動的なアプローチを取り入れるべきでしょう。 モバイルファースト 最近になって「モバイルファースト」という言葉がそこらじゅうで聞かれるようになりました。その言葉は、モバイル向けのスタイルから始めて、必要とされる時に大きなスクリーンに最適化したスタイルを適用するということを意味します。言い換えると、作成したモバイル向けのスタイルがデフォルトになり、それ以降に書き換える必要はないということです。それは

JavaからHTML5ヘ。業務システムの開発におけるWeb技術の変化と適応事例 佐川 夫美雄(Ashiras, inc.) フロント開発の現場では、Java中心の開発から、HTML、CSS、JavaScript中心の開発にかわりつつあります。今回は具体的な事例をもとに、実装アーキテクチャや開発インフラに、どのような変化が起きているかレポートします。 はじめにHTML5が2014年に正式勧告されることを受け、フロント業務アプリケーションに影響を与えています。より多くのことがHTMLやCSSでできるようになり、現場レベルでは開発スタイルそのものの見直しも行われています。実際、私が担当しているプロジェクトではJava中心の開発からHTML、CSS、JavaScript中心の開発へと開発環境を変えています。具体的に何をどのように変更しているのかを、私が担当しているプロジェクトの内容に沿ってご説明

display:table-cell; を活用する リキッドレイアウトのコーディングにすごく便利。 親要素に display:table; 子要素に display:table-cell; 記事リストなど、画像とテキストを横並びにするときに。 均等に横並びにしたいときに。 タップ時のカラー設定CSSで以下のように設定。アルファ値も設定可能。 -webkit-tap-highlight-color: rgba(255,105,183,0.6); 画像、iframeに max-width を指定 img・iframeは、サイズが大きすぎて画面からはみ出すことがあるので max-width:100%; を指定する。 word-break:break-all; を指定 スマホは幅が狭いため、長いURLなどが1行に入りきりません。 word-break:break-all; を適宜指定する。 フォ

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