赤ちゃんを抱きながら取材に応じる五十嵐衣里衆院議員=東京都千代田区で2025年10月30日、内藤絵美撮影立憲民主党の五十嵐衣里衆院議員(41)=東京30区=が10月、第1子を出産し、約1カ月間の出産休暇を取得した。国会改革の一環で、衆院が「産前6週間、産後8週間」の休暇期間を明記するルール改正を申し合わせてから初のケースとなった。ただ、五十嵐氏は妊娠を周囲に隠し、ぎりぎりまで仕事を続けていた。「公表するのが怖かった」。そう五十嵐氏が語る理由は何なのか。 チュニックでおなかを隠し国会へ 「私事ではございますけれども、念願の第1子を出産しました」。五十嵐氏が報告したのは臨時国会初日の10月21日。首相指名選挙を行う本会議前の党会合だった。多くの同僚議員は「妊娠していたことも全く知らなかった」と驚いた。妊娠が分かったのは通常国会開会中の2月。おなかが大きくなってくると、丈の長いチュニックを着

2024年の自民党総裁選を巡り、決選投票で敗れた高市早苗首相の政治団体が、宣伝のために8000万円超を支出していたことが、政治資金収支報告書から判明した。3位だった小泉進次郎防衛相側も、PR会社に約2000万円を支出するなどしており、多額の費用を投じた宣伝合戦が水面下で繰り広げられていた実態が浮かび上がる。 24年総裁選は岸田文雄首相の辞任表明に伴い、9月12日告示、27日投開票の日程で行われた。1回目の投票で党員票が最多だった高市氏は、決選投票で石破茂前首相に敗れたものの、25年の総裁選を制する弾みになったとされる。 高市氏の資金管理団体「新時代政策研究会」の収支報告書によると、24年の収入総額は繰越金を含めて約2億円。このうち8384万円を、告示直前と選挙期間中に宣伝費とみられる支出に充てていた。 内訳をみると、ウェブ関連では▽動画制作や交流サイト(SNS)の活用などを手がける大阪市の

国が過去に実施した最大10%の生活保護費の減額処分を違法として取り消した最高裁判決への対応について、厚生労働省は違法とされた引き下げ方法とは別の手法で2・49%の減額改定を再度行う方針を固めた。訴訟の原告については負担に配慮し、違法とされた引き下げ分に相当する給付を別途行う。費用は2000億円規模になるとみられる。関連予算を補正予算案に盛り込む。 最高裁判決は、2013~15年の生活保護費のうち、食費や光熱費などに充てる「生活扶助」の基準額の算定で、物価の下落率を基にした「デフレ調整」が国の専門家部会に諮られていないなどとして違法とした。一方、生活保護世帯と一般の低所得世帯の生活費を比べて見直す「ゆがみ調整」の違法性は否定した。 厚労省は対応を検討するために設置した専門委員会の議論で、改定前の基準にゆがみ調整を反映して受給者に追加支給した場合、基準を決める際の比較対象となる一般低所得世帯の

署名をした連立政権合意書を手に写真に納まる自民党の高市早苗総裁(右)と日本維新の会の吉村洋文代表=国会内で2025年10月20日午後6時16分、平田明浩撮影自民党と日本維新の会による連立政権合意に盛り込まれた衆院定数削減について、毎日新聞は2024年衆院選の結果に基づき比例定数が削減された場合の獲得議席を試算した。維新側が主張するように比例定数を50議席削減すると、自民、維新両党で計21議席減少するものの、小選挙区と合わせると計212議席を獲得。定数減で過半数ラインが208議席に下がるため、2党で衆院過半数を得られる見通しであることがわかった。 維新は定数削減を「政治改革のセンターピン」(吉村洋文代表)として最重視し、「身を切る改革」の象徴と位置づける。だが、実際には獲得議席における比例選出議員の割合が多い中小政党への影響が大きい。一方、本拠地・大阪の小選挙区で勝利が見込める維新や、自民

20日投開票の参院選を前に、性的少数者らの全国組織「LGBT法連合会」は、性的指向や性自認(SOGI)を巡る課題について、主要政党を対象に実施した調査結果を公表した。米トランプ政権が反LGBTの姿勢を鮮明にする中、日本国内への余波が懸念されている。 調査結果は9日までに回答した自民党、立憲民主党、公明党など8党が対象。「党のマニフェスト・公約にSOGIに関する人権を保障する施策について記載はあるか」との問いでは、自民以外は「ある」と回答。自民は「昨年の衆院選の公約に記載し、継続扱い」と回答した。 米政権での多様性施策の後退を受け、林芳正官房長官は3月の参院予算委員会で、「多様性が尊重される包摂的な社会の実現は重要」との政府見解を表明した。これに対し、社民以外の7党が「同意」。社民は「一定の評価はするが、差別を禁止する罰則付きの法整備を即刻進める責任が政府にはある」とした。 優先すべき政策を

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