かつて林野庁で民有林林道の担当をしていた。民有林行政は、何かと批判の多い補助金行政なのだが、林道事業は1番の人気だった。それは市町村からの要望が高かったからである。同じ森林土木でも治山事業は都道府県が実施主体だったので比較的上品だったが、林道はより現場に近い山村部の市町村にとっての必需品であったため、予算の奪い合いになっていた。 林道の表の顔は一応林業を実行するための道であって、そのために目標が設けられていた。林道密度と呼ばれる指標があって、森林1ヘクタール当たりすなわち100メートル四方に何メートルの林道が存在するかを示していた。その全国的目標は20メートル/ヘクタールとされていた。林道密度には、林道以外に森林内を通る市町村道などの公道もカウントされている。 森林の各所から伐採した樹木を集めて(集材)、トラックに積み込み、林道を通行して消費地へ運び出す(運材)。この集材・運材作業を効率的

間伐材をその場でマルチにするフォレストリーマルチャーの話題な。 畑に行ったら畝を黒いビニールで覆ってあるじゃん。あれがマルチ。 花屋さんに行くと大きい鉢植えの土の上が細いココヤシ繊維で覆われてるじゃん。あれもマルチ。 マルチメディアのマルチmulti-ではなく、mulchと綴る。中世の英語のmolsh(柔らかい、湿った)が語源らしい。 雨水で土が流出するのを防ぎ、土からの水の蒸発を抑え、日差しを遮って雑草を防ぐ。あと黒いビニルのは春先に早めに地中温度を上げる狙いもある。 オレは林業は全然わからんが、林業でのマルチングは↓の記事が分かりやすいと思う。 https://jifpro.or.jp/tpps/conditions/conditions-cat03/d01/ フォレストリーマルチャーの話題では、生木を砕いてばら撒くのを肥料にしてると言ってるブクマカが多いけど、 自然素材やポリエチレン

まなさん。 @manaseka 去年あたりから米中で木材需要が高まり、海運ルートの停滞もあって輸入木材が高騰。国産より高くなっちゃったけど、国産は外材に負けて市場が縮小しちゃっているので「外材の方が安いと言って取引き打ち切られたけど、今さら国産材が欲しいと言ってももう遅い」状態。国産価格もコロナ前の3倍。2022-04-19 18:24:26 まなさん。 @manaseka 90年度蓬莱学園卒業生(たぶん)。現在地はFVB(凍結中)。「Posta☆Tale」発起人の1人。古い話を掘り起こしつつ、新しい話も楽しむのが好き。読書歴はロフティングから始まり、江戸川乱歩を経由してミステリ、佐藤さとるから山岡荘八、山本周五郎を経由してライトノベルへ。読書メモのブログは20周年になりました。 https://t.co/0nXACsQfxS

業界の中の人です。 ニュースでチラホラ取り上げられている木材高騰。複合的な原因によりここまで深刻になりました。 実は国産材不足と、海外産材不足の理由はちょっと違うんです。 内地材の場合(杉/桧) 憎い花粉をまき散らす杉や桧ですが、現在不足している原因は昨年下半期に行った減産調整が原因です。 昨年春からのコロナ禍により、住宅業界や施主も1年程度の着工延期を行ったケースが多発し、 当時進行中の現場も緊急事態宣言に合わせて工事が止まるという事が起きました。 結果昨年5月~9月にかけ、国産木材価格が暴落したんです。在庫が余って滅茶苦茶になりました。 知っているケースだど、桧役物、関東尺6寸1分の板で3万㎥です。平時の3分の1でしょうか。 結果市場価格安定と余剰在庫払底の為、減産調整が行われ供給が一気に減りました。 木材というのは、葉が枯れ幹に水分が少なくなる晩秋~春までしか伐採できない性質がありま

森林の荒廃が指摘される中、林野庁は、管理が難しくなっている民有林を意欲のある林業経営者に集約する新たな仕組みを設けて、災害の防止や林業の成長産業化を図る方針です。 このため、林野庁は、管理が難しくなっている民有林の管理権を、市町村が仲立ちする形で意欲のある林業経営者に委託する新たな仕組みを設けることにしています。 また、樹木を運び出すコストなどで採算が成り立たないことが見込まれる民有林は、市町村に財政的な支援をして管理できるようにすることも検討しています。 林野庁は、この新たな仕組みで民有林の活用を促すことで、森林の荒廃による土砂崩れなどを防ぐことや、林業の成長産業化を図りたいとしていて、再来年4月からの実施を目指して関連する法案を来年の通常国会に提出する方針です。

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