“ダイハツ”といえば今は自動車メーカーの名前として知られていますが、戦前・戦中では日本陸軍の上陸用舟艇を指しました。戦車も運んだ“ダイハツ”、当時はとても画期的なものでした。 船首に隠された画期的な仕掛けとは? “ダイハツ”といえば、主に軽自動車や小型車を主力している自動車メーカー「ダイハツ」を思い浮かべる人がほとんどだと思われます。しかし、戦前、戦中の日本では、別のものが“ダイハツ”の通称で呼ばれていました。それは、旧陸軍の上陸用舟艇である大発動艇、略して「大発(ダイハツ)」です。 洋上を航行する大発動艇。喫水が低いので物資は満載状態と思われる(画像:アメリカ海軍)。 同艇の大きな特徴となっているのが、艦首が海面や地面に向かって倒れる扉式になっている点です。海岸に直接乗り上げた際に、船首が城門の跳ね橋のような形で開き、それを即席の足場である歩板(ランプ)として使用することで、兵士が容易に
神奈川県の横須賀港に停泊中のいずもが報道陣に公開されたのは、日差しが春めく3月13日午後です。JRで横須賀駅に着くと、3階建ての海自横須賀地方総監部の背景のように視界を占める艦体が、すぐそこに浮かんでいました。 海自によると、今回の報道公開は各社から要望が相次いだので、まとめて実施したそうです。なぜいずもがこんなに話題なのか、乗艦前におさらいしましょう。 専守防衛?で議論沸騰 それは、自衛隊の船で一番大きく、最新鋭で目立つから、というだけではありません。「空母」になるのではないか、いやいやもうなっているのでは、と国会などで議論が尽きないからです。 空母とは航空母艦の略。要は、航空基地を海に浮かべたものです。 旧日本軍が太平洋戦争で駆使し、米軍は今も世界に展開させていますが、戦後の自衛隊は持たないできました。戦争への反省から生まれた憲法に基づき、他国を攻めない「専守防衛」になったのだから、戦
自衛隊の「災害派遣」は、地震や洪水など自然災害の場合だけではありません。その8割が、実は急患輸送です。消防の行政サービスを自衛隊が肩代わりするようなことをしているのには、もちろん理由があります。 災害派遣は自然災害時のみにあらず自衛隊・統合幕僚監部の発表によると、2017年度の災害派遣件数は501件でした。そのうち、自衛官5000名以上を派遣する大規模災害派遣は、2017年7月に発生した九州北部豪雨、福井県における大雪などが挙げられます。2018年度の大規模災害派遣は、7月のいわゆる西日本豪雨、そして9月6日の北海道胆振東部地震と続きます。 拡大画像 急患を消防に引き渡す陸上自衛隊第15ヘリコプター隊の隊員たち(画像:陸上自衛隊)。 こうした大規模災害派遣が目に付くなかで、実は自衛隊が行う災害派遣で最も件数の多いのが「急患輸送」です。2017年度の501件ある災害派遣任務のうち、実に約8
オスプレイ、受け入れ表明=着陸料100億円で合意-佐賀知事 2018年08月24日19時26分 佐賀空港へのオスプレイ配備計画の受け入れを表明した佐賀県の山口祥義知事=24日午後、佐賀県庁 陸上自衛隊が佐賀空港(佐賀市)に輸送機オスプレイを配備する計画をめぐり、小野寺五典防衛相と佐賀県の山口祥義知事が24日、県庁で会談し、国が着陸料として20年間で計100億円を県に支払うことなどで合意した。これを受け、山口知事は記者会見し「熟慮を重ねた結果、防衛省の要請を受け入れる判断をした」と表明した。焦点は計画用地の地権者である漁業者の同意に移る。 オスプレイ、10月横田配備=24年までに10機-米軍 山口知事はこの後、同空港が面する有明海の地元漁協を訪問。配備を受け入れる方針を伝え、県と漁業者による協議開始を要請した。漁協側は詳しい説明を受ける考えを示した。 国と県の合意では、年5億円の着陸料を原資
九州自動車道の一部インターチェンジに設置された情報板において、実際は生じていない緊急情報が誤って表示されていたことがわかった。 西日本高速道路(NEXCO西日本)によれば、NEXCO西日本九州支社が8月15日18時半過ぎ、九州自動車道の西都IC、宮崎西IC、清武ICに設置された情報板へ誤った情報を表示したもの。 「ミサイル落下情報通行止」を16分間、「ミサイル発射情報あり」を4分間にわたって表示した。 同社では誤表示の原因について、人為的ミスと説明。情報板への新規項目の登録や表示に関する試験調整を行っていた際に発生したという。 今後は再発防止に向けて、試験調整実施時の作業手順を徹底するとしている。 (Security NEXT - 2017/08/18 ) ツイート
東京メトロは29日朝、北朝鮮が平安南道北倉(プクチャン)付近からミサイル1発を発射したとの報道を受け、午前6時7分から全線で一時運転を見合わせた。10分後の6時17分、着弾の恐れがなく安全と判断し、運転を再開した。北朝鮮によるミサイル発射を受けた措置は初めて。 東京メトロによると、ミサイル発射の報道を受け、運行を管理する指令が、銀座線や丸ノ内線など全9路線の電車の運転士に対し運転見合わせを指示。走行中の電車は次の駅で、安全が確認されるまで停車させた。北朝鮮のミサイル発射が判明した際、乗客の安全を確保するため運転を見合わせるようあらかじめ取り決めていたという。 東西線の電車で中野駅から大手町駅に向かっていたという東京都調布市の50代の会社員の男性は「車掌が『北朝鮮がミサイルを発射した影響で運転を見合わせています』という車内放送があり、車内が少しざわついた。近くにいた若い女性は『こんな(車内)
爆弾を積載した「自爆ドローン兵器」を使った戦術が、夏頃からIS(イスラム国)によって開始された。武装組織がついにドローン兵器を使い始め、有志連合軍に死傷者が出たことに米軍は大きな衝撃を受けている。 10月12日、米海兵隊向け軍事誌「Marine Corps Times」は「イスラム国の『空飛ぶIED』により米軍は新たな脅威に直面」と題する記事を掲載した。まずは、その内容を要約して紹介しよう。 ISも、アルカイダの一派も 10月上旬、C-4プラスチック爆弾を積載したイスラム国のドローンは、イラクのエルビルにて、2名のクルド民兵を戦死させ、2名のフランス特殊部隊兵士を負傷させた。これは武装組織が使用する自爆ドローンによる初の犠牲者である。このドローンは撃墜され調査しようとしたところで爆発し、被害を与えた。 米空軍のスポークスマンが12日に語ったところによれば、米軍は既にイスラム国によるいくつか
日本に配備される予定の米新型輸送機MV22オスプレイ 米空軍によると、同軍の新型輸送機オスプレイCV22が現地時間の13日午後6時45分ごろ、フロリダ州で訓練中に墜落した。乗組員5人が負傷したとみられるが、けがの程度は不明。救助部隊が現地で救出活動をしている。空軍が原因を調べている。 オスプレイは別型MV22が日本に配備される予定。同機は開発段階で事故が多発した。4月にもモロッコで墜落事故を起こしており、日本政府は米側に事故原因の詳細な説明を求めている。今後の日本配備に影響が出るのは必至だ。(ワシントン=望月洋嗣) 関連記事〈マイタウン〉防衛省の辞任 要求へ(6/8)オスプレイ墜落原因「今年遅くまで調査」 米政府(6/8)日米韓、北朝鮮問題で協力強化 国防高官が合意(6/2)「オスプレイ墜落はミス」 米軍、沖縄配備変更せず(6/2)オスプレイ、モロッコで墜落 普天間に12年配備予定(4
8日午後2時頃、神奈川県大和市上草柳の県道などに、米海軍厚木基地の電子戦機「EA―6Bプラウラー」の部品が落下した。 県道を走行していた乗用車に金属片が当たり、屋根が損傷したが、けが人はなかった。 同基地によると、落下したのは、エンジンをカバーする扉と排気管をカバーする扉。いずれもアルミ製で、大きいものだと、縦約2メートル18、横約1メートル7もあるという。訓練から基地に戻る途中に落下した。神奈川県警大和署の発表によると、金属片は6個見つかり、県道の車道と歩道に散乱していた。現場は相模鉄道相模大塚駅の東約600メートルで、米海軍厚木基地の北側フェンス沿い。落下の影響で、同署は県道40号を約1時間半にわたって通行止めにした。
羽田空港の50歳代の男性主任航空管制官が、インターネット上の個人のブログサイトに、航空機のフライトプラン(飛行計画)の画像を掲載していたことが9日わかった。 管制室内の画像も含まれており、国土交通省は、国家公務員の守秘義務違反にあたる可能性もある重大な流出事案として、この管制官らから事情を聞いている。 同省の発表によると、流出が確認できたのは、航空機の離着陸場所や飛行ルート、高度などの情報が細かく書かれた飛行計画を映し出した画面や、航空機の飛行ルートなどを表示したレーダー画面、管制塔内の仕事の様子を撮影した画像十数枚。 画像の説明文はなく、画像はすでに削除されている。 航空法では、航空機が運航前に飛行計画を航空管制に提出し、事前承認を受けるよう規定。管制官は、飛行計画に書かれた飛行ルートや高度などの内容を画面で確認しながら、航空管制を行う。同省によると、飛行計画は、テロ防止など安全上の観点
東日本大震災の津波で水没した航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)のF2戦闘機18機のうち、復活可能なのが最大3分の1の6機しかないことが18日、防衛省の調査で分かった。各機の部品を集めて修理するのに5年ほどかかり、修理費は1機当たり50億~60億円とみる。水没F2はパイロット養成用のため、実戦部隊のF2を教育用に回すなど代替措置の検討も急ぐ。 震災の復旧対策を盛り込んだ平成23年度第1次補正予算では、水没F2の検査費などで約150億円を計上した。防衛省は第2次補正予算案に本格的な修理費を要求する方針だ。 F2は機体に海水の塩が入り込み、被害が深刻化した。メーカーの技術者らが松島基地で機体調査をしたところ、復活可能なのは6機程度と判断した。 今後は各機から使用可能な部品を外して、機体を組み立てる。厳しい財政事情で、1機当たりの機体価格が約120億円のF2を新規購入できないことを受けた窮余の策
仙石線でも「トモダチ作戦」 日米合同復旧作業始まる自衛隊とともにがれき撤去作業を行う在日米軍の隊員=21日、東松島市のJR野蒜駅 津波で甚大な被害を受けた東松島市のJR仙石線野蒜駅で21日、日米合同のがれき撤去が始まった。仙石線東塩釜―石巻間は膨大ながれきが残され、復旧のめどが立っていない。宮城県などが自衛隊に作業を要請し、米軍も加わった。 初日は自衛隊の16人と在日米軍の約40人が作業に当たった。重機を用い人海戦術で、なぎ倒された樹木や電柱、がれきや泥を撤去していった。駅舎内では、作業開始時に1階天井近くまであったがれきが、1日でほとんど片付けられた。 作業は10日間の予定で、野蒜駅と陸前小野駅の周辺で行われる。米軍側は魂を込めて作業を行おうと、今回の活動を「ソウル トレイン」作戦と命名した。 作業を見守っていた宮城県松島町の会社員堺和敏さん(40)は「母の実家が野蒜駅近くにあっ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く