参政党の神谷宗幣代表は7日、石破茂首相(自民党総裁)の辞任表明を受けて東京都内で記者団の取材に応じ、自民の新総裁が選ばれた後に召集が見込まれる臨時国会での首相指名選挙の投票先について「神谷宗幣です」と述べた。外国人問題などを重視する考えを示し、立憲民主党の野田佳彦代表に投票する考えを問われると「あり得ない」と否定した。 自民、公明両党は衆参両院で少数与党となっており、自民の新総裁ではなく野党から新首相が選ばれる可能性もある。 神谷氏は首相指名での自民との関係について、「大きな政策の転換があれば、例えば、『もう移民受け入れはやめる』というぐらいはっきりした明言があれば協力できないこともないが、なかなか自民党が誰になっても大きく舵を切ることは考えにくいので、今の段階ではみんなに神谷宗幣と書いてもらうことになると考えている」と述べた。 自民新総裁や新首相に求める人物像については「日本の国益を守る

参院選で大躍進した陰謀論集団の参政党。選挙中も神谷宗幣代表や候補者のトンデモ発言が批判され、演説には抗議勢力が押しかけて大混乱。結党時から同党をウォッチしてきた黒猫ドラネコ氏に、自身もカルト問題に詳しいライターの藤倉善郎が、躍進の原因と今後を聞いた。 PROFILE: 黒猫ドラネコ(くろねこどらねこ) 九州出身の40代。Webライター、漫画原作者。ネット上のデマや怪しい案件を観察するのが趣味で、スピリチュアルビジネス、偽医学、疑似科学、反ワクチン、陰謀論などを分析した記事を各メディアに寄稿。登録者2万人を超えるメルマガ形式のニュースレターでは潜入ルポなどを定期配信中。 ニュースレター:「トンデモ観察記」 X:@kurodoraneko15 PROFILE: 藤倉善郎(ふじくら・よしろう) 1974年生まれ。フリーライター。主にカルト集団の問題を取材し、2020年アメリカ大統領選挙の頃から日

我が国は、いま大東亜戦争終結から80年という、大きな節目を迎えています。 遡れば戊辰戦争から157年。 不平等条約の改正を求め、脱亜入欧の旗のもと、西洋列強の帝国主義の掟に合わせて 軍事力を競い抜いた77年の歩みは、大東亜戦争の敗戦によって幕を閉じました。 その中で行われた幾多の戦いにおいて、祖国と家族を護るため、尊き命を捧げ、 散華された英霊の御霊に対し、私たちは心から哀悼と感謝の誠を捧げます。 その崇高な精神と犠牲の上にこそ、この80年間、 我が国は軍事的な戦火に巻き込まれず、平和と繁栄を享受してきたのです。 戦後の前半、日本は軍事では敗れながらも、経済の戦いに挑み、 不死鳥のごとく焼け野原から立ち上がりました。 そして、歴史に類を見ない復興と発展を遂げ、世界中を驚かせたのです。 しかし、我が国は後半の30年で「失われた時代」に突入しました。 国際競争力は低下し、貧困が進み、人口減少の
■「憲法季評」安藤馨・一橋大学教授(法哲学) 参議院選挙が終わって数週間が経った。投票率が久々の高水準であったことは政治参加の点で評価に値しよう。衆参両院での自公少数与党化と強力な野党の不在という結果…

神奈川新聞の記者を退出させた理由 7月22日に参政党が国会内で開いた定例記者会見が話題になっている。会場にいた神奈川新聞の記者を、同党のスタッフが「事前登録」をしていないとして退出させたものの、2日後のプレスリリースでは別の理由を明らかにしたからである。参政党は、当該の記者が、参院選期間中に「大声による誹謗中傷などの妨害行為に関与していたことが確認されています」とした上で、「今回の会見でも混乱が生じるおそれがあると判断し」たため、退出させたのだという(「神奈川新聞記者の定例会見への参加制限について」参政党ウェブサイト「お知らせ」2025年7月24日)。 毎日新聞は社説で、こうした参政党の対応を「説得力を欠く」とし、「報道機関の自律性を軽んじる参政党の姿勢がうかがえる」と批判して、次のように結論づけている。 毎日新聞は「説得力を持つ」のか参政党も当該の「お知らせ」で「報道の自由と国民の知

参院選で「参政党」が14もの議席を獲得した。この思いがけない結果にショックを受けた人は多い。以前から同党を観察し続けてきたライターの黒猫ドラネコさんは「今回の参院選から新たな支持層が加わったことが躍進につながった」という――。 予想よりもずっと多い14議席を獲得 選挙の結果に、驚きと同時にショックを受ける人が多かったことだろう。第27回参議院議員選挙で、もっとも多くの話題を集めたのは、間違いなく参政党だった。当初6議席ほどの予測から、終わってみれば14議席(比例7議席)を獲得。複数区の茨城、埼玉、神奈川、愛知、大阪、福岡で当選者を出し、東京では無名だった新人・さや(選挙後に、塩入清香という実名を発表)候補が66万8568票を得てなんと2位での当選を果たした。 さまざまな批判が相次いだので、ご承知の方も多いと思うが、参政党はこれまで数多くのデマや陰謀論を流してきた。この際はっきり言おう。参政

毎日新聞は26、27の両日、全国世論調査を実施し、参院選で躍進した参政党について尋ねたところ、「期待できない」が46%で「期待できる」(19%)を大きく上回った。「わからない」も34%あった。参政党は今回の参院選に「日本人ファースト」を掲げて臨み、改選議席1から14議席と大きく議席数を伸ばした。与党への批判の受け皿になったとみられる一方、初当選した候補者が安全保障政策を巡り「核武装が最も安上がり」と発言したことが問題視されるなど、同党に対する批判もある。 調査は、スマートフォンを対象とした調査方式「dサーベイ」で実施した。NTTドコモのdポイントクラブ会員を対象としたアンケートサービスを使用し、全国の18歳以上約7400万人から調査対象者を無作為に抽出。2045人から有効回答を得た。【野原大輔】

横浜商科大学 田中辰雄出所明示すれば無断転載自由です 追記:2025/7/27 22:00 分布グラフをカーネル形式に差し替え、それに伴い文章を微調整 2025年の参議院選挙では参政党が躍進を見せた。本稿の目的はその支持者がどこからきたかを探ることである。手法はアンケート調査である。昨2024年の衆議院選挙の時に一度アンケート調査をした相手に再度調査を依頼し、2393人(有効回答2041人)から回答を得た。1回目の調査日は2024年10月16日で衆議院選挙の時、2回目の調査は2025年の7月20日の今回の参議院選挙の時である。同じ人に聞いているので変化の過程を見ることができる。調査会社はFreeasy、対象者は20歳~79歳までの男女である。なお、以下で投票はすべて選挙区事情の影響がない「比例区」での投票をさす 1.参政党支持者のプロファイル まず、よく言われるように参政党の支持者は若年

それでも参政党を選びますか参政党躍進 日本社会の「ナチス化」を止めるため、立場・職種を超えた連帯を 2025年07月25日21時02分 Tansa編集部 東京・芝公園で開かれた参政党の参院選・最終演説に集まった支持者たち=2025年7月19日、千金良航太郎撮影 2025年の参院選で、参政党が14議席を獲得し躍進しました。 比例代表の得票数は742万5053票。これは、自民党、国民民主党に続く3番目。立憲民主党を上回っています。 Tansaは選挙期間中の7月17日、報道機関として、参政党に反対すると宣言しました。 報道機関であるならば、中立であるべきだという批判があります。 しかし、ジャーナリズムの役割は、誰しもの命と暮らしを守るために、暴走する権力に歯止めをかけることです。批判を恐れ、「中立」を理由に、基本的人権を否定する権力を見過ごす行為は、報道機関としての職務放棄を意味すると、私たち

日本の皆さん、ついにこの時が来てしまいました。 都議選、参院選の結果をご覧になりましたか? ついに日本にも、極右ポピュリズムの波が押し寄せてきました…… とはいえ、彼らは所詮、欧米の極右の後発コピーにすぎません。相手が先行する極右を模倣しているのであれば、私たちも先行事例を踏まえて対策を練ればよいのです。あなたは一人ではありません。世界中に仲間がいます。 私が暮らしているフランスでは、昨年の議会選挙で極右ポピュリズムがかつてないほどの躍進を遂げました。それに対し、新人民戦線は激闘の末勝利を収めました。極右の分析、知見、対抗のための戦略は、すでに山のように蓄積されています。これを活用しない手はありません。 もちろん、参政党が日本の歴史や文化、制度に応じて欧米の極右路線に独自のアレンジを加えているように、対抗する側にもある程度のローカライズは必要でしょう。しかし、重要な構造的特徴は多くの点で共

20日に投開票された参院選について、英国のメディアではBBC放送とフィナンシャル・タイムズ紙(FT)がニュースサイトのトップページで報じた。いずれも、与党敗北にもかかわらず石破茂首相が続投を表明したことを見出しに取り、参政党の躍進に言及。FTは同党を「極右」と表現し、「以前は泡沫(ほうまつ)勢力と見られていたが、潜在的に大きな影響力を得た」と伝えた。 BBCは自民、公明両党の大敗を巡り、米価の高騰などを例示し、「日本が経済的逆風や生活費の危機、米国との貿易交渉に苦しむ中で、石破首相に対する有権者の不満が浮き彫りになった」と分析した。参政党については「小規模で右派的」と表現し、「排外主義的な言説が支持を広げた」と伝えた。その背景について、「孤立主義的な文化と厳しい移民政策で知られる島国は近年、観光客と外国人住民が急増している」とした上で、「そのことが物価をさらに上昇させ、一部の人々の間で『

続編『トンデモな参政党がなぜ支持されたのか~誰も気づいていない本当の理由』をかきました。エンタメ業界の常識は政治の非常識?!(25年7月22日) 安倍、玉木を経て参政党へ―「ビリーバー保守」の正体とは▼はじめに参政党が、きたる2025年7月20日投開票の第27回参議院選挙で急伸する見込みです。報道によれば比例だけで10議席以上。選挙区を合わせると15議席は行くとのことです。 党首自ら、「仕事してくれる議員なら不倫しててもオッケー」などと公言したり、共同代表が「小麦は毒」と言っているにも関わらず、党首がニッコニコで巨大ピザを食べていたりと、コントのような政党が二桁議席をとるということに、頭を抱えている人も多いでしょう。 しかし、このコラムを最後まで読めば、そんな悲観の気持ちが晴れるかもしれません。映画批評家ならではの斬新な「参政党ブームの分析」と「その後に訪れる未来」の予想です。安心してお読

参政党の神谷代表は、20日午後10時半ごろ、NHKの開票速報番組で「選挙前に想定したよりも3倍ぐらいの議席を獲得しそうなので大変喜んでいるところだ」と述べました。 「政策ごとに賛否を決めていくのが自公政権との向き合い方」 また、今後の他党との関係については「政策ごとに賛成できるものは賛成する。政策ごとに賛否を決めていくというのが自公政権、与党との向き合い方になる。立憲民主党とも是々非々だ。選択的夫婦別姓などは乗れないが、減税政策などは立憲民主党が提案してくれるのであれば協力してやっていきたい」と述べました。 その上で「次の衆議院選挙で50か60ぐらいの議席を取れれば将来、ヨーロッパのような少数政党の連立内閣みたいなものが実現するのではないかと考えており、その一角を占めるようなポジションを目指したい。自民党は右から左までウイングが広すぎて国民が何がしたいのかわからなくなっている。将来、自民党

毎日のように繰り返される“トンデモ発言”で、注目を集める参政党。最近では、東京選挙区のさや候補がネット番組で「核武装が最も安上がりで、最も安全を強化する策のひとつだ」と核武装論をブチ上げ批判が集まっているが、これはほんの一例にすぎない。 15日夜、調布市での個人演説会でさや氏は、集まった支持者に謝意を伝える中、こんなメディア批判を展開した。 「私はいまここに集まってくださっている皆さん一人一人しか信用しておりません。マスコミというのは本当にウソをつく存在だというふうに思っております」 ここまで話すと、さすがに言い過ぎたと思ったのか「大丈夫かな……」とこぼしつつも、こう続けた。 「インターネットも玉石混交なんですけど、(自分は)かなり本当のことを伝えようとしてきました。マスコミは信用できないけれども、このインターネット発の参政党は、皆さんに信じていただけると思っております」

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