切手サイズの超小型Arduino互換ボード「ATtiny1616-Minima」が個人開発者により公開 2025 8/22 わずか15×22mmサイズの超小型Arduino互換開発ボード「ATtiny1616-Minima」が個人開発者によってオープンソースで公開された。開発者のnerovny氏が2025年8月19日にRedditで完成したプロトタイプを発表したもので、従来のArduino Pro Miniと比較して大幅な小型化を実現している点が特徴だ。 ATtiny1616-Minimaは、Microchip社のATtiny1616マイコンを中核とした最小構成の開発ボードだ。基板サイズは15×22mmと切手程度の大きさでありながら、UPDIプログラミング対応、5Vと3.3Vの電源選択機能、最大16Vの入力電源対応など、実用的な機能を備えている。 カステレーションホール採用で実装も容易 基

待ちわびたガジェットが届き、箱を開けて電源を入れた瞬間の興奮。手にしたマイコンボードに初めて電流が流れたときの感動。クラウドファンディングで支援したプロジェクトが製品化されたときの喜び。展示会で未来を変える技術に初めて触れたときの驚き。子どもがプログラミングで初めてLEDを光らせたときの笑顔。小さなスタートアップが発表した革新的なアイデアに心を奪われた瞬間――。あなたにも、きっとそんな体験があったはずです。 2025年6月2日から、私たちは新しいメディア「FabScene(ファブシーン)」をスタートします。 ものづくりの境界線が溶けていく FabSceneが注目するのは、「パーソナルなものづくり」と「エンタープライズのものづくり」が交わる場所です。一見すると対極にあるようなこの2つの世界が、今まさに劇的な変化を迎えています。 10年前を振り返ってみてください。個人がプロ仕様の基板を海外に発

飛行機の音が聞こえたとき、「この機体はどこへ行くのだろう」と気になったことはありませんか? この記事では、Raspberry Piで航空機信号用の受信機を使う方法と「レーダー風表示装置」の作り方を紹介します。リアルタイムで頭上を飛ぶ航空機の位置情報を画面に表示し、自宅で小さな管制塔気分が楽しめます。 ラズパイで飛行機の信号を受信 多くの飛行機は、現在位置・高度・速度・機体番号などの情報を送信しています。そうした通信手段の中でも、旅客機をはじめとする多くの航空機で使われているのが、ADS-B(Automatic Dependent Surveillance–Broadcast) という仕組みです。
※本記事は、かつてメイテックが運営していたWebメディア「fabcross」に寄稿したものです。同サイトの閉鎖(2025年3月)に伴い、許可を得てnoteに転載しました。初出:2023年1月19日 「株トレーダー」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、ディスプレイがいっぱい並んだ机である。たくさんの情報を一気に得られるよう、座席を取り囲むようにディスプレイが置かれており、しかも上下2段になっていたりする。 あの机は格好いいし、迫力がある。うちにも欲しい。ただ、あんなにディスプレイを並べるスペースはないので、いつも想像するだけで終わってしまう。 ミニチュアだったら、あの良さを手軽に再現できるかもしれない。作ってみよう。 小型ディスプレイで作ろう、株トレーダーの机株トレーダーのなかでも、特にデイトレーダーと呼ばれる方たちは、瞬時の判断で株を売り買いしている。一目で状況を把握する必要があり、その結果と

一般的には、電子基板といえば電子機器の筐体の中に入って、隠れているものだ。 でもMaker Faireなどのイベントに行くと、かっこいい基板の名札を付けている人や基板の名刺を配っている人、かわいい基板のアクセサリーを販売している人なんかも見かける。うらやましい……! 今回は、そんな「見せ基板」——かわいい基板を作るためのノウハウを語り合う座談会を開催した。 見せ基板作りは、独特の制約はあるけど、それを逆手に取った面白みもある、楽しい世界です! 僕も数カ月前に、初めてプリント基板を作った。もちろん見せ基板だ。 家で「KiCad」というソフトで設計して、基板製造会社にデータを送って発注。そうすると基板になって届く。 これは機能的にはArduinoで、プログラムを書き込むことでいろんなことに使える。でもそれは置いといて、ひとまずはかわいい見た目で作れたことに大満足だ。 1枚目としては満足のいく出

TL;DR本記事では、A4サイズのフルカラー電子ペーパーを用いて自作の電子ペーパーポスターを作成した経緯と手順、ハードウェア・ソフトウェア構成、費用、実際のデモ映像や感想を紹介します。 読者の方が同様のプロジェクトに挑戦できるよう、具体的な作業内容や留意点をまとめています。 電子ペーパーポスターのソフトウェアはGitHubにて公開しています。 記事の目的 電子ペーパーポスター作成の備忘録として記録します 同じように興味を持った人が、自作に挑戦できるような手順書としても活用してもらえることを目指しています モチベーション 新居に引っ越してから部屋のインテリアとしてポスターを置きたいと思っていたものの、市販のポスターは高価でサイズの合致や設置リスクがあったため、購入をためらっていました。 去年の12月にXR Kaigiに参加し、そこでgugenkaのブースにあったD-Posterの展示を見て

ストリート電子工作界を縦横無尽に駆け巡るギャル電のきょうこさんが、電子工作初心者に工具の大切さを伝える「ギャル電きょうこの意識の低い工具入門」。 前回に続き、今回もまたまた工具じゃありません(この連載のタイトル……)。きょうこさんは、電子工作のマストアイテムであるマイコンボードの「USBコネクター」について、何やら語りたいことがあるようです。 ボード上の部品は永遠じゃない ボードに付いているUSBコネクター。microUSBや、USB Type-Cなどいろいろな種類がありますが、きょうこさんはこのコネクターは「永遠じゃない」と言います。 「ボードに付いている部品って、永遠だと思うじゃない? でも電子工作をやってると、ガンガンもげる。特に、私のように安いボードとか使ってると特にね」 そう言いながら取り出したのが、こちら。 「これ見て。左が通常のボード。右がUSBコネクターがもげたボード。こな

キーボードの自作が一時期注目を集めました。現在でもオリジナルキーボードを作ってみたいという人は多いでしょう。Raspberry Pi Pico(以下、Pico)シリーズはGPIOが豊富で、USBホスト機能が利用でき、なおかつ安価なので、キーボードに組み込むマイコンにも最適です。 10キーパッドから100以上のキーがあるフルサイズキーボードまで、ほとんどすべてのキーボードは、キーマトリクスを使って多数のキーのオン/オフを検出しています。キーマトリクスの仕組みや扱い方はキーボードの大きさにかかわらず、たいして変わりません。 そこで本記事では、もっともシンプルな4×4キーパッドを例にキーマトリクスの利用を紹介します。単にキーマトリクスを扱うだけではつまらないので、Picoシリーズの特徴でもあるProgrammable IO(PIO)を使って4×4キーパッドを制御してみることにしましょう。 市販の

みなさんこんにちは。 ANDPADの2024年アドベントカレンダー12月13日(金曜日)の記事を書く @hasumikin です。 わたくしはことし、ボスニア・ヘルツェゴビナで開かれたEuRuKo 2024にて、"EmbeddedRuby Revolution: A Hands-On Workshop with PicoRuby"というタイトルのワークショップを開きました。1 近い将来、みなさんも海外でマイコンのワークショップを開くことがあるかもしれません。 この記事では、海外カンファレンスでマイコンワークショップを開くための技術をお伝えします。 その前に、EuRuKoについて ユールコと読みます。 ヨーロッパ最古、最大級のRubyカンファレンスだと言われています。 伝統的にシングルトラックのカンファレンスでしたが、2024年はマルチトラック化されました。 最大3並列でした。 ただし、来

前回、記事にラズパイが出てきたので、ラズパイのグループに参加することにしました。よろしくお願いします>先輩方。 今まではArduino(というかマイコン)関連記事ばかり書いていて「もうネタがつきた…」、と思っていたのですが、ラズパイのネタを記事にすることを忘れていました。 自分としては全く違う方向から、これに辿り着いたのですが、普通の人にはラズパイに安価なUPS機能をつけるという方が納得するのでは?、ということでUPS機能を全面に出すことにしました。 はじめに ラズパイをACアダプタからではなくモバイルバッテリーで稼働させるというのは誰でも思いつくと思います。これだけで「UPS機能付くじゃん」と思ったら大間違い。ラズパイ繋いで動作させたまま、モバイルバッテリーを充電しようとするとどうなるかというと… つなげた瞬間ラズパイが落ちる んです。たぶんですがモバイルバッテリーの給電モードと充電モー

デバッグプローブの必要性 MicroPythonは先述のように、REPLコンソール上でコードを実行し、MicroPythonインタープリタと対話してデバッグができます。一方、ネイティブコード開発は、CPUが実行できるマシンコードを作成するので、デバッグはMicroPythonほど簡単ではありません。 最近のマイコンは、マシンコードのデバッグを行う「オンチップデバッグ機構」を内蔵しています。専用のインターフェースを通じてオンチップデバッグ機構とホストPC(※プログラムを作成しているWindows機など)とが通信を行い、対話的にデバッグを行えます。 オンチップデバッグ機構とホストPCとのインターフェースとしては、「JTAG」という標準規格が存在しています。JTAGは、その名前のもとになっている業界団体「Joint Test Action Group」が策定し、IEEE標準に取り込まれたインター

半導体不足の中でも供給が安定していたRaspberry Pi Pico。 搭載チップのRP2040もいろいろなコントローラーボードに使われていて迷うほどです。 自作キーボードに使われるコントローラーボードには、Pro Microを意識したものがあります。 adafruit KB2040 SparkFun Pro Micro - RP2040 そんなRP2040に新しいボードが出ました。$3台とお安く売っています。 なんかっぽいサイズのやつhttps://t.co/dDr8bi0VmA— 堕落猫 (@daraku__neko)2023年8月13日はてなよりもXの方がカードが綺麗ですね。(Xは表示が頻繁に変わる?) Pro Micro RP2040 SparkFunの赤い Pro Micro - RP2040ではありません。 試したみたところ、Pro Micro(ATmega32)のフット

この記事ではArduinoを用いた制御実験を進めるにあたって必要な事項について説明します。Arduinoは、安価なIoTデバイスであり、広く利用されています。制御工学教育でもArduinoは有用です。ここでは、実際にArduinoを利用するにあたっての基礎事項を一通り説明します。制御実験について説明した動画や関連記事リンクは最下部に置いています。 Arduinoとは スケッチの基本構造 setup()関数 loop()関数 スケッチの主な用語 ライブラリ ピンモード デジタル書き込み(digitalWrite) アナログ書き込み(analogWrite) デジタル読み取り(digitalRead) アナログ読み取り(analogRead) プログラム例(スケッチ) Arduinoを制御器として使う 制御入力 制御出力 離散時間系と制御周期 Arduino UNOのスペック その他の特徴 制

この記事は基板作成サービスPCBGOGOの提供でお届けするいわゆる案件記事なのですが、それを抜きにしても初めての自作基板という体験が完全に「良」(よ)だったので皆さんにご報告する次第です。PCBGOGOは深圳の基板作成/実装サービスです。詳しくは後述しますが、オリジナル基板を作ってくれます。 www.pcbgogo.jp そしてこれが今回PCBGOGOで作った基板。 可愛いすぎる… 手に付いたスイッチでLEDをピコピコさせたり 逆の手にはツマミ、足にはサーボモーターのコネクタがついていて、ぎゅいんぎゅいんさせることもできます。 後述しますがこれはマイコンボード(Arduino)なので、自分でプログラムを書いて動作を書き換えることができます。プログラムの書き込み中には目がピコピコして強制的に人格が書き変えられていく様子がよくわかります。ディストピア可愛い…! 単体で愛でるだけでなく、もちろ

0. はじめに 以前の記事で作ったオリジナルキーボード、ポータブル性にはにすっかり満足していたが、これをiPhoneやiPadで使いたい欲が出てきた。ただ、通常の有線キーボードを単にLightning-USB(Type-C)ケーブルでつないでも、iPad側ではそれをキーボードと認識してくれない。どうやら有線でつなごうとすると、こちら記事のようなカメラアダプタが必要らしい…本記事では、カメラアダプタではなくBluetooth接続を選択した経緯と、その実現方法や苦労した点、参考になったプロジェクトなどを備忘録として書き残す。 1. 成果物 インターフェース1月号でPico WのBluetoothが解禁になったと知って、有線キーボードを無線化できる外付けデバイスを作ってみた せっかくなのでiPhoneに試し打ちした様子をキャプチャ 次はこれを収める箱でも設計しようかな#キーボード#自作キーボー

はじめに電子工作で使われがちなコネクタを紹介し、使える工具を紹介します。これを見れば、これまでコネクタを使った電子工作をしたことがなくてもできるようなります。これを通して必要になった時に調べて自分で選んで使えるようになることを目指します。 色々コネクタ試して苦労した経験があったので参考にしてお金と時間と苦労を節約していただければ幸いです。 ※かなり前に記事を書きましたが、だいぶ古くなってきたのでここで書き直しておこうと思います。(前のは公開したままにしてありますが、こちらに誘導するようにしています) はじめに コネクタを使おう コネクタを使うメリット コネクタを使うとデメリット電子工作で使われがちなコネクタ 信号用コネクタ電子工作圧着端子早見表 QI2550コネクタ JST XHコネクタ JST PHコネクタ JST ZHコネクタ JST PAコネクタ JST NHコネクタ コネクタ

今回はPythonやC、C++でのプログラミングが主流の「Raspberry Pi Pico」でJavaScriptを使えるようにする「Kaluma」を紹介します。

湿温度や気圧、明るさをWeb上でダッシュボード表示できる「Raspberry Pi Pico Wを使った環境測定基板」が発売された。 同基板は、デジタル温度および湿度センサー(AHT10)、気圧センサー(BMP280)、明るさセンサー(CdSセンサー)を搭載。各センサーで計測したデータを、OLED(32×128ドット、単色)上に表示できる。 基板上にLED2個とタクトスイッチ1個を備えており、デフォルトでWBGT(暑さ指数)を表示する。プログラムはmicroPythonで記述しており、サンプルコードは全てGitHubで公開されているのでカスタマイズもできる。 また、Web上のデータ表示サービス「ambient」への送信プログラムも組み込まれているので、ambientのアカウントを作成すれば、ブラウザ経由でダッシュボードによる表示も可能だ。 価格は3200円(税込)で、スイッチサイエンスのマ

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