何かの動作を行なうとき、私たちの頭の中には無意識であれ意識的であれ目標軌道がある。最近とみに、この目標軌道と現実との乖離が大きい。 障害物を跨いだつもりが、跨ぎきれないどころか、なぜか沢ばりの弾丸シュートになってしまうというのは、一体どういうことか。 おでこを掻こうとして、指が目に刺さり悶絶したときは、さすがに涙が出た。痛くて、ではない。 殊にここ最近よくあるのが、水を飲もうとして気管に入るというパターン。口の中に水が入っているときは、まずそれを飲み込んでから息をする、というどんな下等な生物でもできることが上手くできない。自分が若くないことを自覚させられるのは、そんなときである。 昨日も、次女と魚釣りごっこで遊んでいる最中、あまりの暑さに冷水を一気飲みしたところ、盛大にむせることに。 すると、次女が心配そうに、 「お父さん、大丈夫?」 大丈夫。ちょっと咳が止まらないだけ。 それでも心配そう
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