自殺者数のレベルは本当に増えたと判断してよいのかというのがこの図録作成のテーマである。この図録で言いたかったことは年齢別自殺率の長期推移でも表現されているので参照されたい(図録2760)。 1998年以降2010年ごろまで自殺者数がかつてない規模の毎年3万人水準という異常事態が続いていた。図録を作成した2013年当時と異なり、タイトルは「自殺は本当に増えていたのか」に変えた方が適切であるが、作成当時そのままにしている。と考えていたら、コロナ禍による自殺増の状況となり、再度、当初の表題が少し当てはまってきている。 自殺者数が3万人レベルと増加した理由は、同時期に深刻化した社会環境の変化に求められるというのが一般の理解だった。自殺対策もこうした理解から導かれている場合が多い。 以下は「自殺3万人切る 社会全体で取り組みを」と題された毎日新聞の社説(2013年1月27日)であるが、こうした一般的
『若きウェルテルの悩み』初版ゲーテ ウェルテル効果(ウェルテルこうか、英: Werther effect, 独: Werther-Effekt)とは、マスメディアの報道に影響されて自殺が増える事象を指す。これを実証した社会学者ディヴィッド・フィリップス (David P. Phillips) により命名された[1]。特に若年層が影響を受けやすいとされる[1]。「ウェルテル」は、ゲーテ著の『若きウェルテルの悩み』(1774年)に由来する。本作の主人公、ウェルテルは最終的に自殺をするが、これに影響された若者達が、彼と同じ方法で自殺した事象を起源とする[2]。なお、これが原因となり、いくつかの国家でこの本は発禁処分となった[2]。ただし、実在の人物のみならず、小説などによるフィクションの自殺も「ウェルテル効果」を起こすか否かについては諸説分かれている[1]。 ちなみに『若きウェルテルの悩み』の作
追手門学院大学(大阪府茨木市)に通っていた在日インド人の男子大学生=当時(20)=が平成19年、大学でいじめを受け続けたとする遺書を残して自殺したにもかかわらず、大学側が調査せず放置していたことが30日、関係者への取材で分かった。大学側は調査に積極的だった大学生のゼミ担当教授を遺族の窓口担当から外すなど隠蔽(いんぺい)工作とも取れる対応に終始。遺族は大阪弁護士会人権擁護委員会に人権救済を申し立て、「きちんと調査してほしい」と訴えている。 大学生の遺族や関係者などによると、大学生は19年6月8日、神戸市の自宅マンション敷地内で死亡しているのが見つかった。自宅がある8階から飛び降りたとみられ、部屋には遺書が残されていた。 父母あての遺書には「学校で受け続けたイジメ(略) 僕はもう限界です。僕には居場所がありません」などと記されていた。自殺2日前の携帯メールにも大学でのいじめを示唆する内容が残さ
2010年08月18日23:59 史上最年少の自殺者 何故か最年少の自殺は何歳なのか知りたいという人が多いみたいですので、まとめておきます。 私が収集したデータでは小2が最年少で、それ以下はありません。 小2の事例は結構あるのに、小1以下はまったく見つけられていないというのは、そこに何らかの境界があると、とりあえず考えていいのではないでしょうか。 小2の中でも7歳はひとりだけですから、これが最年少ということになります。自殺の意志ははっきりしてますし、その理由もかなり特異なものです。 昭和38年(1963).8.7〔小2が賭けに負けた腹いせに服毒自殺〕 なお、山本健治「〔年表〕子どもの事件 1945-1989」にはこういう事例が載っていますが、具体的にどのような事件だったのか確認はしていません。 昭和49年(1974).6.29〔奈良県で小1、駅構内で首つりごっこ〕 小学生の自殺事例は子ども

内閣府ウェブサイトの常時暗号化による「https:」への切り替え Always on TLS of Cabinet Office Website 2019(令和元)年11月更新 Update,November,2019 内閣府ウェブサイトは、2018年11月29日より、常時暗号化通信(TLS1.2)となり、URLが以下のとおり、「https:」に変更となりました。※ ブックマーク機能等に「http:」で始まるURLを登録している場合や、リンクを貼っている場合等は、「https:」から始まるURLに切り替えていただきますよう、お願いいたします。 ※参考:2018年11月から2019年10月までは、httpによる接続を可能とする自動遷移の経過措置をとっておりました。 内閣府ホームページ(https://www.cao.go.jp/) 内閣府共通検索システム Cabinet Office has


自殺に関するデータを見ていたら、自殺って男女差がすごく大きいんだと知って驚きました。 下記のグラフは、1978年から2009年まで、過去30年ほどの男女の自殺比率です。縦軸は「人口10万人当たりの自殺者数」で単位は“人”、青線が男性、赤線が女性です。一目で「男性は女性より圧倒的に自殺率が高い」とわかります。男性は女性の倍以上の比率で自殺するのです。 (2009年の自殺者実数では、男性23,472名、女性9,373名の合計32,845名) しかも女性の自殺率は過去30年で、大きく変ってはいません。最近よく「自殺が異常なペースで増えている!」と聞きますが、実際には「日本では、男性の自殺が異常なペースで増えている」というべきなのです。男性の自殺率は過去30年で6割増であり、特に1998年くらいからは男性だけ急増しています。*1 「なぜ男性の自殺がこんなに増えているのか」、同じ資料に男女別の自殺理

2010年05月15日07:42 警察庁の自殺統計について 20〜30代自殺率、最悪…動機に生活苦 警察庁は13日、昨年1年間の全国の自殺者3万2845人の動機や年齢別などの調査結果を公表した。 各年代別の人口10万人当たりに占める自殺者の割合(自殺率)は20歳代が24・1人で、30歳代も26・2人と前年に続き過去最悪を更新した。動機別では「失業」や「生活苦」が大幅に増加し、50歳代以降の「孤独感」も目立った。景気低迷や人間関係の希薄化が進み、若年層から高齢者までの幅広い世代で先行き不安が広がっている実態を示した格好だ。 (2010年5月13日12時01分 読売新聞) ということなんですが、この過去最悪というのはあくまで1978年以降の話です。 それ以前も警察庁は自殺統計を記録しているのですが、20歳未満、20〜39歳、40歳以上、という三段階の大ざっぱな分け方しかしていません。 ですが、

改正臓器移植法の運用を検討する厚生労働省の臓器移植委員会(委員長・永井良三東京大教授)は30日、親族に臓器を提供するため自殺を試みた人からの臓器提供を認めない方針を決めた。脳死になった人だけでなく、心停止に至った人からも認めない。 改正法の親族優先規定は来年1月に施行される。心臓は脳死の人からしか摘出できないため、日本循環器学会が、身内への臓器提供を目的とした「自殺や同意殺人を誘発するおそれがある」として、優先提供を認めないよう要望していた。 会合で委員らは「自殺対策は心臓だけの問題ではない」との意見で一致し、すべての臓器について、自殺による優先提供を認めないことにした。親の自殺が子どもにとって大きなトラウマになることや、意図的に脳死になるのが難しいことを、家族に理解してもらうための普及啓発の必要性も指摘された。 ガイドラインに新たに規定を設けるか、普及啓発の中での呼びかけにとどめる
鳩山内閣は17日、「09年版自殺対策白書」を閣議決定した。08年中の自殺者は3万2249人で前年より844人減ったが、学生・生徒(小学生を含む)は99人増え、統計をとり始めた78年以降最多の972人となった。学生・生徒の自殺は03年以降、増加傾向にある。 前年比11.3%増で、サラリーマンなど職業別の集計の中で唯一、増加した。自殺の理由(1人あたり複数)が特定された中では、学業不振や進路の悩みなど学校問題が337人、うつ病など健康問題が284人、家庭問題が81人だった。 学生・生徒の自殺は全体に占める割合は大きくないものの、いじめを苦にした自殺や連鎖的な傾向が見られるなどの問題があると白書は指摘しており、子どもが悩みを打ち明けたいときに打ち明けられるシステムづくりが重要だとしている。 自殺者は03年の3万4427人をピークに、11年連続で3万人を超えた。職業別では無職1万8279人(
このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com はGMOインターネットグループ(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※表示価格は、全て税込です。 ※サービス品質維持のため、一時的に対象となる料金へ一定割合の「サービス維持調整費」を加算させていただきます。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 日本のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 レジストラ「GMO Internet Group, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。2023年5月時点の調査。

もう2週間も前のことですが、今年の上半期の自殺者数が警察庁によって発表されました。 自殺者、半期で1万7千人超…最悪ペース迫る : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) ふだんなら記事の内容以上のことを感じることもないのですが、そのブコメにどうにも看過できないものがありました。(強調は引用者) b:id:umeten 社会, 日本的なるもの, 自殺問題, アウトサイダー問題, 格差問題, 差別問題, 警察問題, 疑惑問題 10年来の統計のトリック乙。変死者を含めれば、日本の自殺者は毎年10万人越えてる。参考>http://d.hatena.ne.jp/ueyamakzk/20090725/http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20090717#1247763834 またこれ以前にも、公式に発表される自殺者数について疑念を呈しているエントリがすくなからず見


「ウェブリブログ」は2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 ※10秒後にBIGLOBEのおすすめページに遷移します
<この国はどこへ行こうとしているのか> 自殺者が年3万人を超える日本。10年間で人口30万人規模の都市が消滅した計算で、「生きづらい」どころか、「生きられない」との悲鳴も聞こえる。人口10万人あたりの自殺者数は、先進国でもトップクラス。自殺大国の行く末は--。3回シリーズでお届けしたい。【山寺香】 ◇肯定され人は生きる文化人類学者の上田紀行さん(50)は、自殺者が相次ぐ原因を、経済的不況より「生きる意味の不況」にあるという。どういうことなのか。読み解くヒントを求め、東京工業大の研究室を訪ねた。上田さんはにこやかに迎え入れ、ゆっくりと説明を始めた。 「人は意味に生きる動物。自分がやっていることの意味から見放されたら生きることができなくなってしまう。目に見えるセーフティーネットは必要だが、目に見えない人の内面の問題を考えていかないと、本当の自殺対策にはならない」 日本の自殺者は統計を取り始め
◇「自分だけじゃない」自殺遺児の手記読み気付く 06年9月、蒸し暑さの残る京都駅。元ホテルマンの男性(34)は北陸へ向かう特急列車に乗った。平日の午前で乗客はまばら。ひっそりとした車内に、レールをこする車輪の音が響く。座席で文庫本を開いた。自死遺児たちの手記集「自殺って言えなかった。」。前日に立ち寄った中古書店で、タイトルにひかれて手に取った。 親を突然失い、周囲に隠し続けるつらさがつづられていた。悲劇を訴えるだけではない。誰かに打ち明け、立ち直るきっかけをつかむまでが記されていた。小学4年生の男児の文章が目に留まった。「ぼくは、お父さんがいないのはとても悲しいです」 男性も母子家庭で育った。小学5年の時には母親を病で亡くし、叔父一家に引き取られた。夕食は別々で、家族旅行の時は留守番。年の近いいとこたちに遠慮しながら暮らした。「仕方ねえから引き取ってやる」。叔父の一言がずっと忘れられなかっ
(左上から、時計回りに)重慶(Chongqing)で橋から飛び降りようとした女性を抱え込む警官ら(2008年11月30日撮影)。西安(Xian)で鉄塔から飛び降りようとする男性と説得に当たる救助隊(2006年3月25日撮影)。重慶で屋上から飛び降りようとする男性をつかまえる救助隊(2006年1月11日撮影)。重慶で橋から飛び降りようとする男性をつかむ警官ら(2005年9月22日撮影)。西安で屋上から飛び降りようとする女性を制止する警官(2005年7月14日撮影)。長沙(Changsha)で屋上から飛び降りようとする男性と制止する消防士ら(2005年6月22日撮影)。(c)AFP 【12月12日 AFP】中国南西部の崇州(Chongzhou)市で、夫婦が口論の末、2歳のひとり息子を残して服毒自殺を図るという事件があった。このニュースが11月に報じられたとき、この30年間推進されてきた改革・開

ネットの有害情報に対処 自殺対策大綱改正案まとまる2008年10月29日19時32分印刷ソーシャルブックマーク 政府は29日、「自殺総合対策大綱」の改正案をまとめた。自殺者数が10年連続で3万人を超えたことから、大綱策定からわずか1年で改正する。インターネットを利用した自殺が急増していることから、ネット上の有害情報の削除支援などを新たに加えた。 31日に閣議決定する改正案では、ネット上の違法・有害情報の通報窓口である「インターネット・ホットラインセンター」への支援を明記。硫化水素の製造方法などが書き込まれた場合に、同センターがネット接続事業者に削除を依頼する活動について、資金面や通報体制の構築などでの支援を想定している。 また、うつ病だけでなく、統合失調症やアルコール依存症に対しても、継続的な治療・援助体制の整備や調査研究を推進する。市町村に対しては、自殺対策部局を設置するよう働きかける。
何で自殺ってしちゃいけないの?生きるのも死ぬのもそいつの自由だろうが。 という疑問に対して長らく答えを出せずにいたのだが、最近になってようやく自分の中で一つの答えが見つかった気がする。 20年以上も生きていると、ぬるい人生なりに「死んでしまいたいほど辛い」という気持になったことは何度かある。 そのたびに色々な理由づけをして押しとどめてきたから今もこうして生きている。 しかし、周囲の人に自殺されるとその理由づけが弱くなってしまうのだ。 特別親しい人でなくても、たとえば職場の同僚であったり、元同級生であったり、 もっと極端な事を言えば、テレビやネットで「増え続ける自殺者の数」を目にするだけで 「俺が自殺しない理由」はどんどん説得力を失っていくのだ。 ああ、やっぱり自分で死ぬっていう選択肢は「アリ」なんだよな…と思ってしまう。 「生命は生きることが自然であり、自ら死を選んでしまうのは不自然だ」と

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