今後は製作の第一線を退き、クリエイティブ・コンサルタントとして『スター・ウォーズ』に関わるジョージ・ルーカス - Ethan Miller / Getty Imagesディズニーがルーカスフィルムを買収し、映画『スター・ウォーズ』シリーズの新作を2015年に全世界公開することを発表した。「エピソード7」にあたる新作では、ジョージ・ルーカスは製作の第一線から退くといい、これについてルーカスは「35年にわたって『スター・ウォーズ』が一つの世代から次の世代へと受け継がれていくのを見守るのはとても楽しいことでした。そして今、『スター・ウォーズ』を次世代の映画制作者の手に委ねるべき時がやってきたのです」との声明を発表している。 前作の映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』フォトギャラリー 公式発表によると、ディズニーは2015年の「エピソード7」の後も、2~3年間隔で新作を公開し、シリ

『おおかみこどもの雨と雪』を観てきました。おもしろかったです。 劇場に行く前に読んだレビューの中に、「母性が過剰に礼讃されている」「スーパーウーマンとしての母親が賞賛されている」という指摘をいくつか見かけましたが、わたしにはそのようには感じられませんでした。 ネット上のレビューを読むと、本作の評価はさまざまに割れているようです。わたしも、感想を書き留めておこうと思いつつ、なかなか書けずにいました。 花について 花は、おそらく多くの人間の母親(そして父親も)がそうであるように、「最初から完成された母親」などではありません。そして、良くも悪くも「人間らしい」知性をもった母親ならではのさまざまなアンバランスさを持ち合わせています。人によってはそのアンバランスさを不快に感じることもあるだろうと思います。 花のアンバランスさが特に気になるのは、こどもたちの乳幼児時代です。 花は、こどもたち
映画『おおかみこどもの雨と雪』で背景にしばしば本棚がちらちらと見え、本好きの皆さんの間で「あの本があった」「この本があった」と話題になっています。たとえば以下の記事など。 「ハナの本棚」HPO:機密日誌(http://d.hatena.ne.jp/hihi01/20120728/1343481735) 「おおかみこどもの雨と雪」の本棚が気になる togetter(http://togetter.com/li/347412?page=1) 僕も高野文子の『黄色い本』があったな、などと思って気になっていたのですが、とあるTV番組の「おおかみこどもの雨と雪」特集をみていたところ、本棚が何度か登場し、そのうち2回はタイトルも読めたので、そこで確認できた本のリストを作ってみました。タイトルの羅列だけで著者名もリンクもないです。すみません。また部分的にしか見えていなかったため、完全なタイトルが不明な本
おおかみこどもの雨と雪 オフィシャルブック 花のように 作者: 「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/07/23メディア: 単行本 クリック: 159回この商品を含むブログ (26件) を見る 『おおかみこどもの雨と雪』を観てきた!館内はカップルや親子連れで溢れかえっていて、なかには祖父-親-子という三世代で観に来ている家族もいた。かなり幅広いお客さんが観に来ているという印象。それはさておき。 「ああ、俺はこんなアニメが観たかったんだ!」と心から思える、素晴らしい作品だった!頭が熱くなっているうちに、書き残しておく。 思春期を敢えて外し、壮年期を狙ってきた作品 この作品は、観る人を選ぶ作品だと思う。 実際、映画が終わった後の客席の反応は、『新劇場版ヱヴァンゲリオン破』などに比べると、はっきりとした笑顔が少なかった。

『時をかける少女』、『サマーウォーズ』が高く評価され、今や世界でもっとも注目を集めるアニメーション監督、細田守。最新作『おおかみこどもと雨と雪』制作の背景をうかがいました。 細田守 『おおかみこどもの雨と雪』監督 PROFILE 1967年生まれ。富山県出身。’91年東映動画(現・東映アニメーション)入社。’06年『時をかける少女』、’09年『サマーウォーズ』は海外でも高く評価された。2011年、自身のアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」設立。 週アス:『おおかみこどもの雨と雪』は細田監督が子育てにあこがれを感じたのがきっかけだそうですが。 細田監督:あこがれに感じちゃったんですよね。友人宅に子供ができて、すごい充実している顔を見て、「いいね、うちも子供欲しいね、アマゾンでクリック」みたいなわけにはいかないじゃないですか。よけいにあこがれがつのるというか、クリックできないぶん、映画に

あらすじ: 19歳の大学生花は、あるときおおかみおとこと運命的な恋に落ち、やがて雪と雨という姉弟が誕生する。彼らは、人間とおおかみの両方の血を引くおおかみこどもとしてこの世に生まれたのだが、そのことは誰にも知られてはならなかった。人目を忍びながらも家族四人で仲良く都会の一角で暮らしていたが、ある日、一家を不幸が襲い……。 (おそらく、ほとんどネタバレしていないと思います) 2012年20本目の劇場鑑賞作品。 月曜日の20時からのレイトショーだったのですが、世間は夏休み突入直後ということもあり、平日の夜にもかかわらず、50人くらい入っていました。 この映画館としては、なかなかの盛況。 日本テレビ系の「細田監督推し」も効いていそうです。 この映画、ひと言でまとめてしまうと、「お母さんってすごい!」。 閑散とした講義に出席し、きちんとノートをとっているような、真面目な国立大生・花が、学生じゃない

※この記事は、書かれた当時のブログ記事の流行にのっとり、意図的に「毒舌」な書き方をしています。苦手な方はお読みいただかないことをおすすめします。 おおかみこどもの雨と雪 (角川文庫) 作者: 細田守出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/06/22メディア: 文庫 クリック: 359回この商品を含むブログ (88件) を見る 細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』を観てきた。細田監督はポスト宮崎駿の最有力候補と目されており、『おおかみこども』は『となりのトトロ』と並び称されることが多い。『カリオストロの城』や『ナウシカ』で評価を積み重ねた宮崎駿は、ファミリー向けの映画『トトロ』で名声を確固たるものにした。それと同様に、『デジモン』や『オマツリ男爵』、『時をかける少女』で評価を積み重ねた細田監督が、『おおかみこども』で宮崎駿と同じような経歴をたどる

映画こんなアニメ映画を細田守監督は作るようになったんだ。『おおかみこどもの雨と雪』鑑賞後、なんだか落ち着いた気分になった。大きな起伏、“転”を経てエンディングを迎えるのだろうという娯楽映画への先入観をあっさりと翻し、しかし爽やかに「彼ら物語はまだ途中」と告げる余韻を残し、終わってしまった。お伽話と現実を結ぶちょっとシニカルだけど、優しい目線。細田守監督の目線がすぐそこにあるような、見つめられている感覚にしばし酔ったといった方が正確かもしれない。よくもまあこんな映画が作れるものだと驚き半分、涙半分だった。色々と語りたくなる作品だと思う。《花》と《彼》の人生観だとか《雨》と《雪》の“男女差”、「おおかみこども」の人間らしさと野性、田舎ネットワークの厳しさと情、多くの要素は表裏一体で、おとぎ話と現実というテーマに結びついていることも面白かった。どちらか一方だけに偏らない。「どちらでも選択できるよ
2013年02月22日00:00 カテゴリ書評/画評/品評Love 日常は無常 -映画評 - おおかみこどもの雨と雪 おおかみこどもの雨と雪 というわけで初日、というか23:45分上映開始だったので日付をまたがって見て来た。 初出: 2012.07.22; 2013.02.22 BD/DVD化につき再掲 傑作。ただし淡いので映画というものに非日常を思いっきり期待している人は退屈かも知れない。そういう人は「サマーウォーズ」をどうぞ。 しかしそこを注意深く味わってみれば、日常こそが無常で、大事(だいじでおおごと)なのだということが改めて実感できる。ただ今日を乗り切り、明日を迎えることが、どれほど有り難いことなのか。本作「おおかみこどもの雨と雪」は、こんな映画。映画「おおかみこどもの雨と雪」- ストーリー 大学生の花(宮粼あおい)は、彼(大沢たかお)と出会ってすぐに恋に落ちた。やがて彼が人

おおかみこどもの雨と雪 BD(本編1枚+特典ディスク1枚) [Blu-ray] 宮崎あおいAmazon新宿バルト9で「おおかみこどもの雨と雪」を観てきた。以下、CinemaScapeに投稿した感想。ネタバレなので畳んでおきます。ひどいこと書いてますが、映像はたいへん目に快く、眼福でしたよ。これホント。 作り手の都合でリアリティを露骨に出したり引っ込めたり使い分けられて、登場人物に親身になって寄り添える筈もなく。(★2) アニメとは、実写では難しいムチャクチャもできる表現媒体だ。猫が長靴を履いてチャンバラしたり、豚が戦闘機を操縦してドッグファイトしたり、犬の探偵がプロトタイプベンツで爆走したりする。それは作品毎にリアリティレベルというものがあって、「こういうところはウソつきますよ、でもああいうところはウソじゃないですよ」という線引きが各々の作品でなされているから観客は「なるほど、このお話はそ

新宿にて。初日。とてもいい映画でした。おおかみと人間のあいだに生まれたふたりの子ども(姉と弟)の成長と、それに伴う困難、希望を描いていくというあらすじ。キュートな登場人物たちのいきいきとした姿が魅力的で、アニメーションならではの新鮮な映像表現にも目を見張りました。 まず何より秀逸なのは、ストーリーの基本となる「半分人間、半分おおかみ」という子どもたちの設定である。物語の後半になるほど、その不安定さ、どちらともつかない状態が意味を持つようになる。誰もが一度は経験したであろう普遍的な不安や孤独、心細さといった感情を、「人間とおおかみのあいのこ」というメタファーによって巧みに描く構成がみごとだ。「自分は周囲と相容れない、おかしな人間なのではないか」という怖れ。誰も手を差し伸べてくれる理解者がいない中での孤独な子育て。「こんなことを他人に知られたら、誰にも相手にされなくなってしまうはずだ」と不安に

"The Wolf Children Ame and Yuki"2012/JP 細田守の新作。ネタバレしてるよ。おおかみおとこと恋に落ちた主人公の花は、おおかみおとこの子どもを宿しつつましい生活を始める。やがて花は二人目の子どもを産むが、おおかみおとこは死んでしまう。花は二人のおおかみこどもを育てるために人里離れた田舎に引っ越す…というあらすじ。さて、あらすじから既に文句がつけづらいわけだが。なにしろお母さんは偉いですから。お母さん偉いと思っている人が「お母さんが偉い」というためにつくったような映画。正直、ここまでとはおもわなかった。いくらなんでも母親にすべての役割を押し付けすぎている気がするし、それを美談のように描かれてもやっぱりいたたまれなかった。先日ツイッターで、物語で早々に退場してしまうような無責任な父親を描いておいて、監督本人が「子育てに興味ある」っていうのはちょっと矛盾している

人間ドックのため9時以降は食事がとれないので、空腹しのぎにレイトショーを見てきました。これは、日本アニメ史に残る大傑作。ほとんど、ケチのつけどころがありません。今や、細田監督は、宮崎駿監督とならぶ、国民的アニメ監督の地位を確立したと言えるでしょう。 テーマは、恋愛、子育て、子供たちの成長と自立という普遍的なもの。これまでに多くの人間ドラマで描かれてきたテーマをとりあげるにあたって、細田監督が用意した決め球は、おおかみこども、というユニークな設定。この着想はすばらしい。何しろ、小さなころの、雪と雨の二人のかわいらしいこと。このキャラクターを見ているだけでも、幸せな気持ちになれます。舞台は、北アルプス?の大自然。風景美術もすばらしい。 導入部分の、花の一目惚れから衝撃の告白シーンまでのシークエンスでは、二人の日常が淡々と描かれますが、心理描写が細やかで、まるで小説を読んでいるかのよう。アニメで
もっと見る 2025.04.15映画『かくかくしかじか』豪華キャストの登場とファンサービスに現役高校生が朝から大絶叫&大興奮!! 高…

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