「卵子の老化」を強調した啓発冊子、卵子の量の目安を測る検査……。少子化対策として進められる自治体の政策が、批判を受けたり、見直しを迫られたりする事態が続いている。何が問題になっているのか。 秋田市の…

「アンコンシャス・バイアス」という言葉をご存じだろうか。もともと心理学の領域でアメリカを中心に発展してきた概念で、近年、世界で注目を集める。アンコンシャスは無意識、バイアスは偏りを指す。日本では「無意識の偏見」「無意識の思いこみ」などの訳語とともに紹介されている。しかし今、日本社会で共有されているアンコンシャス・バイアスの意味は、学術用語とも、諸外国での扱われ方とも異なるものだ。 バイアスには意識上のものと無意識のものがある。無意識とは「意識上にない(思っていない)」状態のこと。それが「悪気がなく、偏見と気づかずに思っている」ことだと誤解されてしまった。そしてアンコンシャス・バイアスの意味は、無意識から「意識上の思い込み」にすり替わった。人を属性で判断する、普通はこうだと「無意識に思いこむ」。そんな独自の解釈が広まったのである。だが、そもそも「思っている」時点で意識上にあり、「無意識」のは

米国でトランプ大統領が「反DEI(多様性、公平性、包摂性)」を掲げ、DEI施策を廃止する企業が出ている。なぜこうした事態が起きているのか。米政治外交史が専門の同志社大大学院教授、三牧聖子さんに話を聞いた。【聞き手・山本太一】 女性やマイノリティーを敵視 ――トランプ氏は大統領就任当初から、性別は男性と女性のみを認めるとし、さまざまな反DEI施策を打ち出しました。 ◆トランプ氏はバイデン前政権が進めてきたDEI施策の廃止に乗り出しています。連邦政府諸機関、さらには企業や大学にもDEI施策を廃止するよう求めています。 しかもそのやり方は、助成金の停止をちらつかせるなど強引なものです。 政権の有力者は白人男性が多数です。トランプ氏、バンス副大統領、ヘグセス国防長官、「政府効率化省」トップのマスク氏らです。 これらの富と権力を持つ白人男性が求める政策は、トランプ氏の主要な支持基盤である白人労働者が

大手焼き肉チェーン「牛角」が実施した「食べ放題プランの女性半額キャンペーン」が議論を呼んでいる。X(ツイッター)上では、「男性差別だ」「性差別を肯定しているのか」といった非難が飛び出す一方、「批判している人たちは何か損したの?」「男女差別というより身体的特徴に基づいた区別だと思う」と擁護する声もある。 こうした性別を限定したキャンペーンに反発が起こるのはなぜか。教育社会学・ジェンダー学を専門とする関西大の多賀太(たが・ふとし)教授に聞いた。【杉田寿子】 顧みられない「男性の中の不利な人」 今回のキャンペーンは、ファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC)」への初出展を記念したもの。2~12日の月~木曜日にアプリからの予約限定で、90品を注文できる「牛角コース」(3938円)が1969円、「堪能コース」(5258円)が2629円になる。 TGCは、さいたまスーパーアリーナで7日に

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