『おおかみこどもの雨と雪』を観てきました。おもしろかったです。 劇場に行く前に読んだレビューの中に、「母性が過剰に礼讃されている」「スーパーウーマンとしての母親が賞賛されている」という指摘をいくつか見かけましたが、わたしにはそのようには感じられませんでした。 ネット上のレビューを読むと、本作の評価はさまざまに割れているようです。わたしも、感想を書き留めておこうと思いつつ、なかなか書けずにいました。 花について 花は、おそらく多くの人間の母親(そして父親も)がそうであるように、「最初から完成された母親」などではありません。そして、良くも悪くも「人間らしい」知性をもった母親ならではのさまざまなアンバランスさを持ち合わせています。人によってはそのアンバランスさを不快に感じることもあるだろうと思います。 花のアンバランスさが特に気になるのは、こどもたちの乳幼児時代です。 花は、こどもたち
映画『おおかみこどもの雨と雪』で背景にしばしば本棚がちらちらと見え、本好きの皆さんの間で「あの本があった」「この本があった」と話題になっています。たとえば以下の記事など。 「ハナの本棚」HPO:機密日誌(http://d.hatena.ne.jp/hihi01/20120728/1343481735) 「おおかみこどもの雨と雪」の本棚が気になる togetter(http://togetter.com/li/347412?page=1) 僕も高野文子の『黄色い本』があったな、などと思って気になっていたのですが、とあるTV番組の「おおかみこどもの雨と雪」特集をみていたところ、本棚が何度か登場し、そのうち2回はタイトルも読めたので、そこで確認できた本のリストを作ってみました。タイトルの羅列だけで著者名もリンクもないです。すみません。また部分的にしか見えていなかったため、完全なタイトルが不明な本
本日、娘が5歳になりました。twitter(http://twitter.com/#!/acoela)で書いていた娘の4歳後半の生活記録をまとめてみました(4歳前半の記録はこちらです)。 9月 秋の気配 [09/01]ひらがなとミミズ 保育園の前で体をまげて死んでる乾燥ミミズを見つけた娘、拾い上げて、「このミミズ、"し"みたいなかたちだよ」、横に向けて「こうすると、"つ"みたいよ」。 [09/02]博物館見学 保育園のきりん組(3歳以上のクラス)さんたちは今日は大学の博物館に見学に行く予定。娘もとても楽しみにしている。雨天決行なので娘は合羽と傘と長靴で武装してでかけていった。 今日の博物館見学は楽しかったみたいで、保育園の帰りに「きょうりゅうのほねがあったよ」「きょうりゅうのうんちのいしもあったよ」「とりがおったよ、いきていないのだけど」(剥製のことらしい)などとうれしそうに話してくれた。

最近、子供と私が特に楽しんでいる本をご紹介。 ちいさいモモちゃん モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん (児童文学創作シリーズ—モモちゃんとアカネちゃんのほん)posted with amazlet at 11.02.10松谷 みよ子 講談社 売り上げランキング: 11572Amazon.co.jp で詳細を見る 言わずと知れた、「モモちゃんとアカネちゃんのほん」シリーズの第一作。 もう内容は忘れてしまったという大人の方でも、「あめこんこん ふってるもん うそっこだけど ふってるもん」や、「おねえちゃんだもん おおきいんだもん おちゅうしゃだって なかないし おくすりだって のめるのよ」といった可愛らしい歌を、ご自分のメロディーでおぼえている方は多いのではないでしょうか。 親になってから読んで、どきりとしたのは「モモちゃん、おこる」。 お仕事で帰りが遅くなってし
みなさん、こんにちは。あけましておめでとうございます。2月に新年の挨拶がしたくて、日記を書くのを控えていました。・・・そんな強がりを言えるのも、きっとウェブログだからかしら。あと、挨拶に関係ないですが、ぼくは住宅ローンを10年以上の設定で借りています。(参考:2011-02-03)これについて特になんとも思っていません。水道料金を払うのにアレコレ悩まないのと同じです。強がりではありません(この頬をつたう液体は何?)。さて今回は、自称イクメンのぼくが、先日気になった記事を参考に考えてみました。 子育て中のママに言ってはいけない、旦那からの地雷ワード集 子育て中のママさんたちが、ダンナさんのどんな一言で腹を立てるのか?を集めた記事です。 たいへん興味深い切り口だと思いました。ぼくの妻(@kobeni)も子育て中なわけですが、ぼくだったら、何を言うと妻を怒らせちゃうかなあ、と考えさせられました。

ぼくは年賀状を欠かさないタイプの人間で、今年も100枚ほど出す。 さて、子どもが生まれてから必ず脳裏を横切るのは、子どもの写真つき年賀状のことである。 たしか原田梨花の『Black!』ではなかったかと思うのだが、子どもの写真が大写しで載った年賀状についてバカにしているセリフがあったはずである。……と思い、と『Black!』をひっくり返してみたのだが、どこにも見当たらないので記憶違いなのだろう。おかざき真里『サプリ』だったかもしれない。いずれにせよ「フィール・ヤング」の連載のマンガだった。 それだけではない。 たとえば唯川恵の小説『永遠の途中』にも似たようなセリフは出てくる。 唯川の小説の方を古本に出してしまったので、いま手元に残っているのはそれをコミカライズしたささだあすかの同名マンガしかない。こう述べられている。 ああ そっか 私 今年は写真入り年賀状なんて 親バカ丸出しなこと やったん

子どもが分かっているとき/「穴埋め」させる どうすればいいか/なにをしてはいけないか、大人が思っているよりは、いくらか/ずいぶんと、子どもは分かっていることが多い。 子どもからすると、分かっていることを言われるので、くさる。 しかも大人は、必要以上のことをいろいろ言いがちだ。「××してはいけない」というかわりに、たとえば「××するような奴は……になるぞ」みたいなことを言ったりする。 大人からすると、言っても聞かないから、もっとひどい言い方をしているのだ、ということになる。しかし、言い方をエスカレートしても、効き目はすぐになくなる。さらにもっとひどい言い方をしたくなる。 「穴埋め」とは何か? 人は、他人に言われたことよりも、自ら口に出したことにコントロールされる。 「叱る」内容を、子ども自身に言わせる方法なんてあるのだろうか? 手はいくつかある。 「わざと間違える」というのがわかりやすいが、

児童虐待の問題を調べていくと、児童相談所の役割や権限についてわかりやすい解説がないことに気づく。児童相談所というのは児童虐待だけを扱っているのか? そもそも国の機関なの? 市町村の機関なの? などという初歩的な質問に始まり、新聞などでよく見る「臨検(強制立ち入り調査)」と「立ち入り調査」はどこが違うの? いや「一時保護」と「立ち入り調査」は違うの? 「一時保護」は「施設入所」と同じなの? などの問題を一定程度、体系だって説明してくれる本がほしいと思うのだ。本書はその役割をよく担っている。 加えて、たとえば児童相談所長が一時保護の判断の権限を与えられる。だが、それが重荷になってしまい、本当なら司法を介在させるべきなのに、そんなことをやっている体制も時間もないというジレンマ。あるいはケースワーク主義と介入の葛藤の問題など、現在児童虐待対策をめぐる「対立・論争」点の基本が大づかみにわかるように

JBPressのこの記事 子供を叱る若い母親に言いたい、「お母さん、それは無理です」 JBpress(日本ビジネスプレス) に端を発して、子供の叱り方についての話が、ネットで盛り上がっている。 私はたいして若くはないが、未熟な親であることにはまちがいないので、子供の叱り方は気になる話題だ。 率直に言って、JBPressの記事はカンに障った。 とおりすがりのおばちゃんが、そのときだけを見て、「そんな叱り方しちゃ子供がかわいそうじゃないの。うちはこれこれこうしていい子に育ってるんだけど、あなたもそうしなさいよ」と説教している感じというか。 つまるところ、この記事そのものが、母親に対して「どうしてそんな叱り方をするのよ~」という、よくない叱り方をしている感じになってるんだな。 いちおう、「母親をとりまく社会の事情があるんだろうけど」と共感を示しているようには見えるけど、結局は母親
この記事を読んで。 子供を叱る若い母親に言いたい、「お母さん、それは無理です」 JBpress(日本ビジネスプレス) http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4149 お盆前に反論記事を書きかけたのだが、間に合わずに帰省してしまった。ゆえにすっかり気の抜けた記事になってしまったが。 この記事の核心部分は、2〜3歳の子どもは約束を守る力がまだないのだから、「約束した」ということ一辺倒で子どもを責め倒すのは無理がありすぎる、ということだろう。 子供は忘れっぽいのだし、おかあさんが赤ちゃんばかりをかまうので、自分のことも見てもらいたくて、つい余計なことをしてしまうんです。それに、叱り方はもっとシンプルにして、最後にはちゃんと許してあげないと・・・。 記事を書いた佐川光晴は家族カウンセラーの中尾英司の次の言葉を引く。 子は親に認めてもらいたいと常に思っている。ま
今までこんな幼稚園見たことなかった。 それが最初の印象で、その思いがどんどん深まっていって、帰る頃には自分が通いたいと思ってしまった。まあ、31歳の僕には無理だけど。でも子どもができたら通わせたいな!そんな幼稚園が広島にある。板橋さざなみ幼稚園では、地域に開かれた、まったく新しい給食プロジェクトメンバー(リーダー)と保育スタッフを募集している。 広島市の東、東広島市。中国地方特有の穏やかな気候で、空港から降りると土の香りがしてきた。そこから車で30分ほど。住宅地を抜けて田園風景が広がり、それが里山の風景に変わったところに板橋さざなみ幼稚園はある。小高い丘の上にある幼稚園の窓から眺めると、ちょうど田植えの時期の田んぼには、水が張られていてキラキラ輝いている。その奥にはなだらかな山並みが見える。夕方には素晴らしい夕焼けを眺めることができるらしい。 まず訪れて感じたことは、園庭が自分のイメ
娘が6歳で反抗期っぽいことを言い出したので、それに追い打ちをかけるように怒鳴る親っていうもの、なんだかなぁ。と思い。。 娘に家の中での法律を決めさせる事にした。 私が怒ってる時は、娘がxxxしたら、どんなことがあっても私は怒るのをやめる。 だから、あなたも同じ。むくれていても、パパかママがXXしたら、機嫌を直すっていう法律ってどうかな?。 XXは娘が決めていいのよ。 あなたのつくる法律だから。 私は守る。 そんな話から始まった。 娘が、むむむーーーと考えた後、 じゃ、ママが怒ってる時は、私がタコ踊りする。そしたら、ママは怒るのやめること。 どんなことがあっても怒らない事。 それが娘の条件だった。 た、タコ踊りですか? 苦笑 娘は続ける。 パパの場合は、私がほっぺにキスする。そしたら、どんなことがあってもパパは怒らない。 (そりゃそーだろう。。(; ̄Д ̄)今でも甘いんだから) じゃ、あなたが

◇役割、増える一方/自治体任せで予算減 「もうすぐお迎えが来るからね」。群馬県高崎市の認可施設、私立おひさま飯塚保育園。ベテラン保育士の佐藤八重子さん(55)は、おやつをほおばる子どもに目配りをしながら、急な発熱で横になっている子を気遣った。 「小さな子どもがいる家庭でも、働き方がとても過酷になった」と佐藤さんは胸を痛める。パート勤めの母親は解雇などで仕事が頻繁に変わる。正社員の父母は長時間労働が増え、過労でどちらかが体調を崩す家庭も珍しくない。「子どもには早寝早起きをさせてくださいね」。そんな一言でさえ、帰宅が遅くなりがちな親を追い詰めないようにと言葉遣いやタイミングに細心の注意を払う。 雇用劣化のしわ寄せは幼子を育てる家庭に向かい、保護者を支える保育士の役割は重要性を増した。 保護者対応の難しさは多くの保育園に共通する悩みだ。少し対応を誤れば役所に苦情が行く。経験とスキルがよりいっそう
週刊ダイヤモンドが、電車の中吊り広告で、黒地に白抜きで「保育園の闇」と打っていて、そのダーティーな感じに、またか、という思いでおそるおそる手を出す。残念ながら「闇」という内容ではなくて、むしろ比較的冷静な記事で、前回記事と比べて、よく努力して学ばれたと思っている。前回が0点だとすると、今回は65点。 ダイヤモンドはその経営主体について、株式会社性善説で、社会福祉法人だって悪いことしているところあるだろ、という主張。それはそれでいいが、私は利益を上げなければ株主に突き上げられる株式会社が運営することは副次的であるべきだと考えている。そこが違う。一部の社会福祉法人の悪徳を、全体であるかのように書くのも、よろしくない。ここが減点。 あと厚生労働省が自治体独自の保育所制度を省益に反するから、規制緩和に踏み切っている、などという書き方もよろしくない。保育所制度が歪み続けているのは、保育財源不足で、厚

ちょっと前まで、子供が起きているときでも、ちょくちょくパソコンを開けたり、iPhoneをいじったりしていましたが、さすがに良くない気がふつふつとして、最近は控えるようにしています。 子供に不満を言われたわけではなく、ただ私自身が「これはいかんよな」と思っただけなのですが。 私の勝手な感じ方ですが、新聞や本を読んでいるときと、パソコンや携帯(iPhone)をいじっているときとでは、傍からの「話しかけやすさ」が違う気がするのです。 パソコンや携帯は、その先でつながっている相手が見えにくいから、より「内にこもっている」感じを強く受けるのかもしれません。 いつもそっぽを向いていたり、背中を向けている、話しかけにくい親ではいたくないなと思いました。 あくまで私の思いなので、子供はさほどにも感じていないかもしれませんが。 やたらと子供にかまいたいというのではもちろんなく、なんとなく子供との
出ました 「ぶたのたね」シリーズ最新作、「また またぶたのたね」 また ぶたのたね/佐々木 マキ ¥1,260 わが家の3冊。 ぶたより走るのがのおそいおおかみ。 一度もぶたを食べたことがありません。 だって逃げられちゃうんだもの くやしくって泣いていると、きつねはかせがやってきて ぶたのたねをくれるんです。 ぶたの実がなるという、ぶたのたね。 おおかみは、それはそれはたのしみに育てて、 さぁいよいよ、たくさんのぶたが… ところが、おおかみに襲い来るハプニング。 おおかみは、悲願は叶うのか… この絵本、フェリシモの年間予約で届いたものです。おもしろ絵本で、一年間、毎月アハハと笑おう 記事はこちら です。 続編が出ていることを知り、購入してみました。 続編といっても、「その後」を描いているのではなく 別バージョンといったほうがいいかもしれません。 そして、なんと第3弾が出る というのを知り

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